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昔ばなし

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2021年6月の記事一覧

12の月

12の月

マルーシカという働き者の娘が怠け者で意地悪な継母と姉にいじめられている。
冬の姉の誕生日に継母からスミレの花を取って来るよう言われたマルーシカは、雪の森で倒れるが12人の月の神様に助けられ、3月の神にスミレを咲かせてもらい持ち帰る。
次々にイチゴやリンゴを要求されるが、6月や9月の神に実らせてもらい持ち帰るマルーシカを見た姉が雪の森にリンゴを探しに行く。
帰らない姉を継母も探しに行くが大吹雪に合い

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赤ん坊になったおばあさん

赤ん坊になったおばあさん

おじいさんがしばかりに出た山で道に迷い、一筋の滝を見つける。
疲れたおじいさんは水を飲むと若返るが、気付かずに帰宅し、仲の良いおばあさんを驚かせる。
おじいさんが次の日に若返りの水を汲んで来ることを約束するが、待ちきれないおばあさんが翌朝一人で水を飲みに行く。
おじいさんがなかなか帰らないおばあさんを見に行くと赤ん坊になっており、家に連れて帰り慣れない子育てをし、とてもかわいがる。

九州地方の昔

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わがままな巨人

わがままな巨人

村の子どもたちが大好きな美しい庭園で遊んでいると、持ち主の巨人が帰ってきて追い出される。
巨人は高い塀を建て庭を一人占めすると、冬が長く続き春が来なくなる。
ある朝、雪におおわれた木の下で泣いてる男の子が枝にふれると花が咲き、巨人は子どもたちがいない所に春が来ないことに気付く。
巨人は毎日子どもたちと遊び、年を取って遊べないほど弱ると、あの男の子が現れ天国に召される。

オスカー・ワイルド イギリ

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牛若丸

牛若丸

源義朝の子である牛若丸は平氏に殺されそうになるが、寺に入る約束で見逃してもらう。
7歳で鞍馬寺に入り、天狗と烏天狗に剣術を教わり、みるみるうちに上達する。
時が過ぎ、五条大橋で千本の刀を集めている弁慶を倒し家来にする。
16歳で鞍馬山を下り、名を源九郎義経と改め、兄の頼朝を助けて平氏との戦いに勝ち、父の敵を打つ。

京都府の昔ばなし

物語の類型
「危険回避」「友情」

トロイの木馬

トロイの木馬

ギリシャにメネラオスとアキレスという固い友情で結ばれた勇者が、戦争に勝利し国に帰るが、メネラオスの妻がトロイの王にさらわれている。
メネラオスはアキレスに黙って妻の奪還にトロイに向かうが苦戦し、そこにアキレスが
駆けつける。
アキレスは唯一の弱点である足首に矢を射られ死んでしまい、メネラオスはあきらめかけるが思い直す。
メネラオスは巨大な木馬をトロイの城門前に置き、トロイ軍が勝利を確信し油断したと

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耳なし芳一

耳なし芳一

お寺に目は見えないが、源平の物語が得意な琵琶ひきの芳一がいる。
和尚が留守の夜に武者に案内され、お屋敷の大広間で大勢の人に壇之浦の合戦を披露し喝采を受け、これから毎日来るよう頼まれる。
芳一の行動を怪しく感じた和尚が、寺男に後をつけさせると、墓場で鬼火に囲まれ琵琶をひいているのを目撃する。
平家の亡霊にまどわされた芳一の体中に、和尚がお経を書くが、迎えにきた武者にお経を書き忘れた耳を持ち去られるが

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金色のガチョウ

金色のガチョウ

末っ子だけのろまで人の良い三兄弟が、森に木を切りに行く。
小人に弁当を分けてくれと頼まれるが、上二人は断り怪我をし、末っ子が分けてあげ金色のガチョウを手に入れる。
末っ子からがちょうを盗もうとした泥棒や兵隊、動物、音楽隊などがどんどんくっつき離れなくなる。
それを見た生まれてから笑ったことのないお姫様が笑い、末っ子と結婚することになり、ガチョウも消える。

グリム童話 ドイツ

物語の類型
「善人

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ねずみのすもう

ねずみのすもう

貧乏だが心の優しいおじいさんが、林の中で自分の家のやせたネズミがお大尽の家の太ったネズミに相撲を負けているのを見かける。
帰ったおじいさんがネズミの話をおばあさんにすると、餅をついてネズミにあげる。
翌朝やせネズミは引き分け、太ったネズミを家に招待し、それを聞いたおばあさんが2匹分の餅とまわしを準備する。
太ったネズミが蔵からお礼に小判の山を持ってきて、夫婦と2匹のネズミは幸せに暮らす。

秋田県

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