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ヨシミチアキ大全集

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オリジナル曲の歌詞や動画を掲載しています。 ライブを見たことある方も、歌詞だけでも気になる方もどうぞー。
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リンヌンラタ

それじゃあもういくよ 長いお別れになるね 星になって昇ったぼくを 夜空にみつけられるかな 「世界が終わるまで ふたり寄り添っていよう さいごまで一緒だよ」 なんて嘘つきのぼくをゆるして 泣き疲れた目にうつる 透明な宇宙の闇 かすむほど遠くにみえた 懐かしいきみの影 ぼくにだけはわかるんだ だからもう顔をあげて 星くずになった百年の涙を よれた腕でかきあつめた 光の橋になって届くかな 千年かけても会いにいくよ シリウスが蒼く染める あたたかな頬の雫 抱き合ったらもう離

ピアノマンにおやすみ

中味のない優しさに触れた日は 寂しくて腹立たしくて あなたの憂鬱なバラードを 枕にして眠るよ 悪気はないんだろう 嘘ついてるつもりもないんだ 不愉快なんて思っちゃいけないから 寝言は寝てからいうよ ああ ビリー 僕もストレンジャーだ 他人の仮面をつけ突っ立っていたよ あの人悲しそうにみてたな どうしようもない距離は詰めれらなくて わかりあえないや 僕が考えてた以上に人間は 無関心だし残酷だ あの子のギリギリの世界を 噛み砕いてしまうよ 仕方がないんだよな 気取ってるつ

逡巡(ためらい)

切り揃えた前髪を揺らす緩い晩夏の風 黒目がちの三白眼 所在ない迷子のよう 微笑んだ唇がわずかに陰るのを見た 青白い横顔に反射するのは僕の虚像 「僕の傍にきなよ、怖がらなくていいよ」 わかってる これは自惚れだ 背負ったのがどんな痛みだとしても いまの僕らにはもう届かない 色めいた花弁を濡らす温い仲春の雨 凛と伸びた華奢な背中 いま旅立つ人のよう 孤高が君を愛すると知っても 口をつくのは愚かな言葉 「僕の傍にいなよ、強がらなくていいよ」 わかってる そ

心ある

流行りの歌謡曲は歌いとうないし ロックンロールもよう弾かん 期待するのはタダやけど あんたに好かれる人にはなれへんわ 「あんなライブハウスなんて」と 鼻で笑うのは勝手やし 気に入らんもんがあれば いくらでも腐したらええ せやけど覚えとき ステージでだけええ顔する嘘つきの歌を ありがたがるほどお客も阿呆やない 作り笑いの愛想もしょうもないな わかっとるわ 所詮は水商売 下心持つのはタダやけど あんたを好きになる義理なんかあらへんで 「そんなことじゃ売れへんで」

おはなしぐすり

「おさけはすきですか?」 それがオトナのごあいさつ つよいのはつよいけど のまなくてもへいきだよ おせっきょうなんかやめてよ わるぐちだったらツマンナイ こんなのただのニガイみずだもん おいしいワケがない これはおはなしぐすり すきなひとと なかよくなるおくすり いつもかんがえてるたのしいこと わけあってニヤニヤしたいの ちょっとはずかしいからのむんだよ おはなしぐすり きょうはぐっすり

天、照らす

触れるものみんな灰にしてしまうから 太陽はひとりぼっち 誰も彼もほんとうの言葉に耳をふさぐばかりで 私、燃えてるのも忘れてしまってた 空の果てを目指し 伸びていく大きな樹 あなたは教えてくれたの 自分らしく在ることを 風になって梢を揺らすことはできないけれど いつもここにいるわ 雨の朝には雲を縫って光を贈るの あなたの姿まで曇らないように 自分の輝きに目がくらんでいたから 何も見えなかったの 押し隠したほんとうの気持ちに瞳そらさないで 私、在るべきかたちに戻っていきたい

恋のまぼろし(Different lyrics ver.)

こんなこと口になんかださないけど すこしキミは捻くれてんだろ? てきとうでお調子ものの僕を 呆れた顔でみてるけど こっそりほほえんでるの知ってるよ 気がついたら知らない内に 君のことを目でおいかけてる マズい 相当ハマってるかも なんか戸惑うな だってタイプじゃないや この気持ち きっと気紛れのまぼろし 手を伸ばせば消えてしまうんだ 果敢ないね どこか淡い夢にたゆたいながら キミにうたうよ こんなのは誰にだってやってるけど かなりキミは素直すぎるぜ? 悪いこと思いついた

思い出のブリリアント・デイズ

嵐の去った遊園地 逃げそびれて物陰から顔を出す 廃墟の国 よみがえらせたくて 壊れたスイッチに手をのばした 感傷に拍車かけるだけと知りながら 左廻りのメリーゴーラウンドに 行き先なんてなかったんだな 日に焼けた白馬の尻尾 雫が足下に砕け散った 濁ったオルガンの音色の中で おとぎ話と光と希望で くるくる回ってはしゃいでた 見上げた青空と日差しは眩しかったなあ…… もうサヨナラ 思い出のブリリアント・デイズ 白紙になった青写真 いいそびれた 言葉はまだ胸を刺す 空虚な夢 終

Dear Singer-song writer(s),

敬愛する歌うたいさん 聴いてほしいことがあるの たいしたことじゃないんだけど ちょっといいかしら? あなたの声が大好きなの いつまでだって聴いていたい ふてくされたハートが踊りだす どしゃ降りの雨だって晴れわたるわ まるで魔法 ほんとうよ? あたし まだそんな風に唄えないけれど 一歩でも追いつきたくて 今日もピアノに向かってる 誰かのココロ溶かす やわらかな声で唄いたいの 笑顔の花を咲かせる 呪文をさがしてる ……とどくかなあ? 親愛なる歌うたいさん まだいいたいこと

サワー・グレープス

ボクはのろまなカメ 巨大なブドウの木にのぼってみたけど ライバルは目もくれないで甲羅を踏みつけてく 頭上で揺れる紫のふさ 芳しい香りを撒き散らしてボクを誘う 周回遅れの焦りでカラカラ渇いた喉が鳴るよ 地上でキツネがわめいてる「どうせ期待はずれ」 そんなの食べるまでわかんないのに すっぱくてもイイ よじのぼって かじりついてやるんだ! サワー・サワー・グレープス くねるツル揺らす灰色の風 否定と懐疑を吹き荒らしてボクを阻む 万年最下位ランナーのヤケな底意地ナメるなよ もっ

サクラヒトヒラ

通い慣れた路の脇で  生き急ぐよな薄紅の花が降る 季節はやってきては去って行くよ 飽きもしないでさ 僕はあと何度この景色を見るだろう 進めない苛立ちを抱えたままで 出会いと別れから切り離されて 漂泊する我が身を憂うか? このままじゃ自縄自縛のバッドエンド いまは冴えた空気が懐かしくても 前を睨むんだ プライドは手放すな! その願い萌えるまで 限界まで足掻きな! その命燃やすよに サクラヒトヒラ 風にさらわれて いずれ若葉に移り行く 儚気な花明かりもあとわずか スポッ

あわい

長く拗らせた古い病は 乾いた寒さに呆気なく癒えた 干からびた眼を窓に向ければ 天蓋に名残る星の影ひとつ 冬は淡々と逝く 瘴気(しょうき)の息を引き取って つたない文(ふみ)で喉の支えが降りたなら 仕草を飾ることはなくなるのか 切れた雲の間(あわい)より しらしらと明けぬる空 淡い日に染むる 瞑っていては知れなかったこともある いずれ暮れるとも いまはただ美しくて 通い路に落ちる憂いの息も 荒んだ疾風が味気なく攫う 乱れる髪を静かにけずれば 足下にゆれる朱の花ひとつ 春

いまはひとりでいたいだけ

ひとりでいることと ひとりぼっちはちがう 勝手にさみしいとか決めつけないで 話題の映画も 人気のお店も きみはいつも誰かと行きたがる ぼくはひとりでみたいのに しっていることと わかっているのはちがう 勝手な思いこみは押しつけないで 「ねえ そんなこといってても ほんとは つよがってるでしょ」 ああそうかもね きみの中ではね いまはひとりでいたいだけ きみはきみでぼくはぼく 当たり前すぎるから だんだんわかんなくなって きみはぼくを自分みたいに考える お互いわかり合え

いいから

「明けない夜はない」なんて そんな言葉 信じなくていい 確かなことは何もないよ 今が暗くてつらいなら じっとまるまっていよう 傷ついた脚にナイフを刺したって 立ち上がれるわけないだろう? もういいよ 終わりにしなって 自分のこと嫌いでいい この歌が嫌いでいい 世界を呪ってもいい なんだっていいから 生き延びようぜ! 「何のために生きる」なんて そんな問いに 答えなくていい 連中だってわかっちゃない 今はみじめで焦るよな そっと隠れていよう 破れた靴に紐を通したって 歩