救急車で出動したことは何度もあった

だけど今日

初めて救急車で運ばれた

朝6時

目覚ましは6時20分にセットしていたが

その前に尋常じゃない吐き気で目が覚めた

目覚ましより早く起きた時にはいつも
まだ眠れるかなと2度寝したり
携帯で時間を見たりするのだが今日は違う

黙っていられないほどの吐き気

一目散にトイレに駆け込んだ

何も食べていないから胃液しか出ない

お茶をコップ1杯飲んでソファーで横になる

1時間くらい吐き気と戦ってるうちに
「胃が弱ってるのかな？」と思い
家にあった太田胃酸を飲んだ

そこから地獄が始まった

太田胃酸を飲んで数分で今日1の吐き気

目の前がぐるぐると回る中トイレに駆け込む

朝に飲んだお茶も薬も水も全て吐いた

吐き終わりに太田胃酸の味がするもんだから

しばらく嗚咽が止まらない

嘔気だけなら正直家で耐えられるなと
思っていた矢先

腹部に包丁が刺さったんじゃないか？
ってほどの痛みに襲われた

黙っていられないのだ
仰臥位も伏臥位も側位も立位も
どの姿勢を取っても痛い

病院に行こうと心に決めた

着替えをしようにも痛すぎて靴下しか履けない

その時痛すぎて呼吸は浅く速く
脈なんて触れてるのかどうかもわからない
全身から汗が吹き出し地面に
汗がポタポタと滴っていた

「救急車呼びます、、、」

救急車を呼べば間違いなく元同僚達が来る
だからなるべく自力で病院にと思っていたが

そんなこと考えてられる余裕が消えた

汗は出るし息はできないし痛いし吐くし

藁にもすがる思いで救急車を呼んだ

救急車が到着すると顔馴染みの
先輩と後輩2人

「おい！千葉！大丈夫か！」
と声をかけられた時に安心感で
意識は飛びかけた

バイタルを測ってくれてる間に
痛みで意識朦朧としながらも
「こんなことで救急車呼んですいません、、」
と言うと
「そんなことねぇよ！大丈夫だすぐ病院に連れてってやるから！」
と言われ、さらに安心した。

安心感があると心なしか痛みも和らいだ

気がする

でもそれくらい安心というのは痛み止め並に
効果を発揮するのかもしれない

結局病院に着いても痛い痛いとのたうちまわり
痛み止めや他の薬を投薬されて
やっと落ち着いた

多分自力で病院に行ってたら今頃まだ
痛みと闘っていたのかと思うと
ゾッとしながら処置室の天井を見ていた

結果的になんだったかって？
急性腸炎だったよ

重篤な疾患じゃなくて本当に良かった

今は病院の処置や検査も終わり家で
ゆっくり療養している

あと2、3日もすれば治るそうだ

改めて自分のやっていた仕事が誇らしくなる
出来事だった

救急隊を見るだけであんなにも安心感が
得られるなんて知らなかった

心の底から感謝してるし
やっぱりかっこいい仕事だ

救急車を呼ぶのか呼ばないのか
迷う時もある

迷ったら呼んでみるといいかもしれない
そのために日々消防は待機してるからね

千葉のいた消防は本当に心強い！
最高の先輩後輩が居るのをみて
千葉も負けてられないぞ！って思った

もっと頑張って大きくなった姿
見せてあげなきゃな

搬送されてる場合ちゃうねん自分

今度お礼に元職場に差し入れもっていこう