そうてきぼうえい?

私と同世代の女性有名人が、不倫をしてバッシングを受けている。

最初、私は「彼女は感性が若いなぁ」と思った。私の年齢になってしまうと、良くも悪くも落ち着いてしまう。ときめく事が少ない代わりに、心が安定して、同性とも異性とも同じようなレベルで仲良くなれる。四十にして惑わず、とは、よく言ったものだ。
ところが、彼女は恋の迷路の中にいる。

この恋、もしかすると「躁的防衛」と呼ばれるものかもしれないらしい。
私は彼女の話を直接聞いてはいないし、医師免許すら持たない、ただの一般人だ。だから、病名をあてがったりなどは出来ない。
ただ、もし彼女が私の友人ならば、腕の良い精神科医に相談する事を進めるだろう。そのくらい、この「不惑の恋」には違和感を覚えるのだ。

職を失った事は、彼女にとってはある種の底つき体験だろう。だからこそ、たくさん出来た空いた時間は、自分を見つめて静かに過ごして欲しい。自分の心を忙しくして痛みや傷から逃げる事は簡単だけど、それでは傷にいつまでも苦しめられてしまうから。

いつか、然るべき治療を重ねたのちに、必ず「本当に信頼できる人」は現れるから。

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