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44、45歳になったら気をつけるべきこと――『風姿花伝』(世阿弥・著)より

致知出版社では、秋の読書にぴったりな、
日本の名著を存分に味わっていただける
企画をご用意いたしました。

本日ご紹介する
「いつか読んでみたかった名著シリーズ」は
“読みたかったけれど読んだことのない”
日本の名著を気軽にお読みいただくために
企画されました。

いわゆる「超訳」ではなく、
原文を忠実に訳しながらも
可能な限りわかりやすい現代語訳に
置き換えているため、大人はもちろん、
中高生でも十分に読破できます。

      * *

【ビジネスマン必読
 仕事に生かす日本の名著5選】

は、シリーズ全17冊の中から、
現代ビジネスの世界でも役立つ古典の名著を
セレクトした特別セット。

11月19日(金)までの
期間中にお買い求めいただいた方には、
各界一流人の金言を掲載した


『明日をひらく言葉「致知カレンダー」(卓上)』


をもれなくプレゼントいたします。

名作文学をどれだけ読んでいるかは、
大人に求められる教養のひとつです。

読書の秋、一度は読んでみたかった
日本の名著の醍醐味を存分にご堪能ください。


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ビジネスマン必読
仕事に生かす日本の名著5選
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【1】 論語と算盤(上)
【2】 論語と算盤(下)
【3】 石田梅岩「都鄙問答」
【4】 風姿花伝 
【5】 葉隠


本日は名著5選の中から、
世阿弥の名著『風姿花伝』の一部を
ご紹介いたします。


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『風姿花伝』世阿弥・著

 44、45歳……
 ムリをせず、「主役」は人に譲ってしまえ

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この年代(44、45歳)から、
能の出来栄えというのは、
大きく変わってきます。

たとえ天下に認められ、
あらゆる演じ方を自分のものとしていたとしても、
それでも優れた役者を脇に置いて演じたほうがいいでしょう。

能のレベルが落ちることはありませんが、
誰でも歳をとると自然に力は失せ、
体が見せる「花」も、
観客が感じる「花」も衰えていきます。

よっぽど容姿の優れた美男ならともかくとして、
外見のいい人でも、素顔で演じる猿楽は、
歳をとれば見られたものでありません。

どうしても自分が演じられる演目から、
素顔でやるものは落とさざるをえないのです。

この歳になったら、
もはや細部にこだわった物まねを
するべきではないでしょう。

だいたい自分の容姿に似合った役柄を、
楽に、骨を折ってムリすることなく演じること。

脇の演じ手に花を持たせながら、
あたかも自分は添え物であるように
控えめに演じればいいのです。

たとえ脇の演じ手がいない場合でも、
細かい体の動きを必要とするような能は
控えるべきでしょう。

どんなに頑張っても、
観客からは花のある演技に見えません。

四十四歳を過ぎて、
失われない花があるとすれば、
やはりそれは「誠の花」ということになります。

五十歳近くまで失われない花を
持っている役者であれば、
おそらく四十歳以前に、
天下の名声を得ているはずです。

天下の名声を得た役者であるとすれば、
それだけの名人は、自分のことが
よくわかっているでしょう。

脇の演じ手を育てることに
力を注いでることが通常で、
自らの身を砕き、わざわざ欠点ばかり
目立つような能を演じることはありえません。

そのように己をよく知っている人こそ、
一流の心を持っている人間なのです。


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それぞれの書籍の詳細は、以下をご覧ください。

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●『論語と算盤』(上・下/渋沢栄一・著)
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日本資本主義の父・渋沢栄一による不朽の名著。
『論語』と「算盤」というかけ離れたものを
一致させることこそ、 今日の緊急の課題と
渋沢は述べていますが、企業の倫理観が問われる
現代にこそ読まれるべき一書だと言えるかもしれません。

随所から渋沢の凄まじいまでのバイタリティが伝わり、
自らを発憤させる啓発書としても
読むことができるでしょう。


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●『石田梅岩「都鄙問答」』
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江戸期、石門心学の創設者・石田梅岩が
門弟や士農工商の枠を超え、
多くの人と交わした問答が収録されています。

不正な手段で儲けることを厳しく戒め、
「正直な商人道」を貫くようにと説いたその教えは
「日本のCSR(企業の社会的責任)の原点」として、
今日高く評価されています。

難解な原文を分かりやすく現代語訳した
歴史的にも価値ある一書。


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●『風姿花伝』(世阿弥・著)
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明治の末に掘り起こされるや、
現代に至るまで版を重ねる
ロングセラーとなった「能の本」。

座長の立場からいかにして
役者の力を引き出すかが書かれた
日本最古の自己啓発書、日本で最も古いビジネス論、
という見方もできます。

いかにお客を喜ばせるか、そのための心理戦術、交渉、
マーケティングなど、現代ビジネスにとっても
大切なことが数多く語られています。


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●『葉隠』
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「武士道と言ふは、死ぬ事を見つけたり」
という有名な一文で知られる『葉隠』。
江戸時代中期の嵯峨野鍋島藩士で、
のちに出家した山本常朝が
武士の心得として語ったものです。

全十一巻から成る膨大な項目の中から、
聞書第一と第二に核を据え、
重要な教訓を中心にまとめています。

「人生の基本は誠実」「部下にはこまめに声をかけよ」
「仕事に自信を持て」「優秀な人物の獲得法」
など、武士道の精神を基盤に、
現代社会を生き抜くための心得や処世術を詳述。

いかに主君に仕えるか、いかに側近を育てるかという教えは、
いかに上司に仕え、いかに部下を育てるかという
組織人としての在り方にも深く通じます。


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「ビジネスマン必読
 仕事に生かす日本の名著5選」

【1】 論語と算盤(上)
【2】 論語と算盤(下)
【3】 石田梅岩「都鄙問答」
【4】 風姿花伝 
【5】 葉隠


11/19(金)までの期間中に、
上記のセット商品をお買い求めいただいた方には
各界一流人の金言を掲載した
『明日をひらく言葉「致知カレンダー」(卓上)』を
プレゼント。

【詳細・ご注文はこちら】


※特典は商品と別送になります。
 予めご了承ください。

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特典のご案内
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『明日をひらく言葉「致知カレンダー」(卓上)』


藤尾秀昭・監修/価格 1,047円(税込)

稲盛和夫氏、松原泰道氏、
鍵山秀三郎氏、渡部昇一氏、
相田みつを氏など、『致知』に登場した
各界一流人の金言を掲載した
日めくりカレンダー。

1日から31日まで一日一言、
年間を通じて繰り返しご使用いただける
コンパクトな卓上型です。

明日への希望が湧いてくる
致知ならではの日めくりカレンダーです。


【詳細・ご注文はこちら】


※特典は商品と別送になります。
 予めご了承ください。