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ため息228:無駄を省き、金のかかる見栄ははらない

公明党の支持母体である宗教団体は、僧侶による葬儀をしていません。会員の読経により友人葬として執り行います。神主や牧師なしの人前結婚式と同じで葬儀も僧侶無しで済ませることもありということでしょう。僧侶がからまないので、戒名はありません。その結果、非常に安あがりに葬儀ができるようになりました。香典を辞退するケースが増えていますので、会葬者の負担も軽減されています。

高齢化社会では、結婚式より葬式の件数の方が多いはずですが、葬祭業界は景気がいいわけではなさそうです。香典がないので、香典半返しの物販がなく、通夜の会食や告別式の後の会食も質素になっていきます。近所の斎場では、2棟あった建物を1棟にし、駐車場も処分して、近隣の時間貸し駐車場に切り替えました。件数は減らなくても、減収減益のようです。

静岡県富士市で見た出棺は、昔のように霊柩車の後をハイヤーなど乗用車が並んで走ることもなく、特別仕様の大型バス1台に棺を納め、親族が乗り込んで出発しました。霊柩車とハイヤーがなくなり、運転手1名とバス1台で済んでいます。生活のあらゆる部分で、無駄を省き、金のかかる見栄ははらないという見直しがされているわけです。

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