見出し画像

新卒で海外日本語教師:これしっとけばよかった

私は、大学新卒で海外の学校に日本語教師として就職しました。もちろん、事前の研修はなし。前任者からの引き継ぎだけでした。実際に働いてみて困ったこと、知っていたらよかったと思ったことをまとめます。

新入社員研修で学ぶようなビジネススキル

名刺の渡し方、部屋の座り方、メールの送り方、書類の整理方法などですね。日本人のお客さんが多い学校だったので、いくらその時の風習ややり方に従うといっても、ある程度わかっておかなければ失礼に当たるかもしれません。そういったことをフォローしてくれる人もおらず、もちろん研修もなかった(モンゴル語の研修はあったけど教えることについてだった気がする)ので、最初はドキドキしながら対応していました。

雇用についてのいろいろなこと

私は学校との直接契約だったので、その国での雇用形態や税金がどうなっているかも知る必要がありました。もちろん間違っていないと思うけど、税金が給料からどのくらい引かれているか、社会保険には入っているのかどうかなど、最初はあんまりわかっていませんでした。ビザとの兼ね合いもあるので、知っておかないといけないとだんだんわかってきました。

また、日本での税金などがどうなっているかも知らなくて損したことがあったと思います。年金は払わなくても大丈夫とか、申請すれば還付されるお金とか、保険はどうするかなど、個人で契約すると色々なことが起こります。

他の海外の日本語教師の雇用形態

直接契約だと、契約についていろいろ交渉ができます。交渉の材料として、他の海外の日本語教師はどんな雇用形態なのか知っておいたらよかったなと思いました。ビザの費用は支払われるのか、住居費用は?航空券代は出してくれる?日本国内の移動費用は?など、気になることはいろいろ。
求人サイトに出ている情報を見るだけでもわかることはあるので、チェックするといいと思います。

困ったときに頼れる人

現地で困ったときに頼れる人を早めに探しておくのは大事です。ちょっとした生活の困ったことから、異文化のトラブル、情報収集や安全対策としても大事だと思います。
私も色々な人に助けてもらいましたが、海外で生活していると「まあ、いっか」と思うことが増えます。モンゴルで、コート薄いかな、もうすぐ冬だけどまあいっかと思っていたら「冬用のコート持ってないの?ダメじゃない!」と怒られてコートを買いに連れて行ってもらったことも。コートがどのぐらい厚くないとダメなのかわからなかったんですね。
それ以外にも、「ちょっと調子悪いかな、まあいっか(そのまま風邪が悪化して肺炎のなりかけ)」、「ビザ大丈夫かな(再入国ビザを取り忘れそうになる)」とか、とにかく日本では考え付かないようなことが起きるので、ちょっと困った時に、または困る前に「これってどうなんですかね〜?」と聞くことができる人が周りにいるといいと思います。体調面なんかも相談できるといいと思います。私は周りに女性の先生が多くて、聞いたら親身になって対応してくれて、本当に何度助けられたかわかりません。
現地の人だけでなく、日本人ネットワークも大事です。最近はインターネットで情報収集できますが、私が「ありがたいな」と思うのは、日本人の視点でその国の文化や風習を説明してくれる人です。ちょっとイライラしちゃったり、よくわからなかったことも遠慮なく聞くことができて、「ああ、そういう背景があるんだ〜」というのを日本の文化や風習と比べながら説明してもらえる人がいると、精神的にも助かります。
私は今のところ遭遇していませんが、国外に退避しなければならない、手持ちのお金が底をついてどうしても支援が得られないなど、緊急事態も起きるかもしれません。外国人はサポートを得られにくいので、そんな時に頼っても大丈夫、という人も見つけられるといいですね。

【まとめ】日本語教育はなんとかなったけど、それ以外が大変だった

私は大学の時から日本語教育を専攻し、1年間インターンをした経験もあったので、実際の授業は(大変だったけど)なんとか乗り切れました。それ以外のことはわからないことばかりで、大変だったこともあります。留学した経験もありますが、留学と仕事では違うことも多かったです。生きるためのスキルを身につけておくこと、知っておくことが海外生活で大切なことだと思いました。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

いただいたサポートは、お茶菓子代に使わせていただきます。いつもギリギリで生きているので、いただいたサポートの分、息抜きしたいと思います。