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【保存版】カサンドラ症候群 発症から卒業までの流れを解説する#3 カサンドラとアダルトチルドレン

カサンドラな皆さん、本日も、お疲れ様です。
本記事はシリーズでお届けしています。

#1では、発達障害のパートナーとどのように付き合っていけばいいのか?
カサンドラっていうけど、よく考えると、どういう状態?

#2では、カサンドラ症候群重度を脱した筆者が実際に取り組んで効果のあった、
脱カサンドラのための取り組みを紹介してきました。

そして#3となる今回は、
カサンドラさん自身の問題について、深掘りしていきたいと思います!


■この記事はこんな人におすすめです■
✔️本気でカサンドラを卒業したい
✔️自分がどうして悩んでいるのかわからない
✔️発達障害のパートナーとどのように向き合えば良いのかわからない

▲こんな人には役に立たないかも▲
・カサンドラの辛さを分かってほしいだけ。。
・共感が欲しいだけ。。

カサンドラとアダルトチルドレンを克服した筆者の話


筆者はゴリゴリのアダルトチルドレンでして、物心ついた頃には毎晩のように親が離婚するしないで大喧嘩して食器やら段ボールが飛び交っていたり、母親はヒステリーを起こして椅子を幼児に投げつけてきたり、父親からは殴る蹴るの暴行を受けていたりしたのですが、成人して社会人となりなけなしの貯金を使って実家から家出する形で抜け出し、寮がある会社に入ってなんとか生きてきました。
 
毒親という言葉も知らなかったし、アダルトチルドレンという言葉も知らなかったけれど、20代半ばくらいで段々と「?私、育ちおかしくね?」ということに気づきます。
 
その後転職もしながらアラサーでADHD夫と出会い、婚約した頃からアダルトチルドレンの症状がひどくなり、その後に待っていたのが地獄のカサンドラ重度期でした。
 
アダルトチルドレンは苦労したり、不幸でいる状態があまりに長かったため、幸せ恐怖症に陥ってしまいます。筆者は婚約した時も不安が酷くて、毎日泣いていました。その後夫のADHDに気づき、先に説明した通りの負のスパイラルによって、これも毎日泣いていました。
 
カサンドラがあまりに辛かった筆者は仕事こそ毎日なんとかこなしていたものの、家に帰れば孤独で辛くて、休日はベッドから起き上がれないようなこともしばしば。ふと、「このままだと死ぬかも・・・?」と生存本能が働き、そこからカウンセリングにいって、自分の問題と向き合い、カサンドラとアダルトチルドレンを抜けることとなります。
 
あれほど辛かったカサンドラ症候群も、今となってはこうやってNoteにまとめて振り替えれるくらいになりましたし、アダルトチルドレンで常に親の顔色を伺って生きてきた私は今や、親とはほぼ、絶縁状態で安住の地を築くことができています。
 
こんな私でもなんとか生きられるようになりましたから、きっとあなたも、前進できるはずです。
 
筆者の方法が全員に当てはまる、全員に有効!とは思いません。
一つの参考までになれば、幸いです!

カサンドラとアダルトチルドレン


幼少期の成育環境に虐待やネグレクト、いき過ぎた躾などの問題があり、幼少期を安心した環境で過ごすことができないまま成人した人のことをアダルトチルドレンと呼びます。

アダルトチルドレンは、親と子の間の愛着の問題とも言えるのですが、
実はカサンドラ症候群になる人は、アダルトチルドレンの割合が非常に高いです。

アダルトチルドレンは
1.発達障害の人を引き寄せやすい
2.愛着の問題により、カサンドラが悪化する

という特徴があります。

発達障害の人を引き寄せてしまう理由については別記事にまとめましたのでご参考ください。

アダルトチルドレンでカサンドラが悪化する理由


カサンドラを乗り越える際に問題となるのが、アダルトチルドレン特有の、愛着の問題です。
(アダルトチルドレンまではいかなくても、厳格な家庭で育ったような方は、心当たりがある可能性があります)
 
アダルトチルドレンは見捨てられ不安が強く、健全な愛情関係や家庭環境を知らないため、不健康なまでに相手に尽くし過ぎてしまうことがあります。そして、見捨てられることが何よりも怖いアダルトチルドレンは、不健全な関係の相手なのに自分から見切りをつけて離れることができません。親に捨てられることが身の危険に直結していた子供時代のトラウマが右脳に焼き付いているため、捨てられることが何より恐怖なのです。
 
アダルトチルドレンは、家庭や物事がうまくいかないのは自分の努力不足で自分が悪いと幼少期から親によって洗脳されています。そしてアダルトチルドレンにとって親の愛情は、無償ではありません何か努力して奉仕することで愛情を得られる、という経験を脳に焼き付けられてしまいます。そして、物事を良い悪いで判断する癖がついてしまっています。特に、親の問題なのに、「あんたが言うことを聞かないから母さんは辛いんだ」「子供がいるから離婚できないんだ」などの洗脳を幼少期からされている場合、他人と自分の境界線を引くことを学ぶことができず、他人の問題なのに自分で抱え込んで解決しようとしたり、自分の問題を他人に押し付けることもあります。
 
さらに、少しの失敗でも怒られ下手をすれば暴行され命や身の危険に直結していたアダルトチルドレンは、成人後も極端な完璧主義に陥っていることがあります。要するに、失敗恐怖症とも言い換えることができるでしょう。

ざっとまとめると、アダルトチルドレンは
・相手に尽くしすぎてしまう
・愛情を得るためには奉仕が必要だと思っている
・自分から去ることができない
・自分と他人の線引きができない
・努力を自他共に求める
・物事を良い悪いで判断する
・失敗恐怖症

という特徴を抱えながら生きているわけですが、お気づきの通り、このようなアダルトチルドレンの特性は発達障害のパートナーと暮らしていくのには相性が最悪です。
 
発達障害のパートナーがトラブルを起こすのが怖くて先回りして対応しすぎて疲弊してしまったり、パートナーが自分で対処すべきことなのにカサンドラが自分ごととして悩んでしまったり、変わることを求めたり、発達障害の人の失敗に極端に反応してストレスを抱えてしまい、改善されずに疲弊していくのが、アダルトチルドレンのカサンドラなのです。
 
ここから抜けるためには、アダルトチルドレンであった自分と向き合うことが必要不可欠になります。
アダルトチルドレンの問題を解決せずに、カサンドラから抜けるのは難しい、とも言えるでしょう。
 
 

アダルトチルドレンを克服するステップ

アダルトチルドレンは心の傷ですので、一生付き合っていくことにはなるのですが、今がマイナス5億だったら、プラマイゼロくらいに持っていくことはできます。
 
アダルトチルドレンを克服するおすすめの方法としては
1.毒親とアダルトチルドレンを理解する
2.親の支配から精神的に自立する
3.日々の成功体験を積み重ねる

ということになります。
毒親とアダルトチルドレンを理解するのには本がおすすめです。筆者の厳選は、下記3つ。


これら書籍で、
・毒親とは何か
・アダルトチルドレンの自分の状態と課題
を理解したら、次のステップは親から精神的に自立することです。

あなたはもう立派な成人ですから、あなたの人生を生きて良いんです。

どういうことかというと、今まで無意識に親の評価を気にして生きてきた自分に、自分の人生を生きることを許してあげる、ということです。
・嫌なことは嫌と言う。
・やりたくない仕事からは転職する。
・自分が好きなことを好きと言う。
などなど書き出したらキリがありませんが、ポイントはあなたが何かをしようとした時にストップをかけている原因に向き合うことです。心に向き合うと、実は幼少期からの親の洗脳が原因であることは多いもの。少しずつ歩み出すと、次第に自己肯定感が改善されてくることに気づくでしょう。
 
最後のステップは、日々の成功体験を積み重ねていくことです。
毒親を責めても、残念ですが過去は返ってきません。やり直すこともできません。
そこにあるのはいつも、未来だけです。そして未来は自分で変えることができます。
・いつもより早く起きて資格の勉強をした
・仕事でちょっと挑戦したら評価された
・料理に挑戦したら美味しくできた
とか、なんでも良いんです。
何か自分の意思で決めて、挑戦して、成功すると言う経験をひたすら積み重ねていってください。
 
 

アダルトチルドレンを克服するとカサンドラが改善される

アダルトチルドレンを克服すると、こんな変化が待っています。

相手に尽くしすぎてしまう→適切なレベルでのみ対応
愛情を得るためには奉仕が必要だと思っている→愛は本来、無償
自分から去ることができない→不健康な付き合いからは去ることができる
自分と他人の線引きができない→人は人、自分は自分と割り切れる
努力を自他共に求める→他人も自分も、そのままで良いと理解できる
物事を良い悪いで判断する→極力、判断をしなくなる
失敗恐怖症→人には失敗する権利がある

つまり、アダルトチルドレンの自分を癒すことで、相手との関係性も変わる、ということになります。
 
人間関係は磁石のようなものです。
 
合わない相手を引き寄せていたり、合わない相手といつまでも一緒にいることを選択している、自分の心に目を向けてみると、一歩先に進むことができるかもしれませんね!


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