見出し画像

「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」のもち米ができるまで(3)〜田植え〜

●京都府の北部にある綾部市、その西の端っこ、西坂町の築100年を超える古民家(元村長の家)にて「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」を夫婦で営んでいます。
小さな自給農(米、大豆、野菜)、小さなナリワイ(農家民宿プラスアルファ)をベースとして、一汁一菜の食事に象徴されるシンプルな暮らしの研究(実践)をしています。


ここ綾部市にも本格的な春がやってきて、草花が一氣に伸び伸びし始めたのを感じます。「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」のもち米ができるまで、おおむね時系列で振り返りを続けます。

自給用のお米作りは、作業に特別な能力は必要なく、マイペースでできるのが良いところです。機械に頼らない(頼りすぎない)分、作業には時間がかかります。私たち二人だけでは大変すぎますが、友人・仲間たちと一緒に作業するととても楽しく、充実した時間を分かち合えます。

田植え仲間を募集

昨年6月上旬に2日間かけて田植えをすることにして参加を呼びかけました。1日は綾部に住む移住者の友人・仲間たちが集まってくれることになりました。また、もう1日には知り合いを通じて田んぼ体験に興味を持つ親子連れが手を挙げてくれました。

毎回呼びかける時は人数が集まるのかドキドキします。同時に、天候も氣になります。この年は5月に晴天が続いて、田植え日程が近づくにつれ雨の日が増え、梅雨入りか!?とヤキモキしました。

ご飯を炊く練習

田植え参加の方には、昼休憩時に屋外で一汁一菜ランチを振る舞う計画にしていました。以前に地域の方からいただいた羽釜があり、筍を茹でたり手摘みしたお茶を蒸したりするのに使ったことがありました。まだご飯を炊くのに使ったことがなかったのですが、田植えランチは羽釜炊きご飯にしようと、やり方をYoutubeで調べたり近所の方にリサーチしたりして数日前から羽釜でご飯を炊く練習をしました。

羽釜炊きご飯の練習中

田んぼに線引き

手植えは、機械植えのようにまっすぐにはできないしそうする必要もないのですが、だいたい等間隔に稲を植えると収穫量も最大化し、作業が楽です(植えたり草引きしたり稲刈りしたり)。そこで田んぼに張った水を一旦抜き、夫が自作した道具を使って縦と横の2方向に格子状に線を引きます。田植え前泊の宿ゲストと一緒に作業しました。

作業の後は宿の露天風呂を楽しんでいただきました。

田植え1日目(晴れ^ ^) 移住者仲間や地域の友人と

田んぼ3枚のうち、2枚に田植えしました。

ほぼ皆さん手植え経験有り
ウッドデッキで一汁一菜ランチ

田植え2日目 子どもたちと

田んぼに興味を持ってくれた親子連れ(初対面)が来てくれることになってわくわくしていた一方で、実は私たち夫婦はあまり子ども慣れしていないのと、子どもたちと田植え作業ってどんな感じになるのか想像がつかなかったんです。(作業は順調に進むのか、時間内に終わるのか…)

ふたを開けてみたら、マイペースに田植えしたり虫を嫌がったり途中で料理作りに加わったり、いろんな子どもたちの姿がありました。

暑すぎず田植え日和でしたが、泥だらけになって服の泥を水で流したあとは濡れた服がちょっと肌寒かったみたい

思いの外好評だったのが我が家の一汁一菜ランチ。羽釜で炊いたご飯と具沢山味噌汁をたくさん食べてくれました。また食べたいって言ってもらえたのがうれしかったです。

うまく炊けた

ランチを挟んで午後も田植えを続け、大人たち(親)は植わってない場所に植え直したり子どもたちをフォローしながら、1日かけて田んぼ1枚にもち米とイセヒカリを半分ずつ植えました。

夕方、田植えの終わったちゃぶダイニングの田んぼ(家の前の3枚)。
手前は近所の方の田んぼで1ヶ月以上前に機械植えされた田んぼ。

不安を抱えながらとにかくやってみた記録、つらつら続きます。


「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」
ウェブサイトにて予約受付中です。

「今日の暮らしを一汁一菜に」をテーマに様々な体験ができます。
移住相談(どんな暮らしがしたいか?ヒアリング、私たちの移住体験談)
一汁一菜 料理体験(土鍋でご飯を炊き、自家製味噌の味噌汁づくり)
小さな自給農体験(お米づくり、旬の野菜+大豆づくり)
周辺自然散策(天満宮、神社、田んぼ畦道、近隣の方との交流)
星空鑑賞、ホタル鑑賞
※上記の体験料は宿泊費に含まれます。
自家製米で昔ながらのお餅つき(別料金)
里山ウォーキングツアー(別料金)
地域の魅力ある場所・人・暮らしをご案内するローカルガイド(別料金)
も承ります。(英語対応可能)
☆徒歩3分 「田舎家そらしど」さんでのおくどさん体験もおすすめです!!


(N)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?