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詩   五月雨

春が過ぎ夏が来て
当然のように冷めていく心
狂おしいほど愛しても
何も残らなかった皐月の空
残された感情だけが
夢を見せてくれた年月を笑う
この愛だけは
決して終わることがないと
そう思っていた
五月雨が
心の傷を流していく
そんな6月の夜空に輝く
小さな星たちも
笑っているだろうか

取り戻すことのできない
過去を
あなたを



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