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詩  思い出の夏

夏になると思い出す
泣きながら夜道をひとりで歩いた日
帰る場所をなくして
途方もなく歩き続けた
あれから
少しは大人になれたけど
胸の奥の痛みだけは消えない
あなたに似た人を見かけると
追ってしまう
素敵な人を連れ添っていると
自分の惨めさを思い知らされる
戻れない日々と
あなたのいない毎日に
ひとりで立ち向かうのは
まだまだ過去の亡霊に
縛られたままで
もう少し
時間と愛が必要だ

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