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自分軸の作りかた

今回のようなGW10連休みたいに長期休暇から明けて、非日常の興奮からゆっくりと冷めたり、普通の日常にいざ戻ったとき、自分のこれからに不安を強く感じる人がいたりします。

そもそも、大人でさえ、ずっと人生迷子中だったり、悩みの中から抜け出せずにいることで将来を見出せずにいる人が多い時代です。

自分の人生の舵取りは自分にしかできない筈なのに、知らない内に、ついつい他人に自分のハンドルを預けてしまう人がいます。

そしてそれで苦しい思いをしている。

自分の人生のテーマが見つかれば楽チンになるんですが、でもこれを探求するワークが結構大変。

なので、まずはココから。

それが自分軸を自分が見定められるようになること。




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どんな軸を持つのか?

今僕が話を聴いている、ある3人の大学生の話です。


Aかりちゃんは、勉強も運動もそこそこできる明るい子。
半ば強引に母親の勧めるままに私立の高校へ行き、過保護の親から距離を取るように、在学中はアイドルの追っかけをするためにバイトを両立させ、自分の好きなことに時間もお金も費やしました。母親は厳しい口調で日常生活で目に付くいたるところを責めながらも、たくさん愛情を注いできたのが伝わってきます。
要領がいい彼女は、特に塾に通うこともなく、勉強にもメリハリをつけ、自力で行けそうな大学を絞り、早くから推薦枠で大学を決めました。
友だちは一人いればいいと言う彼女は、遊んでいる風に見える割に、友達の存在をそれほど感じさせない様子。
新しい年度が始まり、さらにバイトと追っかけに夢中になりながらおしゃれを楽しむ新しい春真っ盛りです。


Bんくんは、スポーツは苦手だけど勉強はしなくても常に成績がトップの秀才肌。
年の離れたお兄さんがいて、ご両親は高齢。小さな頃から両親に遊んでもらった記憶は少なく、普段からあまり関心を向けられていなかったためか、人への関わりが苦手。高校を選ぶにあたって、公立高校受験申し込み締切日の朝、県で一番の学校から安全を取って二番目の学校に変更し、合格して入学。理由はそんなに勉強がしたくなかったと本人談。これまで一切塾に通うことなく、遊んでいる姿の印象が強かった彼。滑り止めで受けた私立の大学から特待生扱いで来て欲しいと言われながら、勉強がしたくないからとその時の学力でいける国公立の大学へ入学。
いつかバイクで北海道を旅してみたいと、バイクの免許を取るために自動車学校に通いながらバイトも始めた、全てに置いて超マイペース。


Cかちゃんは、勉強も部活も一生懸命の頑張り屋さん。
経済的に豊かな家庭環境で何不自由なく育ち、親からレールを敷かれるように小学生の頃から毎日習い事に勤しみ、中学では部活が終わると毎日塾通い。学校での成績はとても良く、県内TOP3の高校に入学してからも努力をし続け、家と学校と塾を往復する毎日。第一志望だった国公立の大学は不合格となり、滑り止めの私立の大学に入学し、親は落胆。
医療系に進むためにますますの努力を心に誓いました。


どの例も割合身近なところにごく普通に存在する話だと思います。

この3人の話を聴いて、彼らの何がそれぞれに違うのでしょうか?


僕が一番驚いたのは、子どもの頃に、十分に友達と遊んでいないということでした。



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遊び方を知らない子どもたち

小さな頃に友だちと遊ぶことを知らないまま年齢を重ねていくと、心が育たないまま体だけが大きくなり、見た目には成長しているのに中身がアンバランスな状態になってしまいます。

また身体を十分に使った遊びをしない子どもは同様に心が育たず、体感覚も刺激されないままなので、体力もなく、運動能力も低いまま頭(思考)だけが磨かれていきます。

こういう子どもになる子育てに違和感を持たない大人たちが、子どもらが思春期を迎える頃、相談にやって来られます。

そういうお父さんやお母さんとの話の中で、好きなこと、熱中できること、どんな遊びを一緒にしたか?を質問します。

そして、目の前で起きている出来事(行動)とその動機(原因)について質問をします。

残念ながら、その全てに答えられる親御さんはいません。

では、ご自身はどうか?


・あなたの好きなこと、あなた自身を喜びで満たしてくれるものは何?
・あなたが没頭するほど熱中できるものは何ですか?
・一番楽しい遊びは何ですか?


大人が遊ぶことの楽しさを子どもに語れないとします。
その大人を間近で見て育つ子どもの目には何が映りますか?


子どもは、大人の背中越しに未来を描きます。



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軸とは輪を回すための中心にあるもの

例えば、思考と感情、スキルとマインド、論理と感覚、体力と知力、経済力と精神力、内向性と社交性、ペルソナとアニマ・アニムス・・・

どちらが欠けてもいけない2つ揃ったもの。

もっと大きく言ってしまえば、陰と陽や、表と裏のように全てのことは2つが揃って1つとして存在している。

そこに於いて「軸」とはその両輪をつなぐ中心。

それが例えば自分なら、自分の心と身体をつなぐ軸であり、人生で例えるなら、自分の生まれてきた理由と果たす役割、自分自身の価値ある個性と生きる目的をつなぐもの。

アイデンティティを構築してこなければ、年老いていくまでの間に何度も同じような悩みの中で人生が停滞するような感覚に襲われてしまう。


では、どうすれば良いのか?


とてもシンプルですが、体験すること、経験を重ねること。

これだけです。

外に出て、陽の光を浴び、雨に打たれ、風の心地よさを知り、森の歌を聞き、花の香りを匂い、旬を食べ、人と交わり、心に触れ、それらを一緒にする中で、自分の心の中の小さな声にじっくりと耳を傾ける。

非日常を楽しみ、日常を味わう。

そんな時間を重ねていくと、少しずつ見えないものが見えてくるようになる。

そして心の調和が喜びで満たされ、それが愛で保たれると、それまで見ていた世界がさらに彩をもって見えるようになります。

そんな人生なら未来を描きやすくなるような気がしませんか?

想像力と創造性

この2つの「ソウゾウ」がいかに自分の人生を変えていくかをもっと知る必要があります。


欲求を満たし、自己を実現させていくと、その次のステージは目の前です。

軸なんて、その1つ1つに取り組んでいる間に勝手にできているもので、欲しくて手に入れられるような、何だか棚に陳列されているものじゃないのはあきらかです。



サポートされた資金で新しい経験をして、それをまたみなさまに共有したいと考えています。