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日本 / designer / 美術学校講師 ゆとり世代代表のような末っ子気質です。 …

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日本 / designer / 美術学校講師 ゆとり世代代表のような末っ子気質です。 映画とフィルムカメラと部屋の片付け、 google mapに行きたい場所をピンするのが趣味です🥝

最近の記事

宿題

「よし、じゃあ次までの宿題ね。」 私はお父さんと割と仲良しだと思う。 特段大きな反抗期は無かったし、 実家に帰省すれば2人で1~2時間はお喋りする。 昔からお父さんと私は感覚が似ていた。 funnyもinterestingも引っくるめた面白いことが大好きで、 未知の物事への興味関心が強い。 知らない世界を面白がることが得意分野なのだと思う。 (そんな自分が結構好きでもあるしね。) そんなお父さんと私のお喋りには暗黙のルールがある。 最近仕入れた「面白い話」を相手に

    • 誰やねん、な結婚祝い

      少し前のこと。 あるバンドのボーカルが結婚した。 世間(恐らく特にワタシの同世代を中心に)は そのニュースに喜びで舞った。笑 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 小学生の頃、アスキーアートが流行ったの。 記号で作られたキャラクターが 音楽や漫才ネタの音声に合わせて動く、あれです。 (同世代の人は知ってる、?) 私はコンテンツ云々よりも フラッシュアニメそのものが楽しくて 手当たり次第に見まくっていたんだけどね。 そんなある日、 9歳のワタシ少女は衝撃的

      • おじいちゃん先生と、孫先生。

        最近、社会人向けのデザイン講座に 補佐の講師として参加している。 この授業では、50も歳の離れた先生と タッグを組んで授業をしている。 私と先生は側からみれば ほぼもうおじいちゃんと孫。笑 今日はそんな先生の話をしたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 長年クリエイティブ業界に身を置いてきた先生は コピーライトに強い。 毎授業、魔法のように言葉を魅力的に操るのだ。 以前、そのデザイン講座で 人類史をデザインの視点から振り返っていた。 現代から弥生、縄

        • コナンみたいな全然コナンじゃない話

          先日パートナーの付き添いで車の販売店を訪れた。 彼は生粋の車好き。 一方、私は免許も持っていないし車には滅法弱い。 だからディーラーを前に嬉々として話を聞く彼と、 呪文のような車用語にちんぷんかんぷんな私は 全くもって興味の方向性が違うのだ。 「最大トルクが100ニュートンも違うって凄くない!?」 2種類の車のスペックを比較していた時、 興奮気味にキラキラとした眼差しの彼が私にそう言った。 私には車用語なんて全て呪文に見えるし、 車種だって殆ど知らない。 だから私には彼

        宿題

          私がプリキュアになった日(25歳)

          唐突ですが私は先日、 3年ほど伸ばしていた髪をバッサリとカットした。 シャンプーとドライヤーは最早、神の域。 お気に入りヘアを手に入れた私は鬼に金棒メンタルで 今ならゴジラも倒せるレベルに 「断髪した私はワタシ史上最強」、そう思ってます。 (頭弱い子) ー ここのところ感動したこと。 最近のプリキュアは魔法のメイク道具を使って 華麗に変身するそう。 「アイメイク!キラーン、リップ!キラーン、変身完了!」 みたいな感じ。 パーツ毎に魔法のメイクを施して、 カワイイ伝説

          私がプリキュアになった日(25歳)

          小籠包の街、走馬灯の台湾

          生まれて初めての海外旅行は台湾だった。 「小籠包を食べまくりたい…」という不純な理由だけで決めた旅先だったけれど結果としてそれは大正解だった。 旅慣れていない私はネットで調べることもせず、 謎にガイドブックを1冊だけ購入し、 それだけを頼りに旅を始めた。 台湾の飛行場に到着し、地に一歩降り立った瞬間に 香辛料の香りが鼻をつついた。 日本とは全く違う、それはまるで文化の香りのようで、既に私はもう台湾を好きになっていたと思う。(早すぎ) この日は夕方に到着したので、 早速、

          小籠包の街、走馬灯の台湾

          「長年の勘だね〜。」

          私はあまり料理が上手じゃないように思う。 毎日自炊はするし、ちゃんとレシピを見て分量も守る。…最初はね。 この「最初は、」っていうのが私の悪い癖で、「この前美味しく出来たから今回は目分量でいいでしょ〜」とか、「このスパイスはいい香りだから合うんじゃない?」とか、勝手に食材を足したり、引いたりしていると、最終的になんのこっちゃわからないメニューになることが多々ある。 この間はお好み焼きを作った。自慢じゃないけれど、私は数年前まで大阪に住んでいたのだ。だから粉物は任せとけ!と

          「長年の勘だね〜。」

          アバンギャルドな誕生日ケーキ

          今年も誕生日には父からの手作りケーキが届いた。 無論、それは宅急便などではなく、ただの写真。 もっと言えばLINEで送られてくる画像だ。 私の父は超が付くほどの甘党で、 お酒を飲んだ日にはもうスイーツに伸びる手が止まらない。 洋菓子、和菓子、ジャンル問わず甘いものがとにかく大好きなおじさんで、 ちなみにスイーツとは関係のない職業に従事するごくごく普通のおじさんだ。 父が甘党である記憶を遡ると私が小学生の頃に遡る。 それは小学校低学年の夏休み、家族で海に行ったときのこと。

          アバンギャルドな誕生日ケーキ

          働きアリの私は会社を辞める決意をした

          働きアリって、全体の2割がべらぼうに働いて、残りの6割は普通に働いて、あとの2割は女王アリのヒゲとかを触って遊んでいるそうですよ。なにそれ、可愛い。笑 だけれど面白いのはね、じゃあその2割のエキスパートなアリだけの最強チームにしたらいいじゃんって思いますよね。 そうしてしまっても必ず2割は働かない子が出てくるそう。 逆に遊んでるアリたちもずっと遊んでるのかっていうとそうではなくて、エキスパートなアリが疲れちゃうと遊んでたアリが交代して

          働きアリの私は会社を辞める決意をした

          幻のような、あの夏の数日間

          視界を遮ることのない透明なブルーの空、 肺に飛び込む澄んだ森の匂い、 灼熱の陽射しが降り注ぐ田んぼ道、 井戸水で冷やした採れたての西瓜。 私は幼い頃、夏休みを新潟の親戚宅で過ごしていた。夏の田舎町に流れる時間は東京のそれより遥かに穏やかで、確かに美しかった。 早朝、まだ朝靄の濃く掛かった山を背に私は大きく息を吸った。朝の匂いと湿度を全身で浴び、驚く程の寧静に包み込まれる。 日中、雪解け水が育んだ透明な川で水遊びを堪能する。大きな浮き輪に掴まって、私は広い空を仰ぐ。 夜

          幻のような、あの夏の数日間

          明日は、いいふうふの日

          明日は、いいふうふの日。 私とパートナーは今年の1月1日、なんともおめでたい日に入籍し、晴れてふうふになった。忘れていてもおめでとうと言い合える、なんてナイスな日なのでしょうか。そこら辺がTHEズボラ思考というかなんというか。 ただ、初めて迎えるその日を前に、私はちょっとなんだかニヤニヤしている。ニヤニヤしながら電車に乗ってニヤニヤしながらこの投稿を考えている私は、側から見たら大分、気持ち悪いかもしれない。それはもう否めない。でも明日は紛れもなくいいふうふの日なのだ。 大し

          明日は、いいふうふの日

          STANが来た日-170cmの彼女と白米の思い出-

          日本人にとって、やはり白米の安心感たるや否や。それはもう自明の理なのだと思う。おそらく私たちは遺伝子レベルで米を欲している、と言っても過言ではないはず。日常生活と切っても切り離せない尊い米を前に、ふと思い出したことがある。 それは私の大切な友人Sとの思い出。 Sとは中学時代からご縁があり、今でも付き合いのある私の数少ない友人の1人。 彼女は背が高く、恐らく170cmくらい。あまり物怖じしない性格で、初対面のキリッとしたクールな雰囲気が印象的だった。後から分かったことは彼女

          STANが来た日-170cmの彼女と白米の思い出-

          ルバ子が家にやって来た。-壁に突進するルンバとの日常-

          2020年は私にとって怒涛の年だった。 仕事を辞め、結婚し、引っ越し、転職した。あれよあれよと月日は過ぎ、2020年ももう残すところ1ヶ月になってしまった。 頂いた結婚祝いを有意義に使いたいね、とパートナーと相談し、今年の10月頃にお迎えしたのがルンバi7だった。 勝手に綺麗にしてくれる!とか床が常にピカピカ! とかそんなことは置いておいて、 結論から言うと、ルンバ超かわいい。笑 家電が可愛いってどんな感覚だよと思われるかもしれませんが、うちのルンバの可愛さったらないん

          ルバ子が家にやって来た。-壁に突進するルンバとの日常-

          私たちは決して青い血を流さない。

          注釈:生理の話をします。気分を害された方はそっと閉じてくださいね。また、生理の個人差について否定する意図は一切ありません。 今日は、社会的にタブー視されている生理の話をしたい。 私は父親が大好きだ。いつもふざけている高田純次の様なおじさんで、新しいことに対して好奇心が強く割とバランス感覚の良い人だ。そう思っていた。 だけどそれはある日、夕飯の食卓を囲んでいる時だった。テレビから生理用ナプキンのCMが流れてきたとき父親は言った。 「こういうCM、ご飯時に流さない

          私たちは決して青い血を流さない。

          「女にだって、知性も野生もある!」

          この世界的な感染症と私たちが膝を突き合わせて数ヶ月。やっと映画館が再開した。私は兼ねてより気になっていた映画、「ストーリー・オブ・マイライフ」を鑑賞することができた。 冒頭は劇中の台詞。南北戦争の最中、19世紀に生きる女性がいかに結婚に縛られていたのかを強く感じる。もちろんそれは彼女たちの所為なんかじゃない。 他にも劇中の台詞をいくつか。 「今の時代にヒロインが結婚しない本など売れないよ」 「結婚しない限り女が1人で稼ぐ手段なんてないのよ」 「女の幸せが結

          「女にだって、知性も野生もある!」

          あの虹の正体

          太陽の光って実は7つの色が組み合わさって、あの白っぽい光になっているのだそう。 その光が、空気中の雨粒ひとつひとつの中で跳ね返るのだけれど、7色は色によって跳ね返る角度が違うから、7層に分解されて虹になるんだって。 色によって跳ね返る角度が違うから綺麗な虹が出来るだなんて、なんだかそれはとても素敵な話だ。 「世界は複雑だから」 グリーンブックという映画がある。日本では昨年公開された、世界的ピアニストと、お付きの用心棒コンビのお話。アカデミー賞

          あの虹の正体