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【選挙ウォッチャー】 浜松市議選2019・分析レポート。

浜松市は、静岡県議選、浜松市長選、浜松市議選のトリプル選挙となっていました。静岡市と比べて浜松市の投票率が高いのは、県議選のみならず、市議選があるので、浜松市民の政治への関心が高いというよりは環境的要因であると考えます。浜松市はほとんど取材することができず、選挙分析レポートとしては甘いのですが、副産物的にレポートが完成してしまいました。要点だけをまとめてお届けします。

僕が見たのは浜松駅がある中区なのですが、ここは定数14に対して18人が立候補していました。この中で落選するのはたったの4人。これはポンコツが当選してしまう可能性が十分にあります。ほとんど候補者の取材はできていないので、選挙ポスターを見ての考察ということになるのですが、このレポートでは浜松市議選、静岡県議選の浜松市中区ブロックの結果をまとめます。


■ 幸福の科学の信者獲得プロセスと政治進出

僕は北は北海道から南は沖縄まで、日本全国のありとあらゆる選挙を追いかけているため、地方を訪れる機会も多いのですが、全国的にほとんど地域差がないと思うのが、街に貼られた幸福実現党のポスターの数です。廃村寸前の限界集落は分かりませんが、そこそこ家のある所であれば、ほぼ必ずと言っていいほど幸福実現党のポスターが存在し、サブリミナル効果のようにジワジワと宣伝を続けています。静岡県も例外ではなく、街を歩けば至る所に幸福実現党のポスターが貼ってあるのですが、どうして清水富美加ちゃんのような若い女の子が幸福実現党に入信してしまうのか不思議に思ったことはないでしょうか。一般的に「あなたは神を信じますか?」みたいなことで宗教に入信させるのは、かなり難易度が高いです。神社でお参りする程度に神様を信じている人はたくさんいるかもしれませんが、「私は神に生かされている、神様ありがとう!」というところまで信じている人はかなり少ないからです。沖縄では「ラエリアン」というUFOを信じる新興宗教の勧誘が激しいですが、「UFOって興味ない?」と思ったら、そこがもう新興宗教の入口だったりするのです。幸福の科学が若い信者を獲得するためにどのようなことをしているのかというと、学校でイジメられている子どもたちをターゲットにしています。

キリッとした感じで「イジメは絶対に許さない!」と言っていますが、悩みの相談をしたら入信コースです。イジメられている子どもたちは、割とガチで「自分はどうしてイジメられるんだろう」と悩んでいたりしますが、解決するためには電話をかける前に、まずは面倒臭くなるべきです。最も効果的なことは相手が嫌がるような反撃をすることなので、イジメをやめるまで泥沼にハメていくことが大切です。NHKから国民を守る党を支持するカルト信者たちもそうですが、わざと本名を言ったり、住所を晒すことが嫌がらせだと思っているのですが、やらなければならないことはカウンターを返すことです。こんな所で相談の電話をかけて入信しようものなら、以後、生涯にわたってさまざまなお布施を取られることになるのです。誰に相談したらいいのだと思うかもしれませんが、相談の必要はありません。ただ面倒臭い人間になればいいだけ。やられたことはきっちりと返していくのです。ポイントは「肉を切らせて骨を断つ」です。その時に「こんなにイジメられたら正当性が出ちゃうよね」ということはキッチリと証拠を残して、反撃した時にこちらが悪者にならないようにしながら、「あなたとはこれ以上関わりません」と言わせるまで、徹底的に追い詰めていくのです。一見すると良いことをしているように思えるかもしれませんが、実質的には宗教の勧誘なので気を付けていただきたいですし、こういうところから子供が入信するケースがあるのだと思います。結局、政治のポスターも人生相談のポスターも最後に結びついているのは「宗教勧誘」です。幸福実現党が幸福の科学がやっているものだということを知らない人もたくさんいるし、そもそも幸福の科学がどんな宗教なのかを知らない人も多いです。気を付けましょう。


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