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〖ホワイトカラー論〗少なくとも管理職になるなら女性もスーツで職務をすべきだと思う

プレジデント・ウーマンの記事によれば、女性管理職が増えた大企業で男性社員の仕事満足度というのは下がっているそうです。

この「男性の満足度が低下した」というのは、単なる統計からの事実しかわからないため、その満足の低下に対する理由というのは明らかではありません。
わかるのは「女性の管理職が増えることに対する男性の不満がある」ということの事実のみです。
そのため、どのような理由で女性管理職が就くことが不満なのかは、別途データが必要になるでしょう。
また、職種毎のデータもないので、その辺りの追加データは必要となってきます。

それはともかくとして、昨今の女性に対する出世の機会を均等にするための圧力というのは、基本的にはホワイトカラー職に対して働いていると思われます。
ブルーカラー職の場合、そもそも女性が殆どおりませんし、飲食店やサービス業に至っては女性は多い割に店長は男性が多かったりしますが、それでも「女性店長が少ない!」なんて不満はあまり聞きません。
というか、あの業界は名ばかり店長の過重労働&残業代が問題になってましたしね。

そのため、基本的に「女性の管理職が少ないことで不満を持たれているのはホワイトカラー職」と見て良いでしょう。


👔ホワイトカラー特有の問題も…

恐らく女性管理職が増えることに対する男性の不満もまた、ホワイトカラー職で起きているという仮説を立てています。

例えばマクドナルドで女性店長の指示を男性アルバイト君が不満に思って従わないと言うことはあるでしょうか。
正直、あまりこのケースは考え辛そうです。
或いは工場の品質保証課の課長が女性だったとして、男性社員が「上司が女性である」と言うだけで不満を持つかどうかというと、これもあまり無いんじゃないかなと考えてまして、ホワイトカラー特有の現象かなとも思うことがあります。

と言うのも、ホワイトカラーにはブルーカラーやサービス業とはまた違った変な習慣があるからです。
それがドレスコードで、会社によっては男女で大きな隔たりがあります。

🥼男女で服装ルールが全くことなる

会社にもよりますが、ホワイトカラー職だけ何故か男女で服装規定が違う会社が多いです。
男性はスーツ着用が義務付けられている企業は多いのですが、女性はオフィスワークと言う名の私服勤務がOKな会社が多いですね。

ここがホワイトカラー特有の服装規定で、ブルーカラーやサービス業には見られない特有のドレスコードです。

例えば奥村組の広告を見ればわかる通り、建設業界で現場監督やっている女性はちゃんと作業着を着て現場に行きます。
トラックを運転している女性はちゃんと作業服で運転してますし、旅館の女将さんは和服で客前に立ち、保険の外交員さんや不動産営業の女性、やっぱりスーツを着て客と対峙してます。
逆にファッションや美容に関わる業界は男女共に、私服勤務が多いかもしれません。
これはこれで「男女が同じドレスコードである」という点で問題はございません。

これがね、ホワイトカラーの内勤職になると、基本的に女性は私服。
ただし、男性は内勤が外勤かを問わずスーツで固定される会社が多いんですね。

ちなみに「華美でない服装」と指定されているにも関わらずダブダブのオーバーオールとかキラッキラネイルで出勤してくる女性とかいると、男性社員の不満って結構高まります。

👕私服の女性上司はモチベーションが下がる

個人的な感覚から言うと「契約社員含めて男性はスーツ必着」な職場で、私服勤務している女性が上司だとモチベーションは落ちます。
女性だけで集まっている職場ならそれで良いんですが、異なる性別が1つのチームに属する場合、ドレスコードは統一しないと問題が起こるんですね。

男性社員オレらスーツなのに女性上司あんた私服なの?」って言う不満が起こるんです。
ただ、女性に面と向かって言うと面倒だから、敢えて普段は口に出しては言わないだけなのです。
何しろ(スーツ出勤の)男性上司が相手ですら不満タラタラになるくらいですから、私服出勤の女性上司相手となると、より不満が高くなります。

🏢人の上に立つ人の服装は考えた方が良い

改めてホワイトカラー職で言えば、やはり人の上に立つ以上、男性も女性も関係なくスーツで仕事をするべきだと思います。

英国初の女性首相:マーガレット・サッチャー

英国初の女性首相であるマーガレット・サッチャーは「鉄の女」として名高いですが、議会に出るときはキチンとジャケットを着用キメて議会の場に臨みます。

独/英の元2大女性トップ:アンゲラ・メルケルとテリーザ・メイ


英国で女性首相だった人と言えばもう一人、テリーザ・メイ。
ファッショニストとしても知られるテリーザ・メイはスーツの着こなしも一流です。
また、アンゲラ・メルケルも16年間、国民に支持され続けてトップを張ってきただけあり、キチっとフォーマルな着こなしをします。
私は保守政党は好きではありませんが、それはそれとして、テリーザ・メイの着こなしは確かに「人の上に立つ服装」なのです。

小池百合子はスーツの着こなしが上手いことで評価されている

ちなみに日本人の政治家でスーツの着こなしが上手いと評価されてるのが小池百合子です。
やはり希望の党や都民ファーストの会を率い、大きな派閥を作ったり都知事になる人間は戦闘服スーツの着こなしからして、しっかりしているのです。

もちろん、稲田朋美、大石あきこ、高市早苗、蓮舫、皆、国会ではキチンとジャケットを着用キメ答弁ケンカに臨んでます。
これは男性だろうが女性だろうが、人の上に立つ以上は人の上に立つための流儀があるのです。

テリーザ・メイも小池百合子もファッション好きな女性かと思いますが、それでも多くの人間を統率するための戦闘服はしっかりしています。そうしないと男は従わないということを知っているのです。

改めて、例えば「男女共にオフィスカジュアル(私服)可」となってる職場では、別に管理職であってもスーツを着る必要はございません。
但し、男性はスーツ必着で女性は私服になっている職場では、私服の女性上司の下に男性は付いていきたいとは思いません。
意外と大企業のホワイトカラー職の現場がそうなっていることは多いので、それが大なり小なり女性管理職が就くことに対する不満に繋がってたりしないかと勘繰ってしまいます。

少なくとも男性がスーツ必着の会社では「主任になった時点で女性社員もスーツ必着とする」とした方が良いと思います。
そうなって初めてブルーカラーやサービス業のように「男女で(服装面で)同じ土俵に上がる」と言えるのではないでしょうか。
尤も、日本企業の課長職が果たして管理職と言えるかと言う疑問がありますが、それはまた別の記事で書くことと致します。


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