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痴漢できない電車をデザインする

バスに乗っているとき、何人かの乗客からすっごい見られていることに気づきました。なんならちょっと前かがみになって、今にも襲ってきそうなスーツの男性もいました

自分は何が起きているのかわからず、ただ怖ぇ!怖ぇ!!と思っていました。

ふと目線を下ろすと、自分の手が横に立っていた若い女性の臀部(尻)に接触しそうになっているじゃないですか

それを見たとき、一瞬で周りからどう思われているか察し、降りるまでずっと両手でつり革を掴んでいました。

自分が冤罪で取り押さえられていたらと思うとかなり怖いです。でも、逆の立場で考えるとあの車両には痴漢を見逃さない人達がたくさん乗り合わせていた、ということですので、なかなか素晴らしいなぁと今は思います。

ところで、私の女性の友人や同僚の多くは痴漢を経験しているそうです。ほぼ100%近いので、控えめに言って異常だなぁと思います。

日本は電車移動がメインですし、次の電車を待つよりもとにかく詰め込む文化なところも痴漢を誘発している一つの要因になっているかと思います。

何度も痴漢にあっている女性は、満員電車のときはドアの横の角には行かないようにしている、と言っていました。あの場所は、もし痴漢にあったときに身動きが取れない場所だからだそうです。

この話を聞いたとき、そもそも痴漢が発生しないようにするような電車のデザインはできないのだろうか、と感じました。

フラッシュアイデアですが、例えば下記の通り。

・女性を囲いやすい角空間をつくらない
・必ず背中合わせに乗るレイアウトにする
・自然と腕を置く場所をつくる
 (例えばカウンターテーブルみたいに、腕を乗せるのが自然な空間にする)
・痴漢発生率を知らせてくれるアプリをつくる
 (痴漢をされた時間と場所を報告して、情報を集積する)
・単純に、満員率を下げる

乗車人数が減るのがネックですが、「痴漢ができない電車」というコンセプトで徹底的にデザインすると今までと全く違ったかたちの電車が出来上がりそうです。

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