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安倍政権で一番不味かったのは「政教分離」が出来てなかったことかもしれない

安倍晋三暗殺事件では映像を何度見返しても、本当に「山上容疑者に殺されたなら犠牲者が安倍晋三1人で済んでるのが奇跡にしか思えない」と言うほどには、訳がわからない事件です。
本当に狙撃した人間が別途いたならともかく、本当に「山上容疑者の散弾銃で撃たれた」なら、犠牲者もっと多かったんじゃないかと思うんですよね。

まぁ逆に解らんことが多過ぎるが故に、深く詮索しない方が良いのかなとは思うのですが、事件に対する西村博之の意見に対してキレる人と言うのは多く見たものです。

西村博之の意見に「ここはアメリカじゃないんだ!」と言って怒ってる人達と言うのは「アメリカと違って日本は安全」と言うことをベースにしていると思いますけども、安倍晋三の現役時代を振り返ると、彼の警備体制はアメリカ大統領並みの体制が必要です。

2017年の秋葉原演説

2017年の秋葉原演説は一番極端に不味い発言を取ってきたわけですけど、こうして国民を指差して非難するって言うのは、非常に危ない行動なんですね。
私から見ると首相時代に狙われててもおかしくはなかった人です。それでも彼が指を差した「こんな人たち」の多くは生活があり、あるいは家族もいて、失うものがあった人達だったから、我慢をしてきたわけですね。

で、実際に安倍晋三が落命することになったのは、宗教関係のイザコザによるものという、なんとも言えない事態となりました。

何故か宗教名を伏せたマスメディア

さて、山上容疑者が安倍晋三に恨みを抱いていた要因は政策面ではなく、宗教面であったわけですが、マスメディアは山上容疑者が何の宗派に恨みを持っていたかということに関し、宗派名を伏せて報道しました。山上容疑者には隠す理由はなかったのに、ということです。

世界思想でトップを飾る安倍晋三

しかし、政治に関わってきた人間は少なからず統一教会と安倍家三代が関わりのあることを知っています。実際、現代メディアから「統一教会」の名前が出るようになると、各方面でも「統一教会」の名前が見られるようになりました。

統一教会は韓国系の宗教団体ですが、安倍晋三の選挙区である下関には日本で唯一ウォンを使える商店街、下関グリーンモールがあります。
安倍家三代は韓国とは切っても切れぬ関係にあり、安倍晋三自身もまた、韓国料理好きな人間です。

また、日本にはいくつかのコリアンタウンがあり、日本人でも県民性で気質に違いがあるように、コリアンタウンの住民もまた、地域ごとに雰囲気の差はあると思います。
私が引っ越した京都は南区に在日韓国人が多く住んでいますが、恐らく彼らは京都弁を話し、在日韓国人としての気質に京都人の気質が加わってくる。川崎のコリアンは完全に標準語を話しますし、韓国語を嗜んでる人は多くないと思います。
一方、京都や川崎の在日韓国人が下関の在日韓国人と気が合うかというと、多分合わないでしょう。一度だけ私も下関方面に旅行へ行ったことがあるのですが、どことなく下関の在日韓国人は本場寄りの雰囲気があり、さすが日本で唯一ウォンを使える商店街がある区域だけはあります。

話が少し脱線してしまいましたが、宗教名をマスメディアは伏せたということが、マスメディアの各社にも統一教会や創価学会の関係者が一定数いることを暗喩しています。当然、マスメディアにも「報道しない自由」がありますから、一定数の統一教会関係者がいるならば、宗派名を伏せるのは当然のことです。

政教分離ができていないことが大きな問題ではないか

少なくとも山上容疑者の犯行動機を事実とした上では、事件直後に言われた「民主主義に対する挑戦」であると言った話はピントがずれていることになります。
一国の首相経験者が政策不満ではなく、宗教戦争によって殺害されてしまったことは、民主主義云々以前の問題なわけです。

振り返ってみると安倍政権における7年半は、宗教と政治の境界が非常に曖昧になってきておりました。
いや、それは以前からあった芽ではあります。
代表的な問題では靖国問題が以前からありましたが、首相の靖国参拝は外交問題が生じるだけでなく、内政上の問題もあります。

靖国神社は宗教法人です。ここに首相が公務として参拝してしまうことは、特定の宗派に対する優遇となり、政教分離の建前が崩れてしまいます。

安倍政権下では靖国参拝が議論に上がり、実際に公式参拝が行われたわけですが、この他にも日本会議や神社本庁など、宗教関係の団体が発言力を強めました。
日本会議の前身は「生長の家」という、これまた新興宗教の関連団体ですから、本当に宗教と政治の境界が曖昧になってきたのです。

創価学会も含め、これらの宗教関係は投票率も高いと見てよく、宗教票が一定数を占めてしまっているが故に、政治と宗教の境界が曖昧になってきたというのは、安倍政権で起きた(そして意外と表面化してこなかった)大きな問題だったと言えるでしょう。

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