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適度な距離感

最近、あなたには

この人と一緒にいると疲れるなー

と思う人がいないだろうか。


私はここ最近そうゆう人の事で頭を悩ませている。


LAに来たばかりの頃に出会ったその人の印象は
とてもパンチの効いたご婦人
であった。

80代半ばのその女性はとてもお元気で、車に乗って出かけたり、太極拳をやったり、自分の趣味関連のクラスも開いて生徒さん方を教えているようなエネルギッシュな方だ。

亡くなった祖母がまだ生きていたらその位の歳だったなあ、などと勝手に思い、一緒に過ごさせてもらう中で懐かしい気持ちにもなっていた。

長年の知恵だったり、人生経験が豊富であるので学ぶ事も多い反面、オンラインでのオーダーの仕方をお教えしたり、遠出する場合は私が車を出したりと、私が役に立てる部分はヘルプさせてもらおうと気をつけている。

彼女との関係で頭を悩ませている一番の原因が、否定的な物事の捉え方や不満な発言を繰り返しされる事だ。

どうやら年齢的なものもあり、認知症的症状も散見される。
ご本人も自覚されているが、昔の話を何十回も繰り返されたり、会う度に同じ事を聞かされる。

それが基本的には人の悪口やネガティブな内容なのだ。その為、受け流す余裕がこちらにある時はまだいいものの、私が疲れている時などは特に負のオーラに絡め取られるような感覚で、私の気持ちが参ってしまうのだ。 

最初は物事をシニカルに捉えているなー、辛辣なコメントだなーとか他人だと思うと客観的に聞いていられた発言も何度も聞かされる様になると、耐え難くなっていった。


最初は趣味でやられている教室に誘われて、週に1度の頻度でお宅へ伺っていたのだが、毎回自宅へ帰ってくるとどっと疲れを感じるようになっていった。

お世話になった人だし、私もその方から学ぶ事も多いのでどの様に関係性を保とうか、距離感を測りあぐねていた。

しかし最近は折角お金を払っているのだから自分が楽しいと思えることでなければ勿体ない、自分の貴重な時間をこのように使っていくのは納得が行かないと思い、「忙しい」という理由でクラスには行かず、お会いする頻度も減らす事にした。


最初は彼女の話を聞く事で少しでもストレス発散になればとか、孤立しないようにとか、目上の人に対する敬意もあって、NOという気持ちをはっきり言えずにいた。

しかしこのまま自分が彼女の時間に付き合う事で、愚痴を聞かされ続け捌け口にされていくのも辛いと感じ始めていた。



ちょうどそんな時、いつも聞いているポッドキャストの「叶姉妹のファビュラスワールド」#23で

たとえ5分たりとも人生の大事な時間を無駄にしない。ご自分の嫌な気持ちに使うのはやめましょう。

というエピソードをタイムリーに聞いて、今の自分の状況にピッタリと重なる部分があった。

あくまでも職場関係の人で毎日会わなければならないとかいう類の縛りは無いのだし、ただの近所のお友達というような関係であるだけなので
きっぱりと避けよう
と思い、思い切って何度も来る連絡も返信しないか、時間を置いて返信するようにしている。
また、自分の気持ちや体調に余裕がない時は自分に無理をせず断るようにしている。



仕事や家族間での人間関係だと、このようにキッパリと割り切るのは難しいかもしれない。

だけど、自分が相手のネガティブに飲み込まれるとか疲弊を感じたならば、自己防衛として物理的距離を確保する事を強くお勧めする。
私は義父母との関係もその方法で精神的な安定感を得た経験がある。

今は物理的に距離をあけることで日常的にその人の事で悩む必要が格段に減り、ストレスが軽減されたのを実感している。

まだまだその方との距離感は模索中であるが、少なからず自分の心に正直に、相手に敬意を持ちつつ、自分の直感に従いながら距離感をあけていきたいと思っている。

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