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【つぶやき】赤ちゃん見知りを克服する日

気がつけば周りに独身の友人は片手で数え切れるほどになってきた。

少子化と言われているが
子供がいない友人夫妻がパッと浮かばないほど、
私の周りは子宝に恵まれている。

特に去年度はベビーラッシュで
友人の子供たちが同級生だらけな年だった。

友人や職場の人から妊娠の報告を受けると
安産祈願な有名な子安神社のお守りをプレゼントしている。

狛犬がついていてとてもかわいいのだ。

去年度も妊娠の報告を受ける度に
子安神社を訪れ、妊婦の友人たちに贈った。

子安神社ホームページより

このお守りを渡すと必ずと言っていいほど、
寝室の写真が送られてくる。

2月に出産した元同僚がとても律儀なの子なので
「説明に書いてある通りにお守りは枕元に、根付はカバンにつけました」と連絡をくれたので、
みんなから寝室の写真が送られてくる意味を理解出来た。笑

今まで何人にあげたか分からないが
説明文を読んでいない渡し主からでも、笑
99パーセントくらいの確率で安産のため
私はかなりのご利益があると信じている。
(1パーセント欠けているのは1人緊急帝王切開になったからだが、結果的に母子ともに健康!!)

同世代の友人の中には
もう高校生のパパママもいれば
子育てがスタートしたばかりの夫婦もいる。

20歳そこそこで生まれた友人たちの子には
正直あまり実感が湧かなかった。

未知なる生物と格闘する友人、
そんな感覚で見ていた。

身近に小さい子がいる環境もなかったので
子供自体にもやや苦手意識があったかもしれない。

バルーンショップで風船の販売をしていた時も
子供たちに一斉に話しかけられると
あわ(;˙꒳˙ 三 ˙꒳˙ 三 ˙꒳˙;)あわしていた。

それなのになぜか子どもに好かれる方だと思う。

電車で隣に座っていた赤ちゃんに腕を掴まれたり、
知らない子供に話しかけられたり。

そんな私が子どもを可愛い!!と思ったのは忘れもない、
2016年12月みなとみらいでのこと。

久々に高校時代の友人と再会した。
当時友人は5歳と3歳の男の子のママになっていた。

息子ちゃんたちと会ったのはこの時が初めてだった。

一緒にご飯を食べる中で
長男くんは徐々に打ち解けてくれていた。

デザートにキッズたちはドーナツを頼んだ。
届いたドーナツを4つにちぎる長男くん。
かじりつくのではなく、ちぎるお上品なタイプなのね
と思ったら、
違う味を頼んだ次男くんに一切れを上げた。

なんとやさしいのだ!!と思ったら、
残りの1切れをママ、1切れを私にくれた。

こんな経験なかったのできゅんを超えて
ぎゅんとした。笑

長男君のお皿には1/4のドーナツ、
むしろママも私も同等の量。

「え、いいの?Hくん食べなよ?」と言ったら
友人が「いつもこうだから、嫌じゃなかったら
食べてあげてと」言うので、おいしくいただいた。

giveすることが子どもを喜ばせると思っていたが
takeが子どもを喜ばせることもあると学んだ。

あぁ、子どもってこんな優しい気持ちを教えてくれるのだなと初めて知った感覚だった。

ちなみに次男くんは1つと1/4のドーナツを
にっこにこで頬張っていて、
これはこれで癒された。笑

その後、外を歩いていた時に一瞬人混みに入った。

人混みの先で長男くんは待っていたものの、
次男くんを見失ってしまった。

3人で近くを探すが見つからない。
友人が次男くんを迷子センターに探しに行くとのことで私は長男くんと待つことになった。

空気が読める優しい5歳とはいえ、
やんちゃな年齢の男の子。

走られたら確実に運痴な私は追いつかない。笑

長男くんは絶対にいなくならないでくれ!!
そして急に不安になり、
泣かれたりしたらどうしようとも頭をよぎった。

しかし、実際には
小さな手でぎゅっと私の手を握り、
少し離れる時にも
「ちぇり子ちゃーん、写真撮ってー」と
ニコニコしながら待っていてくれていた。
(今回の見出し写真はこの時のもの)

あの時の小さな手の感覚、
今でも鮮明に覚えている。

無事に次男くんも見つかった。

春になり、
今度は大きな公園で再会した。

「ちぇり子ちゃん、ちょっとこっち来てみな」と
話しかけてくれるほど、
長男くんはすっかり私になれてくれていた。

近づいた先であの小さな手を重ね、
差し出してきた。

こ、これはまさか、虫では!?と思っていると
「大丈夫、この虫は何もしないから、見てみな」と
そっと手を広げてくれた。

「ね」と言われ、またぎゅん死にした。笑

友人から「Hからちぇり子ちゃんはママの友達であり
僕の友達と思われてるからね」と言われ、
小さなボーイフレンドが出来たことがとても嬉しかった。

その後、友人親子は離島に移り住み、
たまに連絡は取っているが対面出来ていない。

私にはかわいい姿のまま止まっているが、
Hくんももう中学生。

少し前に友人に私が初めて子供を可愛い、
好きだと感じたのはHくんがきっかけと話すと
とても喜んでくれた。

そして、さらに時が経ち、
30代に入って職場の後輩夫婦の元に
女の子Tちゃんが誕生した。

これまで周りが男の子ばかりだったこと、
友人ではなく妹のような後輩の赤ちゃんだったこと、
私も歳を重ねたことから、

Tちゃんと対面した時は
初めて赤ちゃん可愛い!!と思った。

そんなTちゃんも4歳となり、
後輩が親戚のように写真や動画を送ってくれ、
年に数回は会え、成長を身近で感じることで
子どもがほしいと思うようになった。

それからも続々と周りでは赤ちゃんが誕生している。
コロナ禍で会えなかった子たちも2~4歳くらいに
成長してしまったが去年辺りから会うことが出来ている。

子どもにはなれてきたが、
まだおしゃべりしない赤ちゃん世代には
どうしても「赤ちゃん見知り」をしてしまう。

どう相手をすればよいのか、
どう扱えばよいのか、
どう触れてよいのか、
色々と考えてしまう。

抱っこさせてもらって
ギャン泣きされたことはないのだが、
いつも緊張感を漂わせてしまう。

それが先日会った友人の赤ちゃんには
なぜか見知らなかった!!

友人が離席する際も大体ドキドキハラハラ、
早く帰ってきてー(°_°;)ハラハラ(; °_°)と思うのだが、
この時はなぜか大丈夫だった。

赤ちゃん見知りを克服した!!
そう思っていた。

あなたが笑ってくれたから、今日は赤ちゃん見知り克服記念日

が、しかし、先週末、
前半に登場した元同僚のベビちゃんに会いに行ったところ、赤ちゃん見知り復活。笑

おそらく、首が座った赤ちゃんになれた
だけだったようだ。

この世に誕生して2ヶ月の命は
小さくてやわやわで私には難易度が高かった。

一緒に行った先輩はもう出産から10年以上経つが
ひょいと抱き上げてあやす姿に、
母ってブランクがあってもすごいなと思った。

私は椅子に座って準備してから
抱かせてもらったのにも関わらず、
30秒くらいで満足した。笑

30秒に同僚が撮影してくれた奇跡の写真。笑

先輩も同僚も私も気にしい3人組なので、笑
帰宅後のグループLINEで
先輩から抱っこが
「側から見てヒヤヒヤしないかちょっと心配だった」
と連絡があり、
私は私で「赤ちゃん見知り全開でごめんね」と
メッセージを送った。

同僚は同僚で優しいので
赤ちゃん見知りってなんだか赤ちゃんもちゃんと立派な1人の人間て感じがして良い言葉だね🫶
友人関係と同じく徐々に仲良くしてー
🫶」
と返信があった。

本当に小さくても人間であり、命。
そんな命を育む同僚も友人もすごい。

私にもこんな風に出来るのだろうか?
いや、その前に出産出来るか?
いやいや、そのその前に結婚出来るか?

赤ちゃん見知りを克服する日は
わが子であったらうれしい。


今は神様しか知らない。

※SNSに写真を使うことをOKいただいている友人たちです。

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