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【大学生日記】趣味はとりあえず言ってみるもんだなと思った話

バイト帰り、いつもより遠回りしてダラダラ歩いていると「英会話カフェ・無料体験中!」なる看板を目にした。カナダ交換留学から1年経った今、どれほど自分の能力が落ちたか一回まざまざと見せつけられとくか、と飛び込んだ。

ドアを開けると時間帯の問題なのか外国人の店員しかおらず、"Hi! How's it going?"と。

用意していた日本語の「予約してないんですけど大丈夫ですか?」を飲み込み、パッと出た言葉は"I don't make a resevertion, but…"。え、いまぼく現在系で言いました?1年カナダいたのに??初歩すぎない??思ったより状況は深刻かもしれない。落胆しながら動揺を悟られないように笑顔で店内に歩を進めた。

1.休日とかなにしてんの?

偶然にもカナダ出身だったその方とマンツーマンで40分。だいぶ序盤で「暇な時はなにしてんの?」という原点にして最も難しい質問が飛んできた。

ここ1年くらい趣味を増やそうといろんなものに手を出してはいるものの、まだ胸を張って言えるものはない。野球観戦、カメラ、お笑い、何言おうかな。。。と5秒くらい迷っていたが、ふと「奴らは趣味に実力を求めないタイプの人間だ」と思い出した。

いつかのnoteでも書いたが、彼らは、少なくとも僕が会ったカナダ人は、たとえ3日前にギターを始めたとしても「ギターが好きなんだ!」と言うし、スターウォーズが一番好きな映画ミーハーでも「趣味は映画鑑賞だよ!」と言える人たちだ。

これは試しにと思い、今年始めてまだ完成品はないもののなんとなくハマっている「作曲」をぶつけてみた。

2.思いのほか

もちろん音楽理論なんか知らないし、「聞かせてよ!」と言われたとしても成果物がないので聞いてもらうこともできない。もうあとは野となれ山となれで投げつけた「作曲」、結論から言うと思わぬ広がりを見せた。

偶然相手のカナダ人がギターをやっていたのもあり、「どんな曲を作っているのか」「Jpopが他の曲と違うのはどういうところだと思う?」「ギターの打ち込みはどうやるの?」「最近の洋楽がラップ多いのどう思う?」などなど、日本語で喋ったとしても面白いような話題に飛躍していった。

もちろん彼の質問力が長けていたのもある。ただ、趣味は話のきっかけでしかないからとりあえず言ってみるといい、という仮説が検証された気がする。

肝心の英語力はまあご想像の通り。リーマンショックの株価みたいな急落を見せていました。失われた1年。

そんなことより、ケベック出身の彼は僕が1年過ごした「ケロウナ」という街を知りませんでした。カナダ出身者すら知らない街、ケロウナ。時空の歪みとか生み出してる?

悪の結社の秘密基地とかケロウナに建てれば誰にもバレなそうですね。それでいいのか、ケロウナ。


知られざるケロウナ。



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