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ロードバイク乗りが「ランナーのカラダのなか」を読んだ感想

Twitterでたまたま見かけたタイトルにもあるこの本。

ロードバイク乗りの自分がなぜこの本を手に取ったかというと、Twitterでフォローさせていただいている方が著者の方の販売告知をリツイートしていたのを見かけて「ん?」と気になったのがきっかけ。

著者の方のアカウント覗くとこの本は信頼できる&興味深そうな内容が載ってそうだったのでAmazonで購入予約までしてゲットした、というのがことの顛末。

実際にランニング特化、というよりも持久系競技の運動生理学に焦点があるので読んでいて「あれ、これロードバイク乗りのための本ですよね?」と誤解しちゃうくらい読んでいて違和感はなかった。


読んだ感想

持久系の競技やる人には有意義な内容がてんこ盛り。自分が知識不足なだけもあるけど、大半の人は得るものが多いのでは。

今回noteを書くにあたりはじめてAmazonのレビュー見たら星3.2と低かったのでなぜ・・・?と思いレビューのコメントに目を通したところお察しの内容やった。

多くの人は明確で分かりやすい結論、例えば「この3つだけやっておけば大丈夫!」「これさえ押さえておけば速くなれる!」みたいなことを断定して欲しかったり、実績ある人がやっているトレーニング方法が正解、と考えてしまうのだろう。。

個人的にはエビデンスを元に断定し切らずに、客観的にわかっていることをわかりやすくまとめて考察もしてくれていて、とても好印象な本だった。

この情報をどう利用するかが個々人の工夫のしどころやと思う。何より容易に断定しないこういった本の方が信頼できる。この世の中、「絶対これが正しい!」と断定できることなんてそんなないやろ、と思っている派です。

改めてレビューの数値って参考にしすぎるとあかんなぁというのを体感した。便利ではあるけど、レビュー低いから、レビュー高いからとそれで価値が決まるわけではない。

気になったら手に取ってみるべき。自分で価値を判断すべし。


自分のためのメモ

代謝経路

あらためて代謝経路を見返すと、ATP-CP系、解糖系、有酸素系の中であきらかに自分は有酸素系に弱みがありそうやなと思わされた。3つの代謝ルートと運動時間の相関グラフなんかをみると思い当たる節しかない。。

エネルギー効率の話

コラムの中で脂質を使う方がエネルギー効率が低い、という情報は目から鱗だった。持久力上げるためにも脂質代謝あげた方がいいのでは、とか思っていたけど生産するエネルギーに対して使う酸素の量が多いから効率が悪いということを知り「なるほど」となった。

補給の話

補給に関しても糖質にかなり言及されていて気づきが多かった。自分は甘いものはいくらでも食べられるし、運動中も結構バクバクいける。糖質の消化能力が結構高いのでは?と感じたし、これは自分の武器にもなる気がした。

一時期は糖質摂りすぎるのも良くないと思い、あまり無駄にとらないようにしてたけど、高強度で走る前後は大量に摂取するようにした。今のところ体にエネルギーがある感じでいい感じ。疲労も感じにくくて体調も良好。

練習時もエネルギー切れで踏めないことがたまにあったので、本書を参考に走行中の糖質摂取も今まで以上に積極的にやろうと思う。走行中の筋グリコーゲンの節約という意味でもなるべく多くの糖を摂取することはメリットしかなさそう。

部活でよく耳にした1日サボると戻すのに3日かかる説

休息で失ったミトコンドリアを取り戻すには3倍の時間を要するというのも面白かった。やっぱり持久系スポーツはあまり長い休息はとらない方が良さそうなので、これからも季節関係なく意識的に長い休息は取らずに安定して自転車に乗ろうと誓った。


最後に

某コーチとの共通点

こちらの本でも高強度の重要性とインターバルがなぜいいか、に言及されていた。と同時に低強度で長時間乗り込み・走り込みには懐疑的な姿勢。この2名が同じ結論を出しているのも示唆深い・・・。

特に自転車乗りはクソコーチことopnchanさんのnoteと合わせて読むと何かしら気づきや得るものがあると思います。

自分は本書で得た情報とコーチの note を参考に来年は 強度 > 頻度 > 時間 の優先順位で自転車乗って行こうと思った。



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