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社会人学校(UX/サービスデザイン)#10 発表と講評_振り返り

-長らく下書きに眠っていたnoteを遅ればせながら、公開します-
Xデザイン学校全10回の全日程が終了しました。学びに溢れた贅沢な時間であり、貴重な経験をさせていただきました、ありがとうございました。

今までXデザイン学校について更新したnoteを見返すと、心得ておきたい学びが山ほどありますが、とくに習得したい学びを最終回のnoteにもすこし書きます。


心得ておきたい学び

1.アイディアの鍵は精度の高いリサーチにあり

「アイディアがでないときは、リサーチが足りてないんだよ。精度の高いリサーチ(研究)をちゃんとやれば、自ずと何をすれば良いかが分かる」
と先生が言っていました。

なんだかアイディアがパッとしない時は、とことん調べてみたらなにか見えるのかもと感じるようになり、実態把握が中途半端だと適したサービス/プロダクトは出来上がらないと思いました。もちろん、プロジェクトの状況によってはすぐにアイディアを考えるタイミングが訪れるかもしれませんし、リサーチに時間をかければよいというわけではないですが、インプットを重ね続けることの重要性を改めて学び、感じる時間でした。

2.ビジネスを作るには教養を養うべき

実体経済と金融経済について

講義の最終回では、実体経済と金融経済の話がありました。

実体経済とは、サービスや商品を売ってリアルなお金を稼ぐ経済。
金融経済は、目に見えないお金のやり取りで収益を上げる経済。
実際に想定できる売り上げだけでなく、それ以上に可能性を感じるビジョンを表現することが重要。

実体経済と金融経済でもビジョンを示すのは当たり前で、投資を受けられるか、受けられないかは期待値の差であると感じました。企業には、ビジョンや、ビジョンに対する準備、現在の取り組みが評価されて時価総額がつくように、将来への期待が大きいほど、事業化につながりやすいと学びました。逆に、期待値を感じさせることができないと、アイディアは消えていき、事業化にはつながらないからこそ、ビジョンの重要性を痛感しました。

実体経済と金融経済の話を聞いて、わたしのチームが考えたビジネスモデルは「ずっと実体経済の世界で検討を進めていたからどうすれば儲かるの?で苦戦したんだ。やはりビジョンが弱かったんだ」と感じました。

このような世界の当たり前を知らずに、「サービスデザインしたいです」と思うのも「新しいサービス考えています」なんて言うのはとても恥ずかしいことだと思いました。

社会課題を解決したいならまず稼ぐ!

「事業モデルを考えるときに、社会課題をテーマにすることが多い。ただ、自分が感じている社会課題からビジネスを考えると大抵スケールしないものが出来上がって、失敗する」という話があった。

当たり前だけど、どれほど社会に貢献している事業でも収益をあげないと継続させることが出来ない。社会課題解決は、やりながら儲けるか、もともとある潤沢なお金を使うかの2択で、想いだけではどうにもならない話で重要なのは、「本質的に何に困りっているんだろう?この困りごとはこんな人にも共通しているのではないか?」などと概念化することで、ひとつのことを他にも転用できるようにまで発想を膨らませることだと学びました。

3.ユーザー目線と事業者目線、2つの目線を持ちたい

「みんな1番わかっていないのは、収益モデルの話。」先生から何度も聞いた言葉でした。

自分の中での一番の大きな変化は、サービスや体験をした際にユーザー目線に立つだけではなくて、事業者目線を持てるようになったことです。
講義を聞いてわたしはビジネスの戦闘力が低く、事業者目線で考えられていないことに気づきました。

収益モデルと事業モデルを分けて考え、ビジネスモデルをスラスラかけるようにこれからも意識して取り組んでいきたいと思っています。

発表を終えて感じたこと

発表を終えてまず、10か月間一緒に頑張ってきたチームメンバーに感謝の気持ちが溢れました。「みんなでやり切ることができて良かった」とほっと肩の荷が下りました。振り返るとアイディアに納得感が持てなかったり、どのように軌道修正したらよいか悩み苦しい状況も多く、山あり谷ありでした。そういった道のりを一緒に歩んでくれたチームメンバーと、さいごまで熱量高く学び合える仲間になれたことや、支え合いながら精一杯取り組めたことについて、感動と感謝しかなかったです。深夜まで議論を重ねたことも、ある意味実業務じゃないからできたことでした。基本的には、翌朝「昨日の夜話したことは、なにかおかしい」となることが多かったけど、確実に忍耐力は向上したと思います(笑)

私が大事にしたのは、だれ一人置き去りにしないで全員で提案を作ること。チームリーダーになった時は不安でいっぱいだった気がしますが、コミュニケーションを重ねるごとに本音で議論できる関係性が築けていったし、みんなの表情が明るくなり、楽しく学び合うことができたと思います。今回、業界・職種が異なる人と共通言語を持ち、ひとつのチームで成し遂げる素晴らしい経験が出来ました。ひとりで書籍や教材で学んでいたら得ることが出来ない貴重な学びで、チームメンバーに成功体験をプレゼントしてもらった気分でした。メンバーからは「雰囲気良く・楽しく、みんなが意見を出し合い議論を練り上げる過程は、リーダーのチームビルディングの賜物です。」などコメントをもらったときは、素直にうれしかったです。

折り返し地点では、チームビルディングについてのnoteも書いていました。

ここがスタートライン

プレゼンしたアイディア自体は課題が山積みだけど、新しい事業を作るうえでの正しいプロセスを10か月間通して学ぶことが出来たと思います。また、Xデザイン学校の学びを、素早いタイミングで本業でも活かしていける環境があった点は、学びを最大化させることが出来たと感じます。

UXだけを勉強していても、ビジネスを考えられる人にはなれない。様々なフェーズに興味を持って、1歩ずつ進んでいきたいと感じています。また、今後も学びの習得できるよう自分事化/実践を繰り返して行きたいです。

さいごに、変化をもたらし、成長させてくれた、浅野先生生やチューターの川田さん、チームの皆さん本当にありがとうございました!


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