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DXとSCはやらないと先は厳しい…🏙

桜も咲く別れの多いこの季節、常駐先の人でも定年退職者が多く出ており、かつ新卒は内定辞退者が続出したってことで、いよいよ人手不足も本格化しそうな勢いです。
実際のところとして定年でスッパリ退職する人はそんなに多くはなくて、再雇用で雇われる人が多いです。そんな状況を見た常駐先の人は「職場が老人ホーム化するわ」と言っていましたが、ともあれ常駐先が少子高齢化の日本を象徴する職場となりました。
この先も人口は減り続ける以上、若い世代の新規採用も減り、いよいよ本格的に仕事や暮らしの在り方を改革せなアカンのかなという瀬戸際にいるのを感じています。
少なくとも出生率に関しては今後も上がることは無いと思いますし、多様性と個人の尊重が進めば進むほど「結婚しないメリット」も増すんで、人口問題という点についていうと、もう移民の受け入れ以外に解決する方法は無いでしょう。
そうした社会を見据えると、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みとスーパーシティの構築は必須になるんじゃないかなと思えてきました。

🏙DXをやらないと働き手の将来が大変である

今後、少子高齢化社会が進むあたり、デジタル・トランスフォーメーションとスーパーシティは持続可能な社会を作る上で外せないものになります。
デジタル・トランスフォーメーションは「単なるIT化ではない」ということはもう、ご承知のこととは思いますが、果たしてデジタル・トランスフォーメーションをやる理由については良くわからないって人が多いかもしれません。
デジタル・トランスフォーメーションをやるメリットというのはなかなか思いつかないのですけど、やらないデメリットはまぁあるんですよね。結局働き手が減ってしまうわけですから、現行の働き方を維持していると、将来は残業地獄が待ってるってわけです。
「いま組織の在り方を変革していかないと働き手が減る将来が大変だよ」ってこと。特に今、日本の多くの組織で抱えている問題点というのは、だいたい次の3つがあるのではないでしょうか。

❶無駄に多い会議
❷形式主義根性丸出しな紙出しとハンコ
❸半分保身の為に行われる業務の属人化/個人商店化

これらは業務がIT化されたとしても習慣としては変わらず、寧ろIT化したことによって手間が増えたところもあるかもしれません。近年は雇用の非正規化が進んだこともあり、労働者側のジョブセキュリティ(保身)意識も高くなった気がします。労働者側から見た場合、業務の属人化は解雇に対する自己保身として有効なので、非正規化が進めばジョブセキュリティは強固になってくるんでないかしら。
取り合えずザッと3つ問題点を挙げましたけど、まだあるでしょう。
これも人口が維持できる今でさえ、それなりに弊害の多い習慣なのですが、人口減少に進んでいくこれからの時代、残業時間の増加でロクなことになりません。
デジタル化なんて言うのは既にどこもやっていることですが、働き手の減少時代を過ごすためには、これまでの習慣を見直し、組織を合理化していくことが求められるわけです。例えば上の3つにしても・・・

1⃣会議の削減・リモート化
2⃣脱ハンコ/電子で出来ることは電子で完結する
3⃣属人化から標準化へのシフト(ツールも含めて)

と言ったことは最低限必要でしょうね。
その上でAIを活用しながら人間でしかできないことを人間で、とか、クラウドでできることをクラウドでやるみたいな、各論の話が必要になる。

🏙少子高齢化に対応するためにスーパーシティは必要

今後、日本は出生率も回復しない前提で考え、人口を維持するには、移民の受け入れしか残されていないということを書きました。
まぁ正直、出生率を回復させる手段なんて思いつかないんですよね。
例えば収入が上がったとしても、夫婦別姓が認められたとしても、それだけで出生率が上がるかって言うと、多分それは無いです。
バブル世代までは概ね「結婚こそ正義」という価値観がメインであり、それこそ「30歳までに結婚しないと頭の可笑しい人と思われるよ」と、私は母から言われてました。
ただ、ロストジェネレーション世代からはそんな価値観は崩れており、オーネット調べでも約15%の人は「結婚するつもりは無い」と答えています。
となれば、移民を受け入れない場合は残りの85%の人間で人口を支えていかないといけないわけですが、それは不可能でしょう。
となれば、少子高齢化&移民化社会を見据えた都市設計は必要になり、望もうが望むまいがスーパーシティを実現しない限り、地域の衰退は避けられそうにありません。

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ちなみに和歌山県の白浜町は顔認証でホテルシーモアへのチェックインやアドベンチャーワールドの決済ができることで知られていますが、白浜町はスーパーシティへ向けた取り組みが行われている町でもあります。
というか、顔認証技術を使った各種実証実験自体がスーパーシティの取り組みそのものですし、顔認証技術を使うことで「観光客によりキメ細やかなサービスを提供して満足してもらう」という方向に繋げているわけです。

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スーパーシティでは個人データが様々なところに連携され、そのデータを基に住民に対するキメ細やかなサービスを提供することができます。それこそ顔認証をするだけで域内にある市立図書館や大学図書館を自由に利用できるようになるのかもしれません。
或いは、登録された個人データを基に買い物代行が必要な高齢者向けに、適切な時間で日用品を届け、持病の薬が無くなるときに、薬品を処方できるようになるのかもしれません。
結局のところ、本気で働き手減少社会に対処するためには、デジタル・トランスフォーメーションもスーパーシティもやっていかないと、未来の働き手が苦しい状態になるような気がしています。
多摩地域同士と言っても南多摩に比べて一段と高齢化の激しい西多摩地域。現在の勤め先で迎えた2回目の春。内定辞退した新卒者の話を聞き、定年退職していく常駐先の人間を見て、ふとデジタル・トランスフォーメーションとスーパーシティの必要性を考えてしまうのでありました。

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