チエルーム

ボタン式クロマチックアコーディオン弾き語りチエルーム。 自作脚本とオリジナル曲で演じ歌…

チエルーム

ボタン式クロマチックアコーディオン弾き語りチエルーム。 自作脚本とオリジナル曲で演じ歌う劇場型ライブやバンド形態のライブなども行いつつ、 大学院で平安文学にどっぷり浸かっていた経歴を活かして源氏物語を1巻ずつ楽しく語る 「源氏ゆる語り」配信もツイキャスで展開。

マガジン

  • 音楽活動のこと

    こちらはボタン式アコーディオン弾き語りチエルームとしての音楽活動関連の投稿をまとめています。

  • 源氏ゆる語りツイキャス配信アーカイブまとめ

    チエルームがツイキャスで毎週1巻ずつ源氏物語を語る「源氏ゆる語り」 この配信で使った資料を貼ったり、話した内容を簡単に目次的に残したりしている投稿です。 これを参考にアーカイブを聞いてもらえたらうれしいな。

  • 雑記・自己紹介

    こちらには一番最初の自己紹介投稿と、その後の雑記的投稿をまとめます〜。 日常の諸々など。

最近の記事

久しぶりに、音楽活動のこと。そして告知!

元々noteは源氏ゆる語り配信アーカイブの目次がわりにするために始めた経緯もあって、自分の音楽活動のことについては2022年に書いて以来、ほったらかしになっていました。 今読み直すと・・・ なんか、めっちゃ怒ってますよね。2022年の私。 上京したにもかかわらずコロナ真っ盛りでいろんなことができなくなったうえに、手術を何度も受け直さないといけないことになったり、そしてさらにこの当時ね、いろんな悪口を陰で言われてたことが一気に発覚して、ショックを通り越してめっちゃ怒ってたん

    • 「第十六帖・関屋 」2022/01/06 源氏ゆる語り

      今回もまた短いエピソード。しかも前回よりさらに短い!かなり短い! ここにきて、源氏の若い頃の恋の相手の一人、「空蝉」と呼ばれた人妻ですね、彼女のことが短く語られるんです。 あまりにも短いので、今回は物語の内容だけでなく、和歌のことなど語ったりもしております。そしてとんでもない言い間違えもしてまして。それについては後ほど平伏してお詫びさせていただきます。 配信アーカイブはこちら。 さて、ここでなぜ空蝉か。 おそらく、光源氏が都に戻り、ある意味で禊を済ませて今後は栄華を極めて

      • 「第十五帖・蓬生 」2021/12/30 源氏ゆる語り

        今回は短いエピソード。 作者の紫式部は物語が大きく動いて一呼吸置くタイミングで、スピンオフ的な短いお話を挟む傾向がありますね。 いや、実際はどのタイミングで書かれ発表されたものかはわからないんですが、物語の流れの中で位置付けるとここになる、ということで、この巻が第十五帖とされています。 配信アーカイブはこちら。 この日は告知していた開始時間を1時間遅れたにもかかわらず、うちのコジローちゃんがわざわざトイレの時間をずらして配信開始に合わせてくるという…彼のレギュラー出演に対す

        • 「第十四帖・澪標 」2021/12/22 源氏ゆる語り

          今回は明石から都に返り咲いた光源氏がどんどん盛り返していく「澪標」の巻のお話です。 冒頭は前回の配信での言い間違いについて訂正しております。前回のnoteでも訂正したやつですね。誠に申し訳ありませんでした。 本編は5:30頃〜始まります。 「澪標」とは「水路標識」のこと。 配信でもお話ししていますが、よく和歌に詠まれる単語でして、「身を尽くし」と「澪標」とで掛詞になっています。 掛詞、本当にうまいこと言いますよね。ダジャレ、言葉遊びなわけですが、知れば知るほど「上手いなぁ」

        久しぶりに、音楽活動のこと。そして告知!

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          1本

        記事

          「第十三帖・明石」2021/12/15 源氏ゆる語り

          今回はまず謝罪から。 あたくし、この日の配信の最後で、酷いうっかりをやらかしてます。 住吉大社の場所のお話をしてましてね。 住吉大社って、ここなんですよ。地図参照。 住吉大社のサイトはこちらです。 https://www.sumiyoshitaisha.net/ 滋賀で生まれ育ち、神戸の大学に通い、後に大阪の吹田市で6年ほど、そして高槻市で10年ほど暮らして、現在東京に住んでおりますあたくし。 家庭教師の仕事や音楽活動で大阪のあちこちに行ってはおりましたが、大阪といえど

          「第十三帖・明石」2021/12/15 源氏ゆる語り

          「第十二帖・須磨」2021/12/08 源氏ゆる語り

          うちの次男坊、茶トラのコジローくんとの会話から始まります今回の配信、ついに須磨の巻、ヒーローの流浪のくだりが始まります。 貴種流離譚といいまして、物語の主人公が苦難の時期を経たあと成功・大成するという話型が古くからございます。これは世界共通でございますね。 源氏物語もその話型を取り入れているわけですね。 それについても冒頭にお話ししております(例に挙げた漫画が古いとのご指摘もいただいておりますがww) アーカイブはこちら 冒頭にお話ししております「須磨がえり」 そう、昔

          「第十二帖・須磨」2021/12/08 源氏ゆる語り

          「第十一帖・花散里+α」2021/12/01 源氏ゆる語り

          今回の配信は「花散里」、とても短いお話です。 短いので、お話が終わった後で皆様からのご質問にお答えするコーナーを設けています。 アーカイブはこちら。 源氏物語の各帖が正確にどういう順番で発表されていたかは不明な部分も多いんですが、大筋の流れでは現在並べられている順番でいいんじゃないかなぁと思われます。 ただ、こういう短いエピソードが、往々にして物語が次の展開に大きく進もうとする時にちょこっと挟まれるのに関しては、「もしかしたら話が行き詰まったりひと呼吸つきたかったりした時に

          「第十一帖・花散里+α」2021/12/01 源氏ゆる語り

          「第十帖・賢木」2021/11/24 源氏ゆる語り

          さて、今回は「賢木」 なんといいますか、源氏周辺に嫌ぁぁな空気が立ちこめ始める、そんな巻です。一つのターニングポイントと言えるでしょう。 アーカイブはこちら。 アーカイブ5:30くらいから、六条御息所のその後がまず描かれます。 彼女はこの時、娘と一緒に野宮(ののみや)におります。 この野宮とは伊勢の斎宮に選ばれた娘が、伊勢に下る前にまず禊をするために1年間暮らす場所で、占いによって決まった宮郊外の浄野に設置されます。平安時代は京都の嵯峨野や西院に造営されていたようです。

          「第十帖・賢木」2021/11/24 源氏ゆる語り

          「第九帖・葵」2021/11/17 源氏ゆる語り

          さぁ!ついに来ました!! 最も有名な、と言っても過言ではない、この巻。 「葵」です!長くなるけどついてきて! 系図を先に載せておきましょう。 ちなみに六条御息所の配偶者である故「前坊」とは亡くなった東宮(皇太子)です。桐壺帝の時代に東宮になった人(桐壺帝の弟)ですが、早くに亡くなってしまったんですね。第一帖では既に亡くなってまして、東宮不在になってます。それで後に桐壺帝の第一皇子が東宮となりまして、この巻で桐壺帝の譲位に伴い朱雀帝となります。 六条御息所は将来的には帝の

          「第九帖・葵」2021/11/17 源氏ゆる語り

          「第八帖・花宴」2021/11/10 源氏ゆる語り

          さて今回は私の大大大好きなシーンのある巻です。 その場面では興奮気味の語りになっていますが、お許しください。 冒頭にお話ししておりますように、この花宴(はなのえん)の巻は、平安後期〜鎌倉初期の歌人であり『千載和歌集』の撰者でもある藤原俊成さんが、この巻の幽艶な情緒について言及した時に 「源氏見ざる歌詠みは遺恨のことなり」 と言ったということでも有名です。 この流れから、勅選の八大集や当時の季節の区切り方のお話などもさせてもらってます。中高生にとってはテスト対策にぴったりで

          「第八帖・花宴」2021/11/10 源氏ゆる語り

          「第七帖・紅葉賀」2021/11/03 源氏ゆる語り

          今回は「先帝の四十もしくは五十の賀」で「朱雀院への行幸(みゆき)」が行われることになり、その素晴らしい催しをどうしても桐壺帝が藤壺さんに見せてあげたくて、行幸の前に内裏の清涼殿の前庭で舞人や楽人たちに試楽(予行演習)をさせる…という場面から始まる巻です。 配信アーカイブはこちら ちなみに行幸とは帝が内裏を出て、どこかにお出かけなさることを指します。内裏を出るだけで大行事になっちゃうんですから大変ですよね〜。 この先帝というのは光源氏のお父さんである桐壺帝の、父か兄かどちら

          「第七帖・紅葉賀」2021/11/03 源氏ゆる語り

          「第六帖・末摘花」2021/10/28源氏ゆる語り

          さて、今回は「末摘花」という巻。源氏物語の中でもわりと有名な「鼻の赤いブサイクなお姫様」とのお話です。 時系列では前回の「若紫」と同じくらいの時期でして、末摘花とのエピソードの間に若紫のエピソードが入るっていう流れですね。 アーカイブはこちら https://twitcasting.tv/chieroom/movie/707389261 配信の最初の方は、簡単にここまでのおさらいをしました。 この頃の光源氏は夕顔をなくした後の喪失感でかなり落ち込んでおります。 この巻

          「第六帖・末摘花」2021/10/28源氏ゆる語り

          現在の音楽活動のこと

          さて、源氏ゆる語り配信のことばかり投稿してますが、この人はアコーディオン弾き語りじゃないの?何してるの?とお思いの方々もいらっしゃるでしょう。 実は、現在ライブ活動は少しお休みしているのです。 というのも、8年ほど前に乳がんになって全摘・インプラント再建した右胸がですね、ちょっと後遺症的なものを起こしている状態で、今年(2022年)もう一度手術をやり直すことになったんですね。(→なんとコロナの影響で3月末の予定だったのが6月になってしまいました。早く終わらせたいよぅ。しくし

          現在の音楽活動のこと

          「第五帖・若紫」2021/10/21源氏ゆる語り

          今回はある意味一番有名かもしれない巻。 光源氏のことをロリコンとかいう一言で片付ける人がいますが、この巻の影響ですね。しかし間違ったことを言ってもらっちゃ困る。ロリコンちゃうわ。何度も言ってるけど、初恋を拗らせとるだけや! ってわけで、まず配信アーカイブ貼ります。 冒頭は前回までの配信からのご質問にお答えしています。 トイレ事情のお話なんかはなかなか面白いですよね。 樋箱(ひばこ)、樋洗童(ひすましわらわ)、樋殿(ひどの) そして今昔物語の中から樋箱に関連する面白いエピソー

          「第五帖・若紫」2021/10/21源氏ゆる語り

          「第四帖・夕顔」2021/10/14源氏ゆる語り

          今回は帚木三帖(帚木・空蝉・夕顔)と呼ばれる三つの巻のラストを飾る夕顔の巻。 帚木の巻で悪い兄さんたちに「堅苦しくない恋の相手には中流階級の女がちょうどいい」とけしかけられた若き光源氏の、秘密の恋の苦い思い出。 前回の「中流階級の人妻・空蝉」に続く2人目の女です。 空蝉さんには振られちゃった光源氏ですが、今回の夕顔ちゃんはとってもいい感じ。可愛いし素直だし、いい感じで親しみやすいし、品もあるし気の利いた和歌も読めるしセンスもいい。 年上の上流階級の女を妻や恋人に持つ光源氏に

          「第四帖・夕顔」2021/10/14源氏ゆる語り

          「第三帖・空蝉」2021/10/06源氏ゆる語り

          ツイキャスで配信中の源氏ゆる語り、今回は第三帖・空蝉です。 前回の最後に出会った中の品(中流貴族)の女。人妻である空蝉との秘密の恋。 アーカイブはこちらです。 https://twitcasting.tv/chieroom/movie/704381654 系図はこちらです 彼女は空蝉という名前なのではありません。 物語の中で実際の名前が出てくる人物はいないんですよ。 光源氏だってあだ名です。源という姓を与えられて臣下に降った皇子、光り輝くような美しさを持っていたために光る

          「第三帖・空蝉」2021/10/06源氏ゆる語り