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本当に欲しかったもの

私の中にもう一つ人生がある
それは自分のcafeで働く私がいて
その空間で好きな事を思う存分に
楽しみながら理想の自分で在りながら
毎日を過ごしている

最初は夢を描くような
妄想だったかもしれない
けどそこで過ごす時間と現実が
少しづつ一緒になって
今ここにいるけど気持ちや気分は
cafeで過ごしている自分を想像している

朝起きて仕事へと出勤するのだけど
気分は自分のcafeへと向かっている
実際は職場のキッチンで仕込みをしている
のだけど気分は自分のcafeで仕込みしていて
理想の空間で働いている

妄想はどんどん広がる
お店の外観や内装、1階はcafeとアトリエ
の部屋を2つ作って
2階に部屋は誰かが泊まりに来れるように
して、屋上スペースもあって、、、

これを始めた時の私は現実想像を夢見てた
現実を変えたかった
未来を先取りして気分を味わおうと
妄想に毎日浸り楽しかった

特にキッチンの中は事細かに想像していた
綺麗で機能的なキッチンで業務的ではなく
ぬくもりある温かい雰囲気で
そこにいる私の姿はいつも楽しそうで
笑っていて感動していた

実際の私の現実は
すごくすごく疲れていた
旦那さんは鬱で会社に行けない日々のなか
不安が募る毎日で私の仕事も人間関係も
辛かった
そんな中で平気なふりをして
頑張ろうとして我慢してストレスいっぱいで
妄想とは真逆

夢でも妄想でもそこにいる自分を想像
していると幸せだった
これが現実だと錯覚するくらい
職場のキッチンでcafeにいる私を想像していた

実際に自分でcafeを完全再現するとしたら
現実問題でかなりの金額を用意しないと
作れない、、、
当時の職場の店が移転することになった
半年間、仕事が休業になって
別の仕事を探して働いた
それでもcafeで過ごす気分を味わうことは
やめなかった

半年後
新しい職場は店主と店主の旦那さんが
2人で始める1階は店主のお店で
2階は旦那さんのゲストハウス
1階のキッチンは真新しく綺麗で機能的で
ありながらぬくもりある温かい雰囲気
可愛いお鍋やキッチンツール

気がつくと一番妄想で過ごす時間が
多かったキッチンの空間が目の前に
現れていた
そして前に比べて自転車で通える距離
になって無理なく働ける日時と
穏やかな人間関係に変わり
もう頑張ろうとしている自分はいなくて
気づいた

私が欲しかったのはcafeだと思ってたけど
あの空間で味わっていた
自分の在り方だったんだと

今は旦那さんも仕事に復帰できて
不安や不満に溢れていた私の気持ちも
日々の感謝に変わってきて
今という瞬間瞬間に幸せを味わっている

変えたかったかったのは現実ではなくて
私自身だった私の在り方だった
それに気がつくと私は現実に戻って
きたような感覚になった

けど
cafeは私の中で存在し続けてる
今も現実にいながらcafeのカウンターで
コーヒーを飲みながらブログを書いている
これからも私であり続けるために
ここにくると思う

そしていつか
cafeは現実になるそんな気がする🕊️

chiemi

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