見出し画像

初めての心療内科(3/3)

その後、診断書を書いて貰い、2年程かけて落ち着いてきた所で、転職する事にしました。

この時、私にとって致命的に浅はかだったのが
「これからは良くなる一方だろう」
と思い込んでいたことでした。

あの時のような目に遭わなければ大丈夫だろうと・・・。

しかし、転職先で味わったのは「フラッシュバック」という地獄でした。

今まで在籍した会社と風土が余りにも違いました・・・。
入社前まで隠されてましたが、目標重視の会社です。
直後はまともに頑張ろうと考えていたのでしょうね。

しかし、心が耐えきれなかった。

2日目の研修動画を見てると眩暈と頭痛がしました。
取り敢えず頓服薬で様子を見ましたが、あまり変わらず・・・

その後、商材のセールスクリプトが入っていきません。
文字は読めます。
しかし、意図する内容が理解できなくなりました。

知識は身につくのですが、人に言葉で伝えようとすると
頭が真っ白くなり、話せなくなっていきます。

家に帰ると夜中も気持ち悪くて起き上がり
そこから寝れなくなりました。

次第に

仕事中、過去の経験が追いかけて再生されます。
そして勝手に考え始めます。

「この利益はまともな利益だろうか?」
「お客様に不利益を被らせる事に繋がるのではないか?」
私はまた迷惑をかけてしまうのではないか?

今だから言えますが、

そんな大層な業務ではありません。
過去の仕事とも関係ない職種です。

私が「状況が悪化している」と思い込んでいるのです。

仕事帰りにふと気づきました。

「もう、私が私として対応できてないのではないか?」

そして、「次回」の予約の電話を入れました。



「まず休もっか?」
先生の第一声でした。

「今後こういう仕事はしない方がいいよ。どうする?2ヶ月自宅療養にしとく?」
「薬でも飲みながら、様子見ていきましょうか?」

かなりフランクな診察をして頂き、大分ホッとした記憶があります。と同時にいよいよ実感が湧いてきます。

私はもう、まともに働けない

そう思うと正直、

肩の荷が降りた気がしました。



この後、療養生活へと入っていきます。

不思議と、この先の不安は感じませんでした。
やはり、こころは大切だなぁとしみじみ思います。

また、先生にも大変助けて頂きました。
すぐにサポートや診断書を頂ける精神のお医者様は貴重だよーと周りから言われ、ありがたいなあと実感しました。

←前回


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?