"PayPayでお願いします"に飽きてきた
ここ3年で使った文章ランキングを出したら、「PayPayでお願いします」と「PayPayで送ればいい?」がかなり上位に食い込んでくる。
少なくとも急上昇部門には間違いなくランクインするだろう。それほどPayPayのお世話になっている。
ご飯を食べにいったときに「あー5000円しかないやお釣りある?」という必要も、言われる危険もないのが大きい。
産業革命の火薬、羅針盤、活版印刷のように、「平成の3大発明」として歴史の教科書にも載ってもいい。あと2つなんだ?ポケモン、とかか。
1.口が飽きてきた
好きな食べ物はなんですか?僕は鶏白湯ラーメンです。どんなに鶏白湯が好きでも、毎日のように食べていたらきっと2週間で飽きる。そこから1年は鶏白湯を見たくもない時期が続くだろう。
どんなに便利でも、そろそろ、というかとっくに「PayPayでお願いします」という言葉に飽き始めている。
「PayPay使えますか?」とか「PayPayでも大丈夫ですか?」とかちょっとずつ言い方も変えたりもしたものの、トッピングの味が変わるだけでベースのスープはどれも鶏白湯。飽きるものは飽きる。
PayPayという名前のせいでもある。紐解けば"Pay"という単語を2回言っているだけであり、通常より2倍の速度で"Pay"に飽きやすい構造になっている。QuickPayなりauPayなりが覇権をとっていたら、もう3年は飽きていなかったはずだ。
訪日外国人はもっと可哀想だ。"I'll pay by paypay"、3回も"pay"を言わなければならない。3泊4日程度ですぐに"pay"に飽き飽きし、本国に帰ってから当分支払いをしたくなくなるだろう。
2.現金
最近はラーメン屋でしか現金を使わない。現金は完全にラーメン引換券と化している。野口英世の書かれた食券みたいなものだ。
ただ、何度も言うがPayPayに飽きてきたので、この1週間ラーメン屋以外でも積極的に現金を使ってみた。ドラッグストア、スーパーのセルフレジ、薬局。久々にATMで現金を下ろしたりもした。
この1週間で"PayPay"という言葉を発したのは友人とご飯に行った際に割り勘で送金をした日だけ。PayPayの呪縛から逃れつつある。
ただ一つ盲点があるとすれば、現金、不便。びっくりするくらい不便。小銭入れの間でかき混ぜられて均一の濃度になった小銭たちから一発で目当てのコインを取り出せたことがない。
ポケットに小銭を入れたらそこまで。もう二度と100円玉と再会することはできない。
間違ってもポケットでガサゴソコインを探してる最中に"You wanna be my friend"などといえる余裕なんてない。海賊王、すごいよ。
不便な現金生活、そろそろ飽きてきた。どうしよう、まだCMで聞いたことしかない"VISAで"とか言ってみるか。リフティングでもしながら。
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