ため息184:死ぬ覚悟で
日本法人設立後、最初で最大のイベントを、日本で最も格式の高いホテルで開催した。会場に集まってきたメンバーの豪華さに、既存顧客は驚かされた。同時に主催者側のCEOも去年までとは違う、日本法人マネージメントチームの強力なパフォーマンスに、何かを感じた。
そこで、用意してきたプレゼンテーションの資料(パワーポイント)に1ページ追加した。東アジアを中心とした世界地図の真ん中に、日本語で「死ぬ覚悟で」という文字をいれた。
親しみ
ソフトウエアは、乗用車やハードウエアと違って、中身が見えない。使い込まないと価値がわからない。そこで、購買するときは、販売担当者の人柄でソフトウエアの信頼性を判断することが多い。デジタルな製品を、アナログなモノサシで判断することになる。
「死ぬ覚悟で」とアグレッシブに訴えれば、内容は聞かなくても想像できる。ここで、人柄によって違いがでてくる。付加価値としての人柄に親しみが湧いてくるかどうかだ。
CEOは一言追加。
I will die, after you die.
「笑いがとれれば、つかみはOK」ということだろう。
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