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【CL】令和6年セ・リーグ順位予想

 キャンプも中盤に入り、各球団練習試合に勤しんでいる。そんな今だからこそ、贔屓目なし、ガチンコの順位予想をしようではないか。

優勝:広島

西川の穴は○○で事足りる!
 1位予想は広島である。新井貴浩監督体制2年目となる今季は、持ち前の全員野球で久しぶりの覇権奪回が見えてくるのではないか。投手陣、野手陣ともに若手とベテランがいい塩梅で揃っている。唯一の欠点は、働き盛りの中堅選手の層が少し薄いということくらいか。

 そんな広島に懸念される点は、昨季主砲として貧打戦の中孤軍奮闘を見せた西川龍馬が退団したことだ。計算できるレギュラーが1人抜けてしまっては、来季が不安になるのは当然のことだ。しかしながら、田村俊介という活きのいい若手がいる。バットコントロールは転生のもので、どこか前田智徳氏を彷彿とさせるものがある貫禄を持っているのだ。個人的に、愛工大名電高の後輩ということで大変に思い入れのある選手でもある。そんな贔屓目はなしにしても、素晴らしい選手であることは言うまでもないだろう。

 投手陣は大黒柱の森下暢仁を大黒柱とした働き盛りの先発投手に、新人の常広羽也斗や2年目の斉藤優汰らが加わり、さらに強固なものになるだろう。投打ともに年齢層や選手のタイプが非常に豊富な、「大崩しない」チームに仕上がってきているのだ。

 ただ問題は正二塁手の菊池涼介が今季で34歳、早生まれなので35歳の世代となり世代交代が急務である点だ。しかしながら、広島の遊撃手は飽和状態。矢野雅也、小園海斗、上本崇司らを二塁手として出場させたらそれで万事が解決する予感がする。選手層も分厚くなってきているので、今季の優勝予想には広島を推薦しようと言った感じた。

2位:阪神

順当に行けば連覇も、一抹の不安
 恐らく、ペナントレースのシナリオ通りに行けば今季の覇者も阪神であるはずだ。打線の繋がり、投手陣の充実度はセ・リーグの他の5球団を圧倒するものがあり、主力選手たちも皆30歳前後と働き盛りであることはここで書かずとも目の肥えた野球ファンの皆様ならお分かりいただけることだろう。

 しかしながら、昨季の中盤に勝ちパターンの救援投手をかなり消耗してしまった印象だ。石井大智、加治屋蓮、岩貞祐太、島本浩也、そして抑えの岩崎優とバリエーションの豊富な人材が揃ってはいるものの、はたして昨季のようなパフォーマンスができるだろうか。そして佐藤輝明が心配だ。元々ムラッ気のある選手ではあるが、一発の魅力に目がくらんでしまいフォームを崩してしまわないだろうか。この2点の不安がなければ、阪神の連覇は間違いないはずだ。

3位:中日

顕著な弱点、ようやく補強
 低迷してからの中日に長い間言われていることが、得点力不足である。岡林勇希や村松開人のような瞬足でダイヤモンドをかき回せる上位打線や、石川昂弥や細川成也といった長打のあるクリンナップが育ってきてはいるものの、勝負強い選手が本当に少なかったのだ。そこで獲得したのが中田翔。この選手は俗に言う打点を稼げる選手であり、意外と言っては失礼だが得点圏では進塁打や犠牲フライを故意に打てるような器用な選手である。また、上林誠知や中島裕之を補強したことで、代打の層も厚くなることだろう。

 投手陣も計算できる先発投手が3人。小笠原慎之介、柳裕也、髙橋宏斗である。彼らに最低限の援護があれば、連敗のない安定したチームになるはずである。ただ野手陣の計算は立たないので、AクラスとBクラスの間で3.5位とでも予想しておこう。

4位:巨人

目先の勝利よりも、数年先の黄金期を
 常に優勝が求められている格式高い巨人ではあるものの、せっかく若い阿部慎之助監督が就任したのだから思い切って若手を使うシーズンとして欲しいというポジティブなBクラス予想である。

 このようなことを言うのはは主力の高齢化が要因だ。主力選手は坂本勇人が36歳、吉川尚輝が30歳、早生まれの大城卓三が32歳の世代とセンターラインの選手が揃ってベテランの域に到達しているのだ。こうした選手たちは、失礼なことを言うといつまでレギュラーとして計算できるかが分からないのだ。今更彼らを使い倒してAクラスとなるよりも、門脇誠や中山礼都といった若手選手を我慢の傭兵で一本立ちさせて、新しい巨人軍を作り上げてもいいのではないか。せっかく投手陣は山崎伊織や大勢といった、若い柱が出来つつあるのだから。

5位:ヤクルト

「なんでも屋」がいない
 ここは打撃はいいのだが投手がイマイチ。左右のエースに目をやると小川泰弘はベテランとなり、石川雅規に至っては長老のようなイメージだ。到底、通年の計算はでき兼ねる。奥川恭伸や高橋奎二も故障がち。ただ優勝していた頃も同じような投手陣だったが、田口麗斗という「なんでも屋」がいたから成り立っていた印象だ。

 現在田口は抑えのエース。しかしながら、彼を毎試合1回限りの切り札にするのは逆にもったいないのだ。若手時代は巨人のエースとしてローテーションをフル回転していた人材なだけあって、回跨ぎや連投は涼しい顔をしてやってのけるのだ。田口をこの枠にもう一度持って期待ところではあるが、抑えのエースも田口以外にいないと言った感じである。野手陣も頼みの塩見康隆や山田哲人が故障がち。今季も浮上は難しいだろう。

最下位:横浜

今永昇太&バウアーの穴は?
 最下位は横浜。他球団と比べて、投手陣の層が薄すぎるからだ。昨季も苦しい台所事情ではあったものの、今永とバウアーがフル回転してそれを賄っていた。しかしながら、彼らが退団してしまったことによって今季の投壊は免れないだろう。

 彼らの穴がどれくらいなのかを、数字を使って考えてみよう。今永が148回46自責点であり、バウアーは130.2回40自責点。つまり残った投手たちで248.2回を86自責点、防御率に換算すると3.11に抑えなければ、昨年ギリギリでAクラスになった投手陣に追いつかないのだ。小園健太や深沢凰介ら楽しみな若手投手は多いものの、いきなり彼らが穴を埋められるとは思えない。打撃は申し分なく、計算は出来ないが度会隆輝がどれだけ打てるかという楽しみもある。巨人どうように世代交代の苦しい時期ではあるが、その時ならではの楽しみもあるだろう。

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