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ついに訪れた読者さんとの意図せぬリアルの出会い。そのときボクは、顔面塩まみれの汚いおっさんだった。

「あ、あ、どうぞ。」

「あ、ああすみません、じゃ。これはですね…」

しばらくすると
またもや2秒の沈黙が訪れる。

今回はもう少し待ってみようか。
しばらく二人の男が言葉もかわさず気をつかいあい、顔を合わせて互いの位置どりを模索する。気まずさと照れくささの混じりあった奇妙な空間。

ボクのZOOM商談における、
あるあるの光景。

数秒間の無言が気になり、お互いが言葉を繋ごうとし、そのたびに言葉が重なる。なんなんだ、この無意味な偶然は。
もう照れちゃうさ。

美しく何度も重なる2人の声。

そのたびに思う。
奇跡の浪費だ。
運命のむだづかいだ。

って。


時間は止まらない。
時計の針を一定のリズムで刻ませる。
カレンダーが一枚めくられて新しい一日が訪れ、新しい人やモノに出会う。

奇跡や運命というのは、
過去何をやったかの総量で、訪れる回数も異なる。

しょぼくさい日常も本当は過去からのつながり。奇跡の連続なのだ。それは毎日の暮らしの中で、流れの中でもがいているうちは気付きにくいだけ。

ボクが毎週、
数時間かけて綴り続けてきたこのnoteだって、実はその1つだ。

丹後ウルトラマラソンで出会った奇跡

35km地点。
中盤の七竜峠。ボクの心肺機能を締めつけるアップダウンが延々と続く。

ゼェゼェ、ハァ。ハァ。
あぁ、キッツー。

もがき苦しみながら、黙々と足を前に進める。まさに死闘。無我夢中。
すると後方から

「ゆづおさんっすか?ハァ。ハァ。」

そんな声が聞こえた気がした。

ゆづおかぁ。
なにか聞き覚えのある“名前”だと感じたが、すぐにはピンとこない。

まさか自分のことだとは思わないから。
なぜならリアルでそう呼ばれたことは一度も
ないから。

ゆ・づ・お?

ん?ちょ、ちょっと待てよ。
え?
な、なに?note???

ここは京丹後市。
ウルトラマラソンの最中さなか
しかもリアル世界。

本当に後ろのランナー、いまオレのことをそう呼んだ?ボクは、少しパニックになりながら恐る恐る後ろをふりかえった。

「ハァ、ハァ、ハァ。え??あ、はい。ゆづおです笑。ハァ。ハァ。ハァ。な、なんで??ハァ、ハァ、ハァ。」

『うぉー、ハァ。ハァ。やっぱり、ハァ。ハァ。リアルゆづおさん!!まじかー。まさか本当にお会いできるとは。ハァ。ハァ。ハァ。それだけでもう。ハァ。ハァ。最高っす!』

うだつのあがらない平凡おっさんを相手に、まるで芸能人に会ったかのようにリアクションをとるもう1人のおっさん。

ほどなくして急勾配の坂に差し掛かる。
ゼーゼー、ハァ。ハァ。
もはや、会話ができねぇ。

ボクは顔から汗、顔一面に塩をふき散らかしている。日をもろにうけて顔も赤かっただろうか。決して初対面で会うときのインターフェイスではない。もし運命を選べるのなら、もっと違う場で一度、出会っておきたかった。

やっさん(愛称)
41歳で大阪在住という。

ありがたいことに、ボクと出会えたというだけで感激していただき、そこからの5km、丹後の地でおっさん2人のRunランデブーが始まった。

聞くところによると、
丹後ウルトラマラソンに初めてエントリーしたようで、情報収集目的でネット上に転がる記事を読み漁っていた中で、たまたまボクの一年前の記事にぶつかり、

それ以降、“お気に入り(bookmark)”に登録し、毎週、読んでくれているとのことだった。

「昨日の記事もね、モチ読みましたよ〜ハァ。ハァ。やっぱりここに来てるんだぁ、思って感激しちゃって。ハァ。ハァ。走りながら探してました。」

「ハァ。ハァ。ハァ。昨日、こんなコメントついてましたね〜アハァ。アハァ。アハァハァ。ハァ。」

「ボク、大腸内視鏡のヤツと、ハァ。ハァ。人糞が落ちていたあの記事、ハァ。ハァ。あれ何回読んでも笑っちゃいますよ。うっひょ、アハァ。ハァ。ハァ。暗い気持ちになった時、ハァ。ハァ。いまでも読みにいってます。ハァ。ハァ。ブオフォッホー。」

呼吸が荒いときに笑うからたまにムセる。 
ひどいときは、
「ンンンっゴオっっ!♡」

とおっさん特有の芯のある図太い声質でありながらも、妙にエロティックなニュアンスの混じった、相当に本格的な感じのあえぎ声になる。

あの時、同じ空間にいた前後のランナーは、おっさん2人のかなでる男性的でありどこか女性的な喘ぎ声を聞いて、
どう思っただろうか。

「あれ?なぜこんなところで、おっさん共が話しながらオーガズムに達しているんだ?太陽に当たりすぎてやられちゃったか?」

と、きっと首を傾げたに違いない。
それほどキツい道中でボクらはヘラヘラ笑い合った。

それにしてもコヤツ詳しすぎる。
そして気が合う。
次から次へと出てくるボクの過去記事ネタ。おいおい。うそだろ。

期せずして、こんな過酷な場面で、
熱烈なボクの『ファン(御本人さまがそのように言ってくれました)』に出会ってしまったのだ。

後ろから『ゆづお』と特定されたのは…なぁーぜ、なぁーぜ。

それは、ボクのnoteでよく登場するコレだった。

伝説を刻め 走RUN会 雑走魂

で、前日のコレ着て走りますよ、の記事。

『伝説を刻め 走RUN会』
『雑走魂』

実は、このTシャツ。
10数年前、ランニングを始めたころに、周りを誘い、みんなで同じシャツを着ようぜ、でボクが発案し製作したもの。

走RUN会はしらんかい(走らんかい!)

とくに本格的なチームでもなければ、
みんなで練習をやっているわけでもない笑
というより、当初のラン友は次々と転勤で遠方に行ったり、ランニングをやめたりで、今やこれを着てくれているのは数人+その家族。

当時、サクっと作っただけのものであったが、しかし、これがきっかけで、

なんと笑
まさか笑

10年の時を経て突如、こんな出会いがあろうとはね。

思わなかった。

でも嬉しかった。

で、やっさんがこのシャツをすごく気に入っていたようで、同士になろう、売って欲しいと言ってくれたので、思った。
ちょうど子どもたちのシャツが小さくなって、第2版の『版』をつくり終え、丹後ウルトラが終われば発注をかけようとしていたタイミングだったので、もし欲しいという変態noterさんがいらっしゃいましたらお声掛けください(メンズ、ウィメンズ共に3300円(税込、送料込))。

ゆづお製作 第2版

※写真色のパープル
※150g/㎡ メッシュ/ポリエステル100%
※マラソンゼッケン(縦16.0cm✕横20.0cm)入る
※汗を吸って肌にベチャなる素材ではない。
※製作されたことのある方は分かると思いますが、すべて発注原価。ボクに儲けはゼロ
※10年以上使っても使えとります。

来週あたりに一緒に発注をかけますので希望者がいらっしゃいましたら直接のメールでもコメント欄でもいいのでお声掛けください。お取引方法は何らか考えますね。

それで、もしこのシャツを着ている人を大会中やら練習中の街中で見かけたら本人登場じゃないですけど、
『ゆづおです。ハァ。ハァ。ハァ。ンンンっッゴオっっ!♡』
と、声掛けさせてもらいますね♥

〈直接メールの方法〉

はそやmさん、勝手にお借りしました笑

これからはリアルに出ていこうか

そもそもボクは敢えてはしないが、別にリアルで特定されようが、されまいがなんともない人間なので、これに限らず、これからはリアルに出ていこうかな、と思った。

ボクは、この場で何度も発信しているとおり、人生は有限。したいことを元気なうちに思いっきりしてからくたばっちまおう、と。

人と触れ合うことが大好きなボクは、50歳から脱サラ(死語)して、白ご飯&味噌汁カフェを趣味レベルでオープンする気なので、そのために生活基板を支える不労収入づくりや、ライフプランも若い頃から緻密に進めてきた。

noteを始めた目的は、この日本のどこかにいる細かすぎるところまで共感してくれる「もう一人の自分」が
「細かすぎるけど、気になるポイントがわかるわぁ」「アホすぎるけど笑った!」「フォローしたくなった!」
と言って、そういう人とつながりたいがため。

そしてそういうみんなにカフェに来てもらい、リアル友達になりたい。

奇跡や運命というのは、
過去、何をやったかの総量で、訪れる回数も異なる。

残りの人生、少しでもそういう人たちと繋がれるといいな。
やっさんとの‘’運命‘’ともいえる出会いで、
そんな思いに改めてなった。

やっさん、ありがとう!お互いゴールできなかったけど、また何かの大会で!
それよりね。

まずはnoteやれよ。

※注)見出し画像の子どもたちの髪の毛の一部は、子ども自らが希望しダイソーで100円で購入した‘’エクステ”をつけております。

【追記 10月1日】
大変多くの方からのTシャツのお申込、まことにありがとうございます。お恥ずかしながらSNSを甘くみており、まったくの想定外でございまして、手数料が発生しようとも(もちろんボクに)、金銭授受、商品管理、発送などをしっかりとしなければ、後々大きなトラブルに発展しかねないと判断いたしました。近日中に、noteと連携したBASEを立ち上げ、ここで告知させていただきますが、先だって発注をかけますので、ご購入希望者様は引き続き、コメント欄または直接のメールで一言頂けると助かります。

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