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「首もおかしいのでは」とその医師は言った

整形外科の牽引に行く以前のお話が、スッポリ抜け落ちていたことに
気が付いたのであった。

本日は、そのあたりを2回に分けて少しばかりのユーモアを交えながらつらつらと綴ることとしよう。

頚椎症脊髄症になる以前に、腰椎ヘルニアで緊急入院していたのである。

今でもはっきりと覚えている。
それは、出勤しようと玄関の扉を開けた瞬間の出来事だった。
腰部にビシッと激痛が走り、その場にうずくまり動けなくなった。
腰が全く伸びなくなったのである。

取り急ぎ、救急車を呼ぶほどではないと判断し、近所の整形外科を携帯を使って調べた記憶がある。スマホではなく携帯である。i-modeだったか定かではないが、調べた結果近所に整形外科を見つけ、その病院までタクシーで移動した。

中腰のままの姿勢で何とかタクシーに乗り込んだのである。
傍から見れば滑稽な姿であっただろうが本人は必死であったから、そんなことはお構いなしだった。

腰椎ヘルニアの診断されそのまま入院となった


取り急ぎ、勤務先へ電話してしばらく入院となることを端的に伝えた。
直ぐにレントゲン撮影を行い、診察の結果、腰椎の5番と6番の間の椎間板ヘルニアだと告げられ、処置としてPLDD 手術を勧められた。

しかしながら、なんの予備知識もないままPLDDを受けることにしたもののPLDDは保険適用外であった。自己負担の為、一か所で約50万から60万だった記憶がある。もう20年近く前の話ではあるのだが、一般の会社員にとっては高額だ。

高額ではあったが内容を聞いて納得したので、受けることとした。
以下が決め手となった理由である。

  • 体への負担が少ない(低侵襲)

  • 回復が早い

PLDD手術

最近のPLDDでは日帰り可能と謳っている医院がほとんどだと見受けられるが
私はしばらく様子を見るため2~3週間ほど入院した。医師からそのように言われたと記憶している。

肝心のPLDD手術は拍子抜けするくらい、アッという間に終わった。
痛みなどほとんどなかった記憶がある。20年近く前なので記憶もいい加減であるからその点はお許しいただきたい。

問題はその後に訪れた

さてさて、ある程度回復してきたころに、医師に病院の周りを全速力で走れと言われたのである。

「なんと乱暴な」と思ったものの、そういうものなのかと自分を納得させ
走ることにした。1、2回は何事もなく普通に走れたので、すっかり回復したのだと思い、3回目か4回目に、今まで以上に負荷をかけるよう速度を上げて走った。

その時であった。腰にまたもやビシッと激痛が走って、しゃがみこんでしばらく動けなくなったのであった。

「全速力で走れといったよな・・・」心の声である。
しばらくして中腰のまま脚をひきづりながら、病院までよたよたとした足取りで戻っていったのである。

走れって言ったから・・・

本日はここまで。
因みにその開業医は現在は閉院しているのであった・・・











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