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ドールハウス製作日記7 さあ、壁よ床よ天井よ、私にめくるめく世界を!

私の夏といえばドールハウス作り。コロカ渦の去年の夏もせっせと頑張りました。それからもう一年……今年の夏がやってくる前にその成果をまとめておかなければと一念発起。

まずは壁紙、床材の調達です。ほぼ決めてはありました。けれど世界流通がストップしてしまった夏でしたから、本来なら大好きなイギリスのメーカーさんにあれこれお願いするところがすべて変更となってしまったのです。気を取り直してアメリカ国内で検索し、ウィスコンシン州のお店に壁紙をオーダー。

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コロナによる人手不足が原因でかなりの日数を要しましたが、無事到着。綺麗な状態で届いた壁紙にほっと一安心。この一番上のデザインはマリー・アントワネット。小さな天使が描かれています。写真ではちょっと色味が青によっていますが、もう少し緑がかっていていい感じです。

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これを1階の暖炉と書棚が作り付けの壁に貼っていきます。家具接着前ならもう少し簡単だったでしょうが、もう振り返らない。前進あるのみ。しかしそれを言うならすべての壁、組み立て前に壁紙貼れば楽だったんじゃないか……もごもご。

ところがここで事件勃発。あのぉ〜、奥の壁、もしかして逆さまにつけていませんか? それに気づいた時の私の衝撃、想像していただけますでしょうか。いやあ、「肝が冷えた」とはまさにこのこと。夏の暑さも吹き飛びました。

しかし! こう言う時、適当大魔王は力を発揮します。私の大雑把さよ、ありがとう! ゆらゆらと壁を前後左右させれば、小さな出っ張りに薄くしか入っていなかった木工ボンドと難なく別れを告げることができました。

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怪我の功名! テーブルに置いて作業できるって素敵。窓を貼り付けるのも楽勝です。その喜びを胸に、その他のすでに接着されている壁、5部屋分の恐るべき角度での作業に奮闘しました。

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あっ! 振り返れば、濡れた壁紙を乾かしている上を踏んでいくツワモノもいたりとなかなかにスリリング。

階段+廊下には壁紙を貼らず、一色で塗りあげて腰板ボードを張り巡らせました。本体部分も十分乾燥したら窓を貼り付け、階段を接着です。

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作業に疲れたら、窓から覗き込んでニヤニヤしたり。結構これ、面白いです。くせになりそう(笑)。

さあ、次なる試練は床作り! キッチンを除く3部屋と階段部分、ここには薄いベニヤのテープを切って貼っていきます。これ、高温での接着。ドールハウスの中にアイロンがけする絵はかなりシュールでした。

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その後、このままでもいいのではないかと言う家族の声を振り切って、シェビーシックに邁進する私。床を白く(リビングは薄いグレーに)塗りたくりました。壁紙がカラフルになってしまった分、ここは色味を抑えないといけませんから。

そしてさらなる難関。キッチン。石のフロアーにしたかったのですがいい素材が見つからない。結局、自分で作ることにしました。カードボードを切って一度くしゃくしゃにしたクラフト紙を貼りつけて彩色。行き当たりばったりの作業になりましたが、思う以上にいい雰囲気に仕上がって満足。

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そしてあれもこれもを合体させていきます。まずは1階リビングルームの壁。厚みが出ましたから簡単に入りません。様子を見ながら少しずつ削って、最後は一気に押し込む!

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奥の壁を入れる前に後ろから除けば、なんとも言えない楽しさ。壁をつけてしまったら、もうこの角度からは見ることはなくなるわけです。特に後ろ向きになった階段とか。なのでたくさん写真も撮っておきました。

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どうにかこうにか完成です。壁の色で随分と雰囲気がつかめてきました。シャビーシックにまとめるためには、中に入れる家具類はどんどん白に塗りあげていかなくてはいけないようです。ちなみに、手持ちのナチュラルカラーの家具を入れてみたらどうなるかをちらりとお見せしましょう。

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おおっ、カントリー……、まあ、これはこれで可愛いです。壁紙も花柄ですしね。

というわけで、めくるめくシャビーシックな世界のために、家具の彩色、もしくは外壁作りに励まなければいけない予定でしたが、気がつけば豆本作りの冬……。さらには1/24のカフェ作りとか……。予定は未定。脱線道草万歳! それはまた次回、まとめてみたいと思います。

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