抄録
目的。この研究の目的は、過体重および肥満の女性における体重のスティグマを対象とした2日間の集中形式、思いやりに焦点を当てたセラピー（CFT）ベースのグループプログラムを開発し、介入の実現可能性と受容性を決定するためのパイロット研究を実施することであった。

方法。参加者は18～62歳の女性15人（平均[M]=43.60、標準偏差[SD]=12.38）で、プログラムに参加し、自己憐憫、内在化した体重のスティグマ、心理的苦痛、生活満足、孤独感、食べることの自己効力感、身体の不満、身体の恥の測定を、治療前、治療後、3ヵ月後の追跡調査で行った。

結果。有意な改善は、自己憐憫と内在化した体重のスティグマについて、治療前から治療後まで、3ヵ月の追跡調査で維持された。有意な改善はまた、心理的苦痛、生活満足度、孤独感、食事の自己効力感、および治療後の評価での身体の不満の尺度にも認められた。プログラムの信頼性評価は高かった。

結論。この研究は、太りすぎと肥満を持つ女性のための体重のスティグマの効果をターゲットとした集中的な、CFTベースのグループアプローチのサポートを実証する最初の概念実証研究であり、既存のスティグマ研究に貢献しています。調査結果は、女性が体重のスティグマの有害な影響に対する回復力を開発するのを支援するCFTの可能性と、このアプローチをさらに発展させ評価するための将来の研究の方向性について議論されています。