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Casieだからこそ、演出できるアート作品購入の物語がある。「サブスクから購入する体験とは!?」

みなさんが借りている絵、購入することもできるって知ってました? 

CasieのWebサイトにアクセスしてマイページを見ると、現在自分が借りている作品に「購入金額」が表示されています。その金額を払えば作品を購入できてしまうんです。この表示、以前はありませんでした。「まだその時期ではない」との判断から表示していなかったんです。どういうことでしょうか? 実は、結構ドラマチックな理由があったんです。その背景を代表の藤本に聞きました。

ー 先日より、マイページに今自分が借りている作品の販売価格が表示されるようになりました。

実は、「販売価格も一緒に表示してほしい」というアーティストさんの声は創業期から多く、社内にも売り上げの観点からそういう声はあったんです。でも、やりたくなかったんですよね。というのも、サブスク利用の際に「せっかくなら高い作品をおトクに借りよう」という変な視点が入ると思ったから。それが嫌だった。Casieが提供したいのは「作品を定期的に選ぶという行為を習慣化させること」であり、それを通して審美眼が磨かれることなんです。

ー 「作品を選ぶ行為を習慣化し、審美眼を磨く」は、翔さんがいつも言っていることですね。それによって日本のアート市場を切り拓くことが目的だと。

そう。ECサイトのように作品と価格が並んでいたとして、それを見て「あ、これいいな、買おう」となるならば、日本のアート市場はもっと大きいはず。でもそうなっていない。美術館には行くけれど「買う」という思考は働かない。それは「選ぶ」という行為が習慣化していないから。まずは「選ぶ」をサブスクリプションで繰り返し体験し、その過程で審美眼が磨かれることで、ようやく「購入」に至ると思っていて、そのすべてをCasieのサービスではまといたかったんです。

ー 購入を希望するユーザーさんは初期の頃からいたんですか?

初期にはほとんどいなかったんですよね。ユーザー数も少なかったし、交換体験も2回や3回の人が多かったし。それが5回、6回と交換を重ねることで「初めて絵を買いました」という人が増えてきているのが今なんです。問い合わせがかなり増えているんですよ。「この絵、すごく気に入ったから買いたいんですけど、買えるんですか? 買うならいくらですか?」というコミュニケーションがだいぶ増えてきた。そこで、「今あなたが借りている作品」だけをマイページで見れるようにしたと。

ー 借りていない作品の販売価格は見えないんですね。

そう、そこがドラマチックやねんな〜。あなたがその作品を借りたから、アーティストとあなただけがその作品の値段を知っている、というこのドラマを作りたかった。世界中で知っているのはあなただけ。それって素敵じゃないですか? 値段を知って「こんなに高かったんだ!」と驚くこともあるかもしれないけれど、そういう金額感を知ることもひとつの審美眼になるし、それほど価値のある作品を約3,000円でレンタルできていることも実感してほしくて。作品を買ってもらいたいから購入金額を表示しているわけではないんですね。

ー なるほど。よく考えられているんだなあ。

サブスクを通して作品購入に至るという体験は、絵を選ぶ習慣のない日本人に合っていると思っていて。いろんな展示会に足を運びまくるのもいいけれど、サブスクで気軽に始めてみて、いろんな作品と出会っていろんなアーティストの物語を知って、その中でお気に入りを見つけて作品を買う、この流れが日本のアート産業を拡大すると思うんです。ユーザー目線で考えてみても、初めて作品を購入するストーリーとして1つの正解なんじゃないかと。さらに言えば、作品を購入した人が必ずしもサブスクを解約しているわけではない、というのもひとつのポイントで。

ー そうなんですか? ということは、そのユーザーさんの元には、購入した作品と借りている作品があると?

そうそう。もちろん購入してサブスクを解約するのは全然いいことなんだけど、6割から7割くらいのユーザーさんが半年以内にサブスクを再開しているんですよ。つまり、サブスクリプションは体験サービスであり、購入はコレクションであって、満たされる欲求が別なんですよね。たとえば何度も見たお気に入りの映画のDVDを買いたいと思うことがありますよね? それと似た感覚です。借りるのと買うのは別で、市場も被らないと思うんです。

ー そういう体験を、Casieのユーザーさんは両方できるということですね。

そうなんです。ぜひみなさんには「作品交換を重ねることで、あなたの審美眼、磨かれてまっせ!」とお伝えしたいです。そして、マイページの販売価格表示には「借りている瞬間しかわからない、世界であなたしか知らない」というドラマチックな背景を含んでいることも知っていただきたいですね。


User’s Voice / サブスクからの購入体験

実際にレンタルから購入に至った、ユーザーさんの作品購入体験を紹介します。みなさんそれぞれ、作品と素敵な出会い方をしているようです。

Y・Kさんの場合……

30代・女性・東京都在住
Casie利用歴:2023年6月〜2024年2月
購入した作品
《Giraffe astronaut》ここなっつ など

「元々、娘の1歳の誕生日に合わせてかわいい作品を飾ろうとレンタルしましたが、実物を見るとあまりにもかわいくて、夫とすぐに『これは買おう!』と決めました。娘もじーっと前のめりで作品を見つめています。きりんがとてもかわいらしく、色も柔らかで、リビングに置いていると心が和みます。夢みたいな絵で想像も膨らみます! Casieさんではこれまでに3枚の絵を購入しました。素敵な絵画と出会えたのでいったんサブスク利用はおやすみしましたが、また素敵な出会いがあれば再開しようと思っています」

T・Oさんの場合……

60代・男性・埼玉県在住
Casie利用歴:2022年1月〜
購入した作品
《風にゆれる》あかり花鳥風月 など

「初めて作品を購入したのはレンタルをはじめて2ヶ月ほど経った頃。ただ他の作品に交換するのではなく、手元に置いておきたいと思ったのがきっかけでした。だんだん別の場所にも飾りたいと思うようになり、今では6枚の作品を購入しています。いろいろな作品を見るうち、我が家には縦型で小さめの絵が玄関脇や階段の踊り場に合うと感じました。そこで、まずはレンタルしてその場に飾ってみて、イメージ通りに馴染むかを確認しています。私は妻とのふたり暮らしなので、必ず妻に相談の上でレンタルし、絵を飾ったことで部屋の雰囲気が良くなることを確認して購入を決めています。元々美術館が好きだったので、自宅に絵を飾るのは夢でした。芸術は私たちの暮らしを豊かにしますが、なかでもCasieさんを通じて手に入れた絵が、いま身近にあって心を和ませ、潤わせてくれています。近くに住んでいる娘が我が家に来ると『美術館みたい』と目を丸くしています」

Y・Aさんの場合……

40代・女性・東京都在住
Casie利用歴:2022年5月〜
購入した作品
《狼煙-noroshi-》あそび師Kai

「昨年会社を立ち上げたので、自分を鼓舞する思いで『赤』をテーマに作品を探していました。この作品を見つけた時、《狼煙》というタイトルが当時の自分の心情にフィットし、また、派手ではないからこそ固い信念のような硬派な想いが込められている感じが気に入ってレンタルしました。狼煙という言葉と作品が自分を見守り応援してくれていたように感じ、これから先も見守ってほしいと思い、その後、購入を決めました。現在は寝室の一角を仕事スペースにしていて、仕事をしながら目に入る場所に飾っています。今後もサブスクは継続する予定で、同じ空間にどうやって複数枚配置しようか考えているところです」

K・Hさんの場合……

50代・男性・埼玉県在住
Casie利用歴:2024年2月
購入した作品
《路上の紳士》舟木 愛

「ずっとダイニングの壁に絵を飾りたいと思っていましたが、自分の好みがわからず、絵の探し方もわからずで、壁は白いままでした。ある時、舟木さんの描いた黒猫の絵をとあるサイトで見かけて『この方の描く黒猫が好きだな、欲しいな』と思いました。残念なことにその絵は完売だったのですが、最近知ったCasieさんのサイトに《路上の紳士》を見つけ、すぐにレンタルを申し込み、購入しました。殺風景だったダイニングの壁に黒猫がちょこんと座っています。『ぽう』という名前の先住猫にとっても気になる存在のようです。私も妻もとても気に入っています」


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