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48. 3つの「幸せな人生」

ポジティブ心理学に触れた方ならご存じの方も多いはず、ポジティブ心理学の創始者とも言われるセリグマン博士。

博士のプレゼンテーション(約20分)がTEDで聞けますので、ご興味ある方は是非ご視聴してみると興味深いと思います。

プレゼンテーションの中で博士は、ポジティブ心理学が追及する「どうすれば人は幸せな人生を歩めるのか」を考えるにあたって、まず私たちは「幸せな人生」をどう定義しているのか?整理する必要があると言います。

①快楽の人生(Pleasant Life)
少しでもたくさんの快楽やポジティブな感情を得るための人生です。とにかく飲み会やパーティーに出かけたり、欲しいモノを欲望のままに買いあさったり、という行動も当てはまるかもしれません。
ただ、この人生の欠点は、1) その人がポジティブ感情を抱きやすいかは50%ほど遺伝で決まっていること(つまり自分で完全にコントロールできない)と、2) 人は快楽やポジティブな感情に急速に慣れてしまうことです。

②夢中になれる人生(Good life)
この人生を生きる人は、何か没頭できることがある人です。「フロー状態」とも言われますが、あることに没頭している間は、周りが見えなくなり、あっという間に時間が過ぎている感覚になります。

③意味のある人生(Meaningful life)
博士はこの人生が3つの中でも最も尊い生き方だと言います。
自分以外の何か、自分よりも大きな何かのために生きる。利他の精神を持った人の生き方でしょう。これには、自分の強みを知る、活かすことが重要だと言われています。

これら3つの「幸せな人生」は、私たちの人生の満足度・充実度に、どう影響するのでしょう。

実は、快楽の追及は人生の満足感にほとんど影響がなく、意味の追求がもっとも関連性が高いことが示されています。快楽などのポジティブ感情は、夢中になれることや、人生の意味づけがある状態で初めて役に立ちます。

ポジティブ感情は、パフェの上に乗っているホイップクリームのような、彩りを添えてくれる存在なのだなと。

セリグマン博士のお話を拝聴して、ポジティブ心理学やフロー理論などについて、ますます学んでみたくなりました。

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