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見つけ出す

「うつの療養について書いてみよう」

と思い始めたものの、考えも文章もまとまらず、、、

最近感じた事から書いてみようかと思います。

3年位前にapple musicをサブスクに切り替えました。
その前までは近所のレンタル店でCDを借りて取り込み、音楽を聴いてました。

その時、なんとなく借りたサカナクションさんのベストアルバムの中で、「さよならはエモーション」の歌詞が気になりました。


忘れてたこといつか見つけだす
ずっと深い霧を抜け

引用:作詞作曲:山口一郎 サカナクション 「さよならはエモーション」
ビクターエンタテインメント 2014


もともと独創的な歌詞を書かれる方だなあという印象でしたが
私には「忘れてたこと」を「見つけ出す」という捉え方が記憶に残りました。

そして、この話をした会社の同期から

「昔、年を重ねた学者さんが、過去の研究はもう思い出せなくて、もう一度研究し直して、新しく発見し直すって話があったなー」

と聞いて「思い出す」事が対義語にならないケースもあると感じました。


そして最近、うつについて書籍を調べていた所、また印象に残った文章がありました。


うつ病前の自分に戻ろうとしない
「前の自分」に戻るよりも
「新しい自分」を作り上げる

引用:デラさん「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」 サンクチュアリ出版 2022/11


その章のなかでは、
「どうすれば今の(うつ病になった)自分が生きやすいか」
という考えから、「もう前に戻れないし、前に戻らなくてもいい」という心境はとても楽だと書かれていました。


振り返ると

苛烈な労働の記憶は、過去の世界であり、日常ではぼんやりと思い浮かべる程度になってきました。

そんな過去を、突然「失ってしまった」私は、「取り戻したい」と、どこかで考えていたのかも知れません。

もう戻らないことは分かってはいるのですが、、、

そして、「見つけ出す」という捉え方が、今でも鮮明に感じられます。
それば、失ってしまったもの、新しい何か、どれかになるのかも知れません。

「見つけ出す」

どんな私が待っているのか楽しみです。

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