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イタリア🇮🇹私の見つけたサルディニア(1)

今年の夏休みはイタリア🇮🇹のサルディニア島に行きました。
サルディニアと言えば美しい海で有名な自然豊かな島です。

今回の旅行はたくさんの現地の人との出会いに溢れていて、
文化や伝統も発見して、とっても心に残る経験になりました。

そんな日本人でヨーロッパに住む私が発見したサルディニア島と、
そこに住む人々への印象などを綴りたいと思います。

【時期】
今回私たちは、「一番避けたほうが良い」などと言われる、イタリアの夏休み真っ只中(イタリアでは8月15日がフェラゴストと言う祝日で、夏休みのピークになります)にいきました。

なぜ一番避けた方が良いと言われるかと言うと、
◆ピーク時なのでフライト、ホテル、レンタカーなど全てが高い
◆人で溢れかえっていてゆっくり出来ない(ビーチなど人で埋め尽くされている)
◆観光客が多すぎてエクスカージョンやレストランなど予約が一杯
などなどが理由とされます。

上記は概ねその通りなのですが、私はこのフェラゴストにかかる超お祭り期間に行けたことは本当に良かったと思いました。

◇確かに手頃なホテルはほとんど残っていなかったが、その代わりAirbnbを使うことになり、ここで現地の人との素晴らしい出会いがあった
◇レンタカーは意外と安いものが見つかった。
(出発の2週間前ぐらいに値段が下がることを発見)。
フライトも出発日程を一つ一つ見たら、手頃なものを発見。
…とは言え、確かにフライトは真夏は高いです。
◇お祭りで人が多い雰囲気がとっても良かった。
私たちはPorto San Paoloという小さな観光客の多い街に最初の半分滞在していたのですが、到着の日の賑わいと、毎晩人が練り歩いている感じはとっても良かったです。

ジェラート屋さんの行列


また、夏休み期間に合わせた街の特別なお祭りに鉢合わせられたこともとてもラッキーだったと思いました。
フェラゴストが終わるとだんだんと旅行客が減って行くのですが、旅行最後の日に、この同じ街にもう一度戻った時、人が少なくて閑散としているように見えて何だか悲しくなりました。あのお祭り騒ぎに居合わせられて良かった!と思いました。
◇他の町や村でたくさんのお祭りがあり、そのおかげで地域の伝統衣装、伝統的なダンスを見たり、伝統について学ぶことが出来ました。
またそのお祭りに参加していた出店者の職人と友達になり、お家に呼んで頂けたり、この時期でなかったら出会えなかったような素敵な出会いが沢山ありました。

Teltiという街のお祭りと伝統衣装


【たくさんの素敵な現地の人との出会い】
まず忘れられない、私たちの「サルディニアの叔母さん」リタの存在です。
最初の半分はこちらのポルトサンパオロという街のB&Bに泊まりました。(残りの半分は予約で埋まっていたので違う所に泊まりました)

夜に着いて迎えてくれたのが、リタ。


笑顔でとっても暖かく迎えてくれて、ウェルカムのアランチーノ(リゾットでおにぎりを作り、外に衣をつけてカラッと揚げたシチリア発のファーストフード)をくれました。


私はご飯(お米)もあまり食べないし揚げ物もガツガツ食べる方ではないのですが、これは本当に美味しくて大きな塊をほとんど食べてしまいました。

お部屋も可愛くてデコレーションされており、ポルトサンパオロという素敵な港町の、ちょうど港の隣にお部屋があります。

目の前が港です


いつも笑顔で迎えてくれて、明るくて、可愛くて、素敵なリタ。

ホテルの隣にテイクアウトのお食事処を経営していて、Rosticceria del Porto da Domenico 
手作りの美味しいご飯を作り、朝から晩までいつも働いています。

ある日、少し早めに宿に戻ると、「島に行くボートツアーに興味ある?明日もしお天気よかったら、連れて行ってあげようか?」と言ってくれました。

「いくらかかるのですか?」と聞いたら、「ボートツアーは普通は一人70ユーロだけど、私が友達となんとかするから心配しないで」と。

お天気が良かったら8時半に起こしに来るから、と言ってくれて、
期待を胸にその日は眠りにつきました。

翌朝8時半にドアを叩く音がして、
リタが「今日船出るから、行くね?」と。

ハイ!と飛び起きて準備をして港へ。

リタ自身は働かないと行けないので来なかったのですが、リタが船を運転する人たちやボートツアーのスタッフに一言「この子たちよろしくね」と。

チケットなしで船に乗り込み、美しい海をボートで旅して、Tavoralaという島でゆっくりし、とっても素敵な1日を過ごしました。

期待していなかった素晴らしいプレゼントにとっても感動しました。

見返りを求めず、ただ宿泊してくれる人たちに良い時間を過ごしてもらいたいという一心で心のこもったおもてなしをしてくれるリタ。
(ちなみに、お部屋の冷蔵庫には水やアイスティーなどの飲み物がいっぱいで、なくなったらいつでも言ってね、と。またある時は新鮮なフルーツを持ってきてくれました)

リタは私たちがボートツアーで行かせてもらったTavorala(タヴォラーラ)島で生まれ、学校がない小さな島なので学校に行く年になった時にこのポルトサンパオロの街に引っ越して来て、そのままずっとここに住んでいるそうです。

Tavorala島に着いた時
Tavorala島の海


「フェラゴストのお祭りで盛り上がるのはどこだろう?どこに行くのがおすすめ?」との質問に、即座に「ここのお祭りが最高!」と答える地元大好きなリタ。

船会社の人も、お店の人も、みんなリタの同級生だったりするのだろうな、と思いました。

ホテルを変えて別の街への滞在となったので、休暇の後半の半分は会わなかったのですが、
絶対サルディニアを去る前に挨拶をしたいと思って、
その日に訪れた島で買ったブラスレットのプレゼントを持って、
主人と最終日の夜にポルトサンパオロまで行き、リタのお店を尋ねました。

リタの顔を見て、「最後の日だから、挨拶に来たの」と言いかけて、
涙が止まらなくなりました。

数日間滞在しただけの観光客の心をここまで捉えられる暖かい気持ちとおもてなし。

リタのおかげで、サルディニアへの滞在がとっても特別で、かけがえのない思い出になりました。

Porto San Paoloの美しい景色
可愛いおうちがいっぱい
港と満月


第二弾に続きます!

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