妊婦全員リモートワークにしてくれ
実際リモートワークをして、全てのはたらく妊婦はリモートワーク!って法律ができればいいのに、と思った話。
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妊婦ってこんなに大変なの!?
妊娠したって伝えると「おめでとう」の次に言われる「つわりは大丈夫?」という言葉。妊婦=つわりが大変、って印象ありますよね。
私も妊娠前は「妊婦になるとつわりが大変で、それが落ち着けばお腹が大きくなって動きにくくなるくらいなのかな」と漠然と思ってました。
でも、実際に妊婦になってみたら!思い描いていた以上の身体的トラブルが!
つわりは前に記事で書いたような症状が出て、予想通りきつかったです。でも、妊娠4か月くらいで落ち着く…とのことだったので必死に耐えました。
そして、妊娠4か月を過ぎた頃、いわゆる「つわり」は落ち着いたけれど、その後も胎児が大きくなったことで身体の中の内臓という内臓が圧迫されて結局、臨月(10か月目)に入るまで後期づわりで気持ち悪いのがずっと続くなんて、、想定外でした。
あと貧血!血液中の成分そのままで胎児に栄養を送るのに血液量が1.5になるから薄くなる⇒満員電車での通勤が立ってられない。優先席付近で席を確保しようとするが席が空かない⇒立っていると目の前真っ白⇒途中下車⇒休んで、回復したらまた電車に乗る⇒貧血になると降りるの繰り返し…通勤するだけでもう大変!
やっとの思いで会社に到着してさあ仕事、と思っても、子宮が収縮してお腹が張ってお腹が痛くなり座ってるだけでもつらい、腰痛もある、便秘にもなりやすい、耳管開放症になって同僚の話し声が聞きづらい、トイレに行く回数が増える、栄養不足で口内炎…それらトラブルに対処する薬も使えない(湿布もNG)。
普通なら1時間でできる仕事でも、トラブルと戦いながら仕事するので2倍近い時間がかかってしまったり。
思うように仕事が進まなかったから少し残業⇒帰宅後、買い物して夕食づくり⇒気持ち悪くてあまり食べられない⇒なのに体重増えてる、どうして!?とメンタル崩壊⇒もう寝るしかない⇒足がつって明け方4時頃起きる⇒2度寝するも睡眠不足⇒起きたら足がパンパンにむくんでる⇒会社に行く準備しなきゃ⇒お腹が大きくなって、今までの下着や服が合わない…⇒満員電車で貧血と、ふりだしに戻る。
どんどん悪い循環になってたんです。
そんな時、会社がちょうどリモートワークを試験導入するタイミングだったので週1回、産休入る前のタイミングではほぼ毎日リモートワークをさせてもらいました。
リモートワークを実施してみて
会社側はリモートワーク導入にあたり以下をルールとして決めていたので、それに従って日々の業務と、クライアントの打ち合わせをリモートで対応しました。
会社が定めたリモートワーク実施のルールは以下。
-前日までにリモートワークすることを上司に伝える。当日体調不良を理由にリモートワークするのはNG
-業務開始、昼休憩開始と終了、1日の業務終了のタイミングで上司にチャットで報告する
※会社ではチャットツールを導入してました
やってみて感じたメリット/デメリットとしては
<メリット>
・時間の余裕ができる
往復の通勤時間はもちろん、クライアントとの打ち合わせがない日は1日中すっぴんなので朝の化粧時間が短縮できたのは大きかった!時間に余裕があると心にゆとりが生まれて、朝ごはんに1品追加でつくったら家族もハッピー^^
・自分の業務に集中できる
会社にいると作業作業で声をかけられてスケジュール通りに業務が進まなかった…ってことがあるけど、リモートワークだと良くも悪くもひとりなのでそれがない
妊婦特有のメリットでいうと
・身体への負担が減る
上で書いたとおり特に通勤時の貧血で困っていたので、電車での通勤がなくなったのは妊婦にとって本当にありがたかった
・栄養バランスが取れた食事
お昼ごはんはいつも外食やコンビニ等でお弁当を買って食べることが多かったけれど、リモートワーク時はお昼休憩の時間になったらキッチンで作って食べてました。栄養バランスはもちろんですが、胃が圧迫されて1人前のお弁当が食べきれなかったのが家だと適量食べれるのがよかった
が自分にはすごく大きかったです。一方、デメリットで感じたこととしては
<デメリット>
・業務効率が下がる一面も
メリットに「自分の業務に集中できる」って書いたけれど、口頭なら1分かからない確認でも文章を打つ必要あったり、家にはモニターがない(デュアルディスプレイではない)ので、作業によっては非効率になることも
・よくも悪くも自分次第
「昼休憩終わりだけど、お腹が張ってるからあと10分横になってよう…」と、誰も見てないから自分に甘くしようと思えばできちゃう
・見られていないことへのストレス
逆にちゃんとサボらずやってる場合、「ちゃんと仕事してるよ」と伝えたくてチャットが来たものに対する反応が通常より早くなった。リモートワークならではのストレス
・体力低下
家から出ないのでリモートワークが続くと体力落ちちゃう
・信頼低下
私の場合は過去に何度もクライアントとオンラインで打ち合わせをしたことがあって先方も理解があったので大丈夫でしたが、新規で関係性構築できてなかったりオンラインでのやり取りに慣れてないクライアントだと、対面よりも信頼感が薄く感じられてしまうかも
などを感じました。このあたりは妊婦に限らず当てはまりそうですね。
リモートワークをうまく機能させるために
実際にリモートワークを実施して感じたのは、「リモートワーカー側もその管理者側も、お互い「見えない」ことが不安になる」ということ。
だから、【共有】をキーワードに
■共有のための環境整備
・チャットツールを使ってリアルタイムでやり取りできる環境を設ける
(場合によってはZoom等でカメラをつないでおいて、お互いの様子が見れるようにしておくのもあり)
■業務の共有
・仕事の開始、終了のタイミングを共有
・今日なり今週中なりでやることをリスト化し共有
・リスト化したタスクに対しての進捗等共有
⇒このあたりは事前にリモートワーク導入時に一定のルールを決めておくととてもやりやすい
■クライアントとの事前共有
・打ち合わせのアジェンダ、ゴールを事前に共有
・打ち合わせで使うツール(Skype、Zoom、Googleハングアウト、appearin等)とそれに必要なIDやURLの事前共有
をするとうまくいきやすいです(体験談)。
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冒頭に書かせてもらった体調トラブルは人それぞれだけど、総じて、妊婦は普通に生きることがしんどい状態です。そんな中で無理をしたら言葉どおり、命に関わります。
でも、「妊娠したことでただでさえ会社に迷惑かけてるから、がんばらなきゃ」と思ってしまうもの。
人口(労働力)減少=国力低下のこの時代、出生率の低下も、妊娠した女性の退職も、望ましくないことだと思うのであれば、もう「妊婦はリモートワークすべし!」って法律でも作って、妊婦さんも、会社も、お互いハッピーでいられる環境が少しでも整いますように…!
たくさんの記事の中から読んでいただきありがとうございます^^明日いいことありますように♪