【節約生#648】足りないものはお金ではなく人間らしい生活
趣味で節約生活をはじめてみた。
健康で文化的な生活をしながら節約をするというルールで挑戦中。
お金の不安
4月のはじめだからだろう。新人研修中らしい人たちを目にすることが多い。昨日貸し会議室で仕事をしていたら、ブラックで有名な会社の人たちにであった。皆若くて元気そうであった。
自分もそういうころがあった。あの頃はお金のためと(半分は)思って激務に耐えていた。それから収入が増えたこともあったけれども、お金の不安はいつでもあった。しばらくは生活費を考えなくてよいと思ったころでも、お金の不安はなんとなくあった。
お金の不安はいつでもある。使うお金を少なくすれば稼がなくてすむという当たり前のことは見失われがちであった。
人間らしい生活を取り戻す
仕事の遍歴を考えると、点々としている。営業、小売からはじまり、飲食店のサービス業、介護、医療、福祉、教育といろいろなことをしてきた。全部ブラックな職場であった。
おかげで人間らしい生活を20年近くしてこなかった。最後には仕事をしすぎて体を壊してしまう。
人間らしい生活を取り戻すことは、誰かに頼っても無駄である。そこに気づいてから心の余裕もでき、健康に近づいたように考えている。
節約をはじめたのもその一環であった。
時間の余裕ができ、考える余裕もできた。
例えばこの朝の時間がそうだ。シャワーを浴びて、コーヒーを淹れる。節約をきっかけとして、自分の生活を見つめる。
ブラックな職場で追い立てられていたときは、そういう時間はもてなかった。朝から疲労があったし、二日酔いに耐えていた。目が覚めて30分以内に家を出ていた。
節約は人間らしい生活を取り戻す方法のひとつでもある。
足りないものはお金ではない
お金というものはいくらあっても足りないと思うものだろう。収入が少ないのにという意見もあるけれども、食うに困らないくらいの収入があった時期でもお金は足りないと思っていた。
ファイナンシャルプランナー系のひとたちが指摘するように、具体的な不安ではない。何かのリスクにお金が必要だと思うだけで、その何かが特定されていない。
足りないという気持ちは精神的なものでしかない。
病気になったらどうするのかという話もある。老後は?
調べてみれば国民健康保険で充分である。医療、介護、福祉の仕事をしてきたので、お金のない高齢者にもたくさんあった。もちろん逆の人にもたくさんあってきた。
生活はあまり変わらない。持っているものが少し違うくらい。そもそも、体を壊してお金をもらっても仕方がない。
使い道なんてないのだから。
少ないお金で充分生きていけることを知った今となっては、足りないのは人間らしい生活の方だと感じている。
節約は自分の人生を取り戻す道でもあった。
そういうことを新人研修らしい人たちを見て、なんとなく考えていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?