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いちばんすきな花

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【いちばんすきな花】最終回・恋愛ドラマ?のゆくえ

【いちばんすきな花】最終回・恋愛ドラマ?のゆくえ

最終回でのゆくえの言葉に耳を疑った。このドラマはこれがテーマじゃ無いと思ってた。私の勘違いだったのか。

美鳥の答えに、ああ、やっぱりと間違ってなかったと安心する。
・紅葉の思いに応えられないゆくえ
・赤田と友だち関係を続けられないゆくえ
・夜々の気持ちに応えられない椿
いろいろな組み合わせが、ゆくえを惑わせたのだろう。美鳥の答えに安堵するゆくえは、いつもよりもうれしそう。

いちばんすきな花は、

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【いちばんすきな花#11】まずは美鳥の独白を読み直す

【いちばんすきな花#11】まずは美鳥の独白を読み直す

(最後まで4人のなかにいた美鳥の独白を書きおこしてみた)

勘違いされる人生だったけど
だからこそ
間違いないものがよく見えた
勘違いがあったから
見つかったもの
出会えた人もいる

他人の価値観なんて理解できないけど
理解したいと思える他人と
出会えることはある
みんなみたいに
みんなに ならなくていい
みんなに嫌われている子なんていない

誰かにとっては
ごみになるものでも
他の誰かにとっては

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【いちばんすきな花9】最適な友だち関係とは

【いちばんすきな花9】最適な友だち関係とは

一対一の関係ではなく、組織全体の能力を最大限に発揮できる状態を、全体最適というらしい。個別最適とは反対の言葉だ。

椿・ゆくえ・夜々・紅葉は、2人組での個別最適が苦手で4人での全体最適にピッタリはまった。夜々が椿に、紅葉がゆくえに2人組になりたいと願ってもうまくいかないのは、全体最適が機能しているからだ。

偶然、椿の家へ訪れたことからはじまった4人組だが、新たな要素が加わった。美鳥である。4人と

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【いちばんすきな花9】帰る場所〜1+4=5?

【いちばんすきな花9】帰る場所〜1+4=5?

第9話は、美鳥によって4人の関係性が明らかになった回だった。

1+1=2でも、1+4=5ではない同じ布団に包まる中でも、教室で手を伸ばしてやっと答案を交換できる距離でも、美鳥と4人(椿、ゆくえ、夜々、紅葉)それぞれの関係性は、2人独特の距離感だ。ちょうどいい相手が見つかったのではなく、相手に合った距離感。2人ずつ4つの積み重ねが、5人で全体の最適な関係性になっている。

しかし、美鳥にとって1+

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【いちばんすきな花8】相手に向き合う円すい

【いちばんすきな花8】相手に向き合う円すい

志木美鳥(しき・みどり)は円すいだった。ゆくえ・春木(椿)・よよ(夜々)・佐藤君(紅葉)によって、受け取られ方は違うけど同じ円すい。久しぶりに再会しても、それぞれにとってしっくりくるのも面白い。

ゆくえは言う。
円すいは見る人の勝手によって、三角形にも円にも見える。でも、円すいの気持ちはどうなのだろう、と。

私見だが、円すいはそれでもいいと、思っているはずだ。
いちばんすきな花に関するある考察

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【いちばんすきな花】第4話
夜々(今田美桜)と母(斉藤由貴)の描き方が秀逸。はじめて本音をぶつける娘と、思いを察して帰る母。電話越しの相槌だけで母親の感情を表現するのはさすが。一方的に母を悪く結論付けないのが脚本の味となっている。もの静かなドラマの進行がこれからも楽しみだ。

【いちばんすきな花5】自分に正直になりたいのが言い訳だったとは

【いちばんすきな花5】自分に正直になりたいのが言い訳だったとは

小学生のとき、私は自分が真面目で潔癖症なのが長所だと思っていた。仲の良い友達ができなかったのはそのためだったのか。

自分や相手に嘘をつかない、やれることはすべてやって後悔しない。もっともらしい綺麗事はいくらでも思いついた。しかし、どこか心の余裕がない自分も感じていた。なぜだろうか。

フジテレビ系ドラマ「いちばんすきな花」第5話を見てハッとした。4人いる主人公のひとり、紅葉がかつての同級生である

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【いちばんすきな花6】男女の友情のゆくえ

【いちばんすきな花6】男女の友情のゆくえ

同じ場所に4人がそろうだけで幸せな気分になる。最高な気分を味わえる放送回だった。それぞれが鍋の中でごったに煮られているのではなく、存在感を発揮している。埋没しない個性というか..

この4人はただ者ではない。
全体で仲がよいだけではなく、誰がだれに思いを寄せているかもわかった上で、無理に思いを通して自己満足することなく、全体で調和しようとしている。

紅葉がゆくえに
夜々が椿に

みんなが想いを知

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