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昔ばなし

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2021年5月の記事一覧

みにくいアヒルの子

みにくいアヒルの子

夏にお母さんアヒルが卵を温めていると、6羽のアヒルと1羽の大きなへんてこなこどもが生まれる。
兄弟にいじめられ、カモと旅に出ようとするが、百姓につかまりめんどりと一緒に飼われる。
秋にめんどりに別れを告げ、冬にあこがれの白鳥が飛び立った沼で凍らないよう泳ぎ続ける。
気付くと春になり、成長するといつの間にか白鳥になっている。

アンデルセン童話 デンマーク

物語の類型
「善人が報われる」

そこつ惣兵衛

そこつ惣兵衛

おっちょこちょいの惣兵衛はいつも失敗ばかりしている。
失敗を治すためにお稲荷さんに向かう。
その道中の失敗も女房のせいにし、怒って帰る。
間違えて隣の奥さんに怒りをぶつけてしまい、お参りしてもおっちょこちょいは治らない。

中国地方の昔ばなし

物語の類型
「変わらない日常」

王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

いつも帽子をかぶっている、わがままで心の冷たい王様がいる。
若い床屋が王様の髪を切る時に帽子の中にあったロバのように長い耳を見るが、人に話さないことを条件に解放される。
床屋は人に話すのを我慢し度々病気になるが、谷奥や大木の穴の中で「王様の耳はロバの耳」と叫ぶと病気は治る。
月日が経ち谷の木々や海の波まで「王様の耳はロバの耳」と歌い出したので、諦めた王様は発表し国民の意見をよく聞くようになる。

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かもとりごんべえ

かもとりごんべえ

下手な鉄砲撃ちのごんべえが一度に百羽のかもを捕ろうとして、空に飛ばされる。
あわ畑に落ち、あわ採りをしていると、大きなあわに飛ばされる。
用水桶に落ち、行き着いた傘屋で働いていると、強い風に吹かれた傘をつかんで飛ばされる。
元のかもを捕った池に落ちた拍子に、百匹のドジョウがももひきに入り、持って帰る。

九州地方の昔ばなし

物語の類型
「変わらない日常」

類似
源五郎の天昇り
火事になって終わ

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ハーメルンの笛吹き

ハーメルンの笛吹き

ネズミが大量発生した町に人気の笛吹きが現れる。
困った市長が笛吹きに1匹1円でネズミ退治を依頼する。
ネズミを退治した笛吹きは市長に報酬を請求するが断られ、パン代だけでもと食い下がるが外へ放り出される。
市長に騙された笛吹きは人相が変わり、笛を吹き町中のこどもたちをどこかへ連れて行ってしまう。

ドイツの伝説

物語の類型
「生きるヒント」

類似
グリム童話
こども十字軍

絵姿女房

絵姿女房

美人な妻の顔を一日中見て働こうとしない兵六に、妻が似顔絵を持たせ、働くよう促す。
畑で似顔絵が風で飛んでいき、それを見つけた殿様がモデルの妻を城に連行する。
妻は去り際に桃を育てるよう伝え、兵六は3年後に実った桃を城に売りに行き、城で笑わなかった妻がその声を聞いて初めて笑う。
それを見て喜んだ殿様が、兵六と入れ替わり桃売りの格好をして城の外に出たところ、門番に気付かれず追い出され、二人は城で幸せに

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魔法のソーセージ

魔法のソーセージ

夫婦喧嘩をして家を追い出された村一番の怠け者のおじいさんが、カシの木の下で動けなくなった小さなお姫様を助ける。
お礼におばあさんの願いを3つ叶えてくれることになるが、おばあさんは疑いながら大きなソーセージを願うと出現する。
また喧嘩が始まり、思わず2つめの願いでおじいさんの鼻にくっつけたソーセージにネズミが噛みつき、おじいさんが飛び上がる。
かわいそうに思ったおばあさんが、3つめの願いでソーセージ

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三枚のお札

三枚のお札

山寺のやんちゃな小僧が、山んばが出ると言われる山へ3枚のお札を持って栗拾いに出かける。
夜遅くなり、山で出会ったおばあさんの家に行くが、山んばと気付きお札を身代わりに逃げ出す。
2枚のお札を川と火の海にしてなんとか寺にたどり着くも、山んばに追い付められる。
知恵比べになり、和尚さんが山んばを食べて退治する。

東北の昔ばなし

物語の類型
「危険回避」

類似
よもつひら坂 日本の神話
最後に和尚

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鐘をならしたキジ

鐘をならしたキジ

心のやさしい木こりが、卵を狙われたキジを蛇を殺して助ける。
数年後、木こりは遠い旅に出て疲れはて、山奥の立派な屋敷に転がり込む。
そこの主が殺された蛇の精で、復讐されそうになるが、屋敷から出ずに遠く離れた古寺の鐘を鳴らせば助けてやるとチャンスをもらう。
なぜか鐘が鳴り助かったので寺に行くと、いつかのキジが鐘に突撃して死んでいるのを見つける。

朝鮮の民話

物語の類型
「恩返し」

類似
鶴の恩返

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雷さまと桑の木

雷さまと桑の木

お母さんと二人暮らしの男の子が、一番高いナスの苗を植えると雲まで伸びて実をつける。
男の子が雲まで登り大きな門をくぐると、おじいさんと二人の娘に会い、ナスのお礼に歓待を受ける。
おじいさんの正体が雷さまとわかり、一緒に雲に乗った男の子は雨を降らせるが、雲から落ちる。
桑の木に引っ掛かり助かり、それからは桑の木の側に雷は落ちなくなる。

福島県の昔ばなし
雷が鳴った時に「桑原、桑原」と言う語源

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はだかの王様

はだかの王様

服を人に見せびらかすのが好きな王様の噂を聞いた二人組が、愚か者やウソつきに見えない布を王様に紹介する。
王様が大金で服の製作を依頼し、賢い大臣と正直者の役人が完成した服を事前確認するが、見えるふりをして賞賛する。
王様自身も見えない服を着て町を行進し、それを見た大人たちは褒め称えるが、子どもが裸だと指摘する。
反省した王様は無駄遣いを止め、国がだんだん豊かになる。

アンデルセン童話 デンマーク

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たぬきと彦市

たぬきと彦市

彦市という百姓とお母さんが暮らす家の裏山に、人に悪さをするたぬきが住んでいた。
たぬきは旅人を脅かしていたが、彦市にまんじゅうが怖いと聞き、まんじゅうをあげて騙される。
次に嫌がらせに畑に石をまいたが、彦市が喜んでいるのを見て本当に嫌だという馬糞をまき直す。
畑が豊作になったお礼に、彦市からお礼にトウモロコシをもらい、たぬきは悪さをしなくなった。

九州地方の昔ばなし

物語の類型
「危険回避」

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赤ずきんちゃん

赤ずきんちゃん

森の動物たちと仲良しの赤ずきんちゃんが、おばあさんに届け物をすることになる。
オオカミが赤ずきんちゃんに家を聞き出し、先回りしておばあさんを食べてしまう。
知らずにおばあさんの家に行った赤ずきんちゃんも食べられてしまう。
動物たちに頼まれた通りすがりの猟師が、刀でオオカミのお腹を切り開いて救出成功。

グリム童話 ドイツ

物語の類型
「危険回避」

類似
ペロー版は食べられて終わり