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記事一覧
大人になれずにずっと待っていたのに
お腹が痛いなあと思う。
私の仕事上ストッキングを履くことはないが、いつの間にかストッキングを履くような年齢に辿り着いて何年も経つ。
相手に合わせてビールを頼んでも、変な遊び方でお腹を痛めても、あの子がこの窓から連れ出してくれる日ばかりを想像している。もうずっと余生だ。
傷口を抉りながら痛み止めを飲んでいる。傷痕が残るなら、傷のまま存在していてほしい。代わりなんてほしくないのに穴埋めの真似事をして
未完成2022.10.3
もうイヤだ。文章なんて書きたくない。書きたくない書きたくない書きたくない。そんな風に思いながら、長い文章を書き上げるためのリハビリとしてnoteを開く。ドアの向こうから洗濯機が回る音がする。開けた窓から曇り空の匂いがする。今週の休日もまた終わる。
上手い文章しか書きたくない。納得のいく文章しか見てほしくない。あーあ、書きかけのnoteが可哀想。あの子達、きっと自分が日の目を見れないことを知ってい
未完成2022.9.13
微睡みと覚醒のグラデーションを辿りながら、ギザギザで不規則なグラフをまたひとつ更新する。二層に分かれた試しのないそのグラフは、子孫を残す気のない身体の心電図にも見える。
恋愛しないってそんなに悪いことなのかな。
人間なのに恋愛しないなんてって神様から叱られている気分。自然なことを自然にできないだけでお金も時間も労力も心も消費するっておかしいよ。でもまあそんなこと、とっくの昔に知っていたけれど。
未完成2022.8.5
久々に文章を書く。
かといって何か書きたいことがあるわけでもなく、金曜日の通勤電車があまりにも眠く、先ほどから両隣の人のパーソナルスペースを侵害しまくっているからである。
知らないままのこの世界で何一つ不自由することなく生きていることが、悔しいわけでもなく、悲しいわけでもなく、かと言って嬉しいわけでもなくて、特に何とも思わずに生きていることが、生きていることが。
私は私でよろしくやっています。
未完成2022.4.22
今寝てしまったら朝が来るよ。私がすべてリセットしてあげました!なんて言いたげな光がカーテンを透かして、私はそれに抗えずに目覚めるんだろうな。なんでかはわからないけれど、起き抜けは左目が開かないことが多い。目の形が左右で違うこともなにか関係があるのかもしれないけれど、左目だけはまだ夢の続きを見てるんだななんて、クサいことを毎朝思っている。起きたくないよな、わかるよ。朝なんてこないでほしい。
あの鳩のゆるやかな自殺
駅のホームで電車を待つ。電線を鳩が歩いている。鳥の糞が高確率で命中する人生を生きてきた身として、鳩と自分の距離を目で測る。君たちは自力で飛べるのにどうしてそんなところにいるの。なんでもっと高いところで暮らさないの。
高いところに休む場所はないのだろう。飛べるからと言って、飛ぶこと自体に意味はないのだろう。上空は酸素が薄いこと、鳩はいつ気が付いたのかな。生きていくために必要なことに、大人になってか
前髪伸びたから巻いたのに雨
ちょっとおかしいんじゃない。
爪も前髪も切らないと伸びていくことが許せないよ。排泄物のくせにファッショナブルな顔をして、そんな物で「清潔感」なんて名の付いた人間レベルが決まってしまうんだから許せない。排泄物なら排泄物らしくしろ。それができないなら、ちょうどいいところで成長を止めて、私と一緒にゆっくり劣化していこうよ。
感情の矢印を思うままに泳がせていたら、絡まり尽くしてなんだから訳のわからない塊
未完成2022.5.10
幸せにも不幸にもなれなかった人間です。幸せな人にも、不幸な人にも共感することができません。きっとそんなのは言い訳で、感受性のアンテナが高ければ共感なんて容易いことなのだろうけど、あいにく私はアンテナを売って生きやすさを買った卑しい人間ですので、やっぱり誰にも共感できません。
何をして生きてきたんだろう。真面目に一生懸命正解を探して、たぶん正解を引き当てたんだと思う。私は何一つ得ずに楽になってしま
未完成2022.4.14
美しいものを教えてほしい。じゃあ私からね。たぶん21歳の誕生日あたりの出来事だったと思う。あの子といつものように漫画喫茶でオールをしたあと始発の駅で別れて、最寄駅から長い坂をのぼった。6月の朝日は思いの外力強くて、思い出補正かも知れないけれど、少しだけ湿った空気の粒ひとつひとつに光が内包されていた、気がしたんだよ。鳩が、私の前を歩いていた。美しかったなあ。鳩って何年生きられるんだろうね。
美しさ
窓を開けたとき「入学式の風だ!」って思う朝が好きだよ
面白くない私に価値なんてないよ!だいたい世の中には面白い人が溢れすぎていると思わないか?溢れすぎているというより、自分だけが「面白くない人」なんだよな。じゃあもうそれは希少価値があるということで。今日1日嘆いていたことが、たった4行半で解決してしまった。
noteを久しぶりに書く。最近の私はとにかくインプットを繰り返していて、他人の考え、他人の言葉、他人の声で頭を埋めている。アパートの更新日まで
永遠が通り過ぎていく
29年生きてきて「人間だもの」と思うことが増えた。相田みつをさんはどういう気持ちでこの言葉を書いたんだろう。私の気持ちは大きな大きな諦めと、少しの面白さ、そして割れた鏡の破片のように光る美しさ。
わかる、わからないという自己中心的なジャッジのうえでしか文章が書けないことに苛立ってしまう。それでもそれが人特有の美しさであるなら、この苛立ちも少しは報われるのかしら、なんてことを思いながら、普段は寝て
雨宮さらさというおもしれー人間
割れたガラスのような人だなと思う。それが人に割られたのか、自分で割ったのかはわからないが、割れたガラスの、破片のような人だと思う。
私はさらささんのことを「おもしれー人間」だと思う。これは決して雨宮さらささんと何かがあった人を肯定や否定する文章ではないし、雨宮さらささんを全肯定する文章でもない。そもそも私は他人のことを全肯定できる人間ではない。そこだけは知っておいてほしい。誰かが誰かのことを「お