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金言-1057:金の卵を産む鶏が廃鶏になる日

メインバンクという金融業者にカネを借りて事業継続してきた私企業の顛末。
バブル崩壊後、金融業者は債権者として金を貸している会社に自社の従業員をCFOとして出向させてリストラによる財務基盤補強で貸金回収可能な会社に再建するビジネスモデルを活用していました。
リストラ対象資産がなくなりこの手口が行き詰まると、つぎは外部の経営のプロと称するスタッフをCOOに送り込んでテコ入れしました。さらに経営コンサルタント会社を加えてきれいな経営再建計画案を作成しました。
これらの再建策を債務者が受け入れることが、追加融資の条件です。もちろん再建策を実施するための諸費用は融資に含まれます。金融業者に金を借りている経営コンサル会社も、仕事を斡旋してもらって金融業者に債務返済が可能となります。
このビジネスモデルによりメインバンクという金融業者は、金の卵を産む鶏が廃鶏になるまで貸金回収を続けます。そして廃鶏になった鶏は、売れるモノは全て売り払って廃業の日を迎えます。

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