イモづる読書【その113】 ・・・Apple Pencilから『SAVE THE CATワークブック』の使い方・・3通りありそう・・・
「SAVE THE CATの法則」で書ける 物語創作ワークブック 単行本(ソフトカバー)
この書籍は、電子書籍化されていません。紙の本だけです。
アマゾンの解説の最後に
とあるように、ドリルのように「書き込む」タイプです。
という理由(わけ)で、紙の本だけのようです。
少年の頃こそドリルに書き込みましたが、その頃から教科書に書き込む習慣はなく、今でも書籍に書き込むことはしません。
ということでハタとこまるのが、「ワークブック」です。
もう一冊もっている「〈穴埋め式〉アウトラインから書く小説執筆ワークブック 単行本 」にも書き込んでいません。
「〈穴埋め式〉アウトラインから書く小説執筆ワークブック」 は、自炊PDF化して、Noteshelf3で書き込みをしています。
さて、『「SAVE THE CATの法則」で書ける 物語創作ワークブック』は、〈穴埋め式〉ではなく、書き込む分量が「アウトラインから書く・・・」より多くあります。
そこで思いついたのが、三通りのアプローチ・・・
1 いつものように自炊PDF化
自炊PDFに書き込みを行う方法です。
iPadを使っているので、「Goodnotes」か「Noteshelf」、「コンセプト」などでPDFに書き込みをします。
その後の処理、どうする?
スクリーンショートで保存してという手も試みましたが、バラバラになってしまい結局破棄【うん、ほんまやで】
そのまま保存がいいようです・・・
もう一つの試行錯誤・・・再度の読み直しで書き込みのないPDFを読み込んで再読&書き込みして別名保存・・・これはダメ! お絵描き帳ならOKだけど・・・
改革・・・再読&書き込みは、アプリの内蔵ペンの色を変える【これに決定】
だいたい再読&書き込みは特定の箇所だけ重点的に行うので、この方法です。
2 紙のノートに復元して手書き
200ページあるので、ルーズリーフが現実的と思いつつもNG
3 デジタルにこだわって、WordやPagesで再現する
「なんとか」というPDFをWordやExcelに変換するソフトを持っていますが使ったことがないし、OCRでコピペというイージーな方法もありますが、この場合は(1)の自炊PDFのOCR化と変わらないので却下!
結局、いつも通りの自炊PDF化・・・ApplePemcilもあるし・・・
巻末の「しめくくりの言葉」に、「ストーリーの見取り図ができた」とあるようにまさに見取り図作成のためのワークブックです。
はて? 見取り図とは何か?
「すごいアイデア」が浮かびます!
たいせつに育てるわけですが、この「すごいアイデア」は思いついたときはラブロマンスであったのが一晩寝かせるとミステリーに明くる日にはホラー、スペースファンタジーに成長してしまう・・・ならばいっそ初めから、ホラーにしてみたり、コメディにしたり、時代設定をいじったり、主人公の性別を逆転させたり、「世界」の変更を一晩夢の中まで待つことなく、パッパと始末してしまう・・・・・
また、「すごいアイデア」の成長はどのみち、あちこちから集めたコラージュだから、開き直ってコラージュの積み重ね・・・・・
いづれにしても、「すぐれた物語は自分自身のことを語るものだから」が自分自身のことを吐き出してしまえ・・・
見出しからの変形・・・
この見出しをコメディにしてみたら? サスペンスは? ミステリ、スリラー、ロマンス?
さらにひとひねり、それをまたまた、「大改造」
ついにサイコロふって、ジャンルをきめて、ストーリー再生・・・
どんな手を使っても、アイデアを「イモづる」に発展させる・・・
もやもやアイデアを全部吐き出す・・・そして、絞り込み
同様の手口でタイトルもさまざまな角度から引っ張り出す・・・
ストーリークエスチョンからSTCの10のストーリータイプヘ
この書籍では、「ストーリーの類型」と表現しています
ヒーロー、エレベーター・ピッチ 2回の挑戦、トンメーター・・・
そして、キャラクターのつくりこみ
と、もやもやのストーリーアイデアをもってたり、なんとも目ぼしいアイデアがなくとも、「すごいアイデア」にたどり着く・・・
と結構強引な方法でストーリーの「見取り図」を形にして、
やっと最後にお定まりのテンプレートヘ落とし込み・・・までのすごろくのようなワークブックだ【うん、ほんまやで】
おもしろい・・ポイント
「にせポスターをつくる」
友達にイラストを書いてもらい、「allcinema風」のシノプシスを書いてしまう・・・
ついでに「allcinema風」ってずいぶん役立っています。
役に立った項目:
「落書き」から「5つのストーリーのアイデア」→とんでもないアイデアヘ・・・とまでうまくはいきませんでしたが・・・いざ「落書き」を書けといわれましても・・・はじめの一歩がでてこない・・・・・こんな時はなんでもいいから書き始める・・・このたびはこんな語句から描きはじめ・・・「いざ改まって落書きをせよとおっしゃいますが、らくがきなるものは自発的に書くもので、反抗的な要素もアリ!アリやナシやと・・・
圧巻の「特徴を表す形容語句リスト」と「欠点リスト」
やっと最後に「『SAVE THE CATの法則』式ビート•シート」にたどりつきます。このコーナーは2段式になっていて、前半はビートシートのおさらい・・・・・
おさらいといっても読むだけではなく、手を動かしてです。
後半は、「見取り図」作成で見えてきたストーリーを落とし込んでいきます。
ワークブックはここまで・・・
「エンドマーク」に向けて、サー出発!の初めの一歩です。
まとめ
自炊PDFで失敗したこと・・・
自炊PDFをつくっているとき、章と章のつなぎ目に無紙のページが出てきます。読み物としてのPDFだと無地のページはスキャンしません。このワークブックにも何ページか無地のページがありましたがいつもの調子で飛ばしていきました。
このようなワークブック・・・書き込みする・・・の場合は無地のページを残しておいた方がよかった・・・と反省【うん、ほんまやで】
「すべての物語創作者の秘密兵器となる「超実践的」ワークブック」のもっとも重要な秘密兵器は、「すぐれた物語は自分自身のことを語るものだから」です。
「第1章あなたのストーリーを解錠(アンロック)せよ」は、一度はくぐり抜けておくべき作業でしょう・・・何冊かの指南書にも書かれていますし・・・それを具体的に導いてもらえる一冊です。
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