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【読書】IT負債 基幹系システム「2025年の崖を飛び越えろ」


こんにちは、たかちです。
長い梅雨明け一転、太陽が顔を出したかと思えば束の間台風来たるとなにかと忙しなさを感じる毎日ですよね。

と、小説っぽく言ってみましたが、今回は読書の回ということでタイトルにもある
IT負債 基幹系システム「2025年の崖を飛び越えろ」
のレビューを書いていきたいと思います。

そもそもこの本に手を出したきっかけは、IT業界で働く身として今後の社会の方向性を知っておくべきだということと、現在SIベンダー企業で働き現状を理解しやすいとなったことからです。

本書は「2025年の崖」の問題を中心とし、現状の問題点を挙げながら、未来につながる解決策を提示するという内容です。
そもそも「2025年の崖」をご存知でしょうか。
2018年の経産省「デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた研究会」によるレポートで

日本企業が抱え込む旧式の基幹業務システム──つまりは、「レガシーシステム」のせいで2025年以降、日本経済は年間約12兆円もの経済的損失を被り続ける可能性があるということ

ということが発表され話題になりました。

こういった内容のなかで特に心に引っ掛かったことがありました。

SI企業にはDXに対応する2つの「いない」があること。

1つ目は人材そのものがいないということです。
SIerのような請負型のビジネスモデルだと、現場の仕事で既に満杯であり、新たな分野に回す人が物理的にいないという問題があります。

2つ目はDXに対応した物作りができる人材がいないということです。
企業が抱えているIT人材は、既存のITシステムを支えるための技術を習得した人材が中心であるからDXに対応できる人材がいないという問題があります。

そしてDXビジネスに対応していくためには、具体的なソフトウェア開発を自らできるだけ早くシステムを提供すること、技術だけでなくビジネス的な視点を持って市場を把握する必要性があります。

SI事業に従事している身として、実感できる部分が多々あり、請負型かつウォータフォールで開発していると、市場の動向、早くシステムを提供するといったことを考えないで仕事をするといったことになりうるなと強く感じました。

だからこそ自戒も込めてこれを挙げました。


SI企業で働いている人なら本書の内容が自分事のように入ってくるはずです。そしていろいろと気づきが見つかるはずです。
働いている業界がどのような状況なのかを改めて把握する意味でも本書はとても参考になる内容となっているので、一読する価値はあります。

以下、AmazonのURLとなってます。興味のある方はどうぞ。

IT負債 基幹系システム「2025年の崖を飛び越えろ」

本書のレビューはここまでとさせてもらいます。
今後本のレビューを継続的にやっていきたいと思いますので、良ければまた読んでください。

では。

#読書 #IT #エンジニア  

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