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チョコレート嚢胞手術ってどんなん?  手術当日 体験日記 ーDay2ー

 前回同様チョコレート嚢胞摘出による、腹腔鏡手術の体験談を綴る。
 当日の流れは大雑把に覚えていることだけになりそうだが、
手術時間が来るまでの様子や術後の痛みなど、感じたことそのまま綴っていこうと思う。うん◯のおかげで全く緊張しなかったのがわずかな救いだったなあ。


手術前

起床

 朝の4時くらいに全部屋に向けて何とかコール(多分緊急の何か)で叩き起こされ、寝覚めはとっても悪かった。地震速報並みにびっくりした。

 看護師さんが7時くらいに巡回にきてくれて、血圧やら体温やら測り、点滴を打った。すごい気さくな看護師さんで、この日以外にもかなりの頻度で巡回してくれた。好き。

 この日の手術開始は11:00AMから。

 さあ、ここであの話が来るんだ。

「排便」タイム

 リミットは8:00AMまでに腸内全てのうん◯を出さなくてはならない。
また、全身麻酔のため身内の人間を手術の間待機させなければならないので、事前にお願いをしていた母を9:00AMに召喚予定だ。

もし時間内にうん◯が出ないとどうなるか。

そう、最終手段 浣腸 

 何としてでもそんなことは避けなければなるまい。ましてや身内とはいえ母に浣腸されている姿は見られたくない。

 筆者は動いた。スマホを開いては 「排便 今すぐ」 で検索し、あらゆる腸活ストレッチの動画を見ては実践し、トイレへ駆け込み踏ん張り、出なければベッドに戻ってストレッチを繰り返すこと2時間。

出なかった。
看護師さんがわざわざリミット延長してくれたのに。

「もう、人生経験として浣腸されてもいいかもしれない。」と開き直り、ナースコールで看護師さんを呼ぶ。

看「出んかったか〜」
筆「出んかった〜泣」

 泣く泣くここで人生初の浣腸にあう。

ちなみにされている間は痛みはない。ただ薬を入れられた数分後には腹痛がきてその後は綺麗スッキリであった。ものの5分の話だ。私の2時間を返せ。

ちょうどその5分の間に母登場。

 お腹の痛みが落ち着いたら、今度は腹が減った。
腹を空かせている娘をよそに、母は堂々とカフェで調達したサンドイッチを頬張る。非情である。

手術直前 麻酔で眠るまで

 定刻になっても執刀医の先生は現れず、どうやら前の手術が長引いているようで、最終的に呼ばれたのは11:50AMくらいだった。先生連続で手術するんだ。休まなくて大丈夫そ?という感じで母と顔を見合わせる。

 この時点でも筆者かなりリラックス状態。

「麻酔してるし痛いことなんてないっしょ」といったような感じであった。
 お前これから地獄見るんだぞ。

 看護師さんに呼ばれたので、母と病室で別れて手術室へ向かう。
かなりの道のりだった。近づくにつれてこの辺りでやっと現実味が増して緊張してきた。

手術室到着。
 2人の看護師さんと執刀医の方と麻酔科の先生が和やかに出迎えてくれた。

ドクターXとかでよくある感じのベッドが部屋の中にあって、そこに横たわると、口元にテレビでよく見る酸素ボンベ用のマスクを装着される。

 数分後に麻酔科の方から「これからマスクの方から薬入れますね〜まだ麻酔じゃないけど頭ぼんやりしてくるかも〜」と言われ、麻酔じゃない何かを導入された。貧血になったときに頭の中パニックになるあの感じだ。

 「まだ麻酔入れてないよ〜」と言われても、頭ぐわんぐわんするし気持ち悪くなりそうで、一旦目瞑ろうと思って瞑ってたら、手術終わってた。
麻酔まだ入れてないって言ってたのに。あれなんだったんだろう、、笑 

手術後はやっぱり痛い

 覚えているのは、なんか夢見てる途中で看護師さんか誰かに起こされて、
「あぁ、終わったんだ」と思ったその直後には腹部が痛すぎて

「痛い痛い痛痛い痛い痛い ありがとうございましたぁ 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
って言ってた気がする笑 

 途中で病室まで運んでくれてる看護師さんに
「私・・・御礼言えてました・・・??」
っていうのも聞いてたような。 
御礼言わなきゃって思ってたのは覚えてるけど、こんな状況で言えた自分偉いw

何が痛いって、こんな感じ
痛みが1から10まであるとして、

下腹部(子宮・腸あたり)・・・痛みレベル9
胃周り・・・痛みレベル6
お腹全体・・・筋肉痛のような痛み 痛みレベル5
縫い後・・・痛みレベル6

そりゃ痛いよね。内臓いじくられてるんだもの。

事前に腹腔鏡手術の経験がある母から聞かされていたのは、
「重い日の生理痛がずっと続いている感じの痛み」
まさしくそんな感じ。私の場合これに付け加え筋肉痛のような痛みも重なったような感じだった。

 病室戻ってからは、点滴で痛み止めを打ってもらい、待っていた母と痛みを誤魔化すため少し話していたが、しばらく酸素ボンベをつけたまま寝てしまっていた気がする。気がついたら母も帰宅していて、後で私が痛がって寝ていた様子の写真がLINEに送られてきていた。油断も隙もない。

 少し眠った後、股に違和感。そうえば尿道に管入ってるんだった。
これも母からの事前情報で聞いてはいたけども、動きにくいし何よりモゾモゾしていて気持ち悪い。

 角度によってうまく尿が流れないため、たまに膀胱が痛くなった。
でも不思議なもので、管の角度が正常であれば、排尿を自分がいつしているのかわからなかった。医療ってすげぇ。

 腹は痛いし、動きにくいし、全く快適とは言えなかったけれども、
かなりの頻度で看護師さんたちが様子を見にきてくれたので安心できた。
熟睡はできないが。笑

この日の夕飯から翌丸一日、絶食という名の苦行を強いられるのである。


 手術当日は流石に穏やかに過ごせるわけなんてなかった。前日の優雅な時間が嘘のよう。流石にしんどかった。ただ、今後さらに自分を追い込んでくるアレがやってくる。
 途中余談を入れてしまっているとは思うが、これから手術を受ける方の参考になれば幸いである。

 次回絶食後の話を綴っていく。

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