スマホゲーム「消滅都市」といえば、シナリオもさることながら、ゲーム中に流れるBGMも印象深い。

2015年が始まってまもなく、私は消滅都市のアプリをインストールした。

消滅都市がリリースされた初期の頃は大人っぽい雰囲気でおしゃれなバーで流れていそうなものから、激しくテクノ感あるミュージックまで、当時の私には刺激的な曲ばかりだった。

消滅都市を始めた頃にすごくハマっていた曲がある。

それが「Neptune」だ。

・消滅都市の曲「Neptune」とは

「消滅都市」攻略wiki情報によると、
曲名 / 紹介コメントにはこのように書かれている。

Neptune(ネプチューン)と言えば『美少女戦士セーラームーン』に登場する海王みちるを思い出す。

惑星の名前を聞くと真っ先にセーラームーンを思い浮かべる自分にとって、海王星のイメージもなんとなく

• 穏やか

• 知的

• 神秘的

こんなイメージを持っていた。

実際の海王星だって地球から肉眼で見えないくらい遠い位置に存在する。太陽系惑星に連なるといっても太陽から遠く離れた距離に位置する海王星に、どことなく幻想的な雰囲気を感じることもあった。

ちなみに、海王星の公転周期は太陽の周りを約165年かけてゆっくり公転するから、皆さんのなかにも海王星＝大人しい＆穏やかなイメージがある方もいないだろうか？

そんな理由もあって、今までNeptune(海王星)といえば大人しいイメージがあったが、消滅都市で流れる「Neptune」を知ったときは衝撃的だった。

この曲はどちらかというと、

• 騒がしい

• 狂った

• 焦る/慌てる

• サイケデリック

そんなワードを連想し、今までのふわっとした海王星のイメージと全く違う。ボス曲なので落ち着く雰囲気を感じることはない。

はじめに話した通り、惑星＝セーラームーンのイメージが強かった私にとって、ボス戦に「Neptune」の曲名を充てたのはとても衝撃なのだ。

では、なぜボス戦の曲に惑星(海王星)の名前を重ねたのだろう？

重要なシーンのボス曲だから？

Reborn(※)をさらに超える曲をとオーダーされたから？

▼(※)「Reborn」

ゲームミュージックとして、作曲者がオーダー通りのテーマで制作したのは理解している。

わたしが気になるのは、どうして「Neptune(海王星)」なのかだ。

自分には、一つだけ心当たりがあった・・・。

西洋占星術を学ぶ立場として、
この曲は天体特有の性質が関係しているのではないかと考えている。

ここからは勝手な見解であるが、

海王星の神秘性や精神性などの淡いイメージと対立する、海王星のもうひとつの側面を表現した曲ではないだろうか？

・西洋占星術における「海王星」の特徴・意味

西洋占星術でいわれる海王星の象徴・特徴にはこういったキーワードもある。

• 幻覚

• 無意識

• 精神性

• 理想

• 雲

• 麻酔

• 薬物(ドラッグ)

• アルコール中毒

• 催眠

海王星は目に見えないものをあらわし、神秘性や精神性を示す天体である。

たとえば国内の占星術研究家 鏡リュウジ氏は、海王星＝幻想・ヴィジョンを司る天体だと解説している。

夢や幻想を司る海王星

自分の自我と他者との境界を曖昧にする性質を併せ持っているので、夢や幻想も裏目に出てしまうと中毒になったり陶酔してしまう。

このような海王星の曖昧さが過剰に作用した表現を消滅都市の曲「Neptune」に込めたのかもしれない。

・まとめ

消滅都市には天体の名前がついた曲以外にも、

・Iris
・Lunarほか

神話、タロット、哲学&心理学用語などを連想させる
楽曲もある。

曲名から音楽のイメージを捉えてみたり、歌詞を考察してみると作者の想いや消滅都市の世界を想像できるかもしれない。

どんな意図や意味が込められているのか、受け手がそのときの感情や個人の体験と照らし合わせて妄想を膨らませることも、芸術や文学、音楽を楽しむひとつと思っているからだ。

しかし、気難しいことを一切考えず
消滅都市のベスト曲を聞かれたら
私は迷うことなく「Green Light」だと言うだろう。