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呼吸法と二酸化炭素の関係

ヨガのプラナーヤマ(呼吸法)を学ぶ上で「二酸化炭素」というキーワードを切り離すことができないようなので、調べてみました。

呼吸法から得られる効果と、体内の二酸化炭素量がどう関係するのかを理解するには、ボーア効果からスタートするのが良さそうです。こちらもWikipediaから。

ボーア効果を簡単に説明すると

簡単にいうと、ヘモグロビンが運搬できる酸素量は血中の二酸化炭素量に関係しているということです。

① 赤血球のヘモグロビンが運搬する酸素量は、血液中の酸性度と二酸化炭素濃度によって変化する
② 赤血球中のpHが低下すると、ヘモグロビンの酸素運搬量も低下する

化学の前提知識
血液中の二酸化炭素が増加すると、血液のpHが低下する(酸性度が上がる)

血液中の二酸化炭素が増えてくると
血中のpHが低下(酸性度が上昇)していくので、運んでいた酸素を赤血球が放出するようになる。

血液中の二酸化炭素が減ってくると
血液のpHが上昇し(酸性度が低下)、より多くの酸素を赤血球が取り込むようになる。

ウンチク
このボーア効果を発見したボーアさんは、物理学のボーア理論のボーアさんのお父さんだそうです。

ゆっくりの呼吸で血中の二酸化炭素が上昇

ヨガの呼吸法では、息を吸った後に、少し呼吸を止めて(クンバカ)から、息を吐くことがあります。吐く前の息を少しのあいだ体内にとどめることは、血中の二酸化炭素を増加させる行為と言えます。これにより、赤血球のヘモグロビンが酸素を血液中に放出しやすい状態になる(ボーア効果)ので、すみずみの細胞に酸素を行き届かせる効果を得られるようになる。。。ということのようです。

色々調べていると、医薬品としての二酸化炭素の製品紹介ページがありました。そのページの薬効薬理の欄に下記のように書いてあります。呼吸法による生理的な影響と読み替えても良いような気がした(雑すぎ?)ので、ここにメモしておきます。

薬効薬理
呼吸中枢は動脈血の二酸化炭素量の増加により興奮する。その結果,呼吸が速くかつ大きくなって,肺胞内におけるガス交換が活性化される。動脈血内の二酸化炭素量を減じようとする自律性の機構である。
血中二酸化炭素量の増加はまた循環系にも影響を及ぼし,脳の血管中枢に働いて全身の血管の収縮を起こすが,脳血管は拡張して血流の増加をきたす。心拍動数及び刺激伝導は抑制されるが拍出量は増加する。
参照したページ

呼吸法は正しい指導と正しい用法で

プラナーヤマ(呼吸法)は、危険な面も持ち合わせているようですので、ちゃんとした指導者のもと、安全に行った方が良さそうです。

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