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#722 高度な不妊治療をワンストップで最先端の獨協医科大学病院リプロダクションセンターを取材

この記事は、音声メディアVoicyで配信している番組の台本を掲載しています。主にインタビューをお送りしている番組です。気になる方はぜひ、アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオをご視聴ください。チャンネル登録もよろしくお願いいたします。
Voicy→ https://voicy.jp/channel/1718
Youtube→ttps://www.youtube.com/channel/UCd7IbcEnNviWK4oBaKpAOjg
新チャンネルの登録もよろしくお願いします。右上にボタンがあります。

アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ
2024年最初の配信となります。このチャンネルを聴きにきてくださってありがとうございます。チャンネル名は、アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ。私はアナウンサープロデューサーとして30年近く放送局に勤め、音声の研究者として心地よい声の研究を続けています。Youtube朗読チャンネルはフォロワー3万人を突破し、このVoicyでも聞き取りやすく、また聞きたくなる声を意識しながら、配信していきます。

今年から配信スタイルを大きく変更して、鹿島田千帆のコミュラジオでは地域のドクターへのインタビューを中心に医療情報を発信していきます。また撮影や取材で訪れた旅先のおすすめなどもご紹介します。

その前にお知らせです。
年明け早々セミナーとイベントがあります。

中小企業庁、栃木県産業振興センターで創業・起業に関するセミナーを行います。
No.1 広告業編 (定員20名)
2024年1月9日(火) 13:30~16:00
テーマ : インスタグラムで集客・ファンを作ろう
【先輩起業家】Commuh Design合同会社 CEO  鹿島田 千帆 氏
【会場】とちぎ交流センター(宇都宮市ゆいの杜1‐5‐40)
そして栃木県宇都宮市の東図書館でのみにセミナー ママこそ企業というテーマで1月13日土曜日
【時間】各日2回開催午前の部 10:30~11:30  午後の部 14:30~15:30

【会場】宇都宮市立東図書館 2階グループ研究室1またはグループ研究室3
    (宇都宮市中今泉町3-5-1)

【費用】無料

【定員】5名(先着順)

【申込方法】
宇都宮市立東図書館セミナー申込みフォーム、または電話(028-670-2618)でお申し込みください。

【お問合せ・お申込み先】
 栃木県よろず支援拠点 電話:028-670-2618
 ※受付時間:平日9時~17時

ミニセミナーの開催に合わせて、個別相談会も開催しています。
経営や創業に関するご相談をお受けします!創業前の方もご利用いただけます。
ミニセミナーに参加しない方でも個別相談会のみのご利用もできますので平日は相談ができないという方はぜひご活用ください。

【お問合せ・お申込み先】
 栃木県よろず支援拠点 電話:028-670-2618
 ※受付時間:平日9時~17時

そしてこちらは、タレントさんが登場します。
私が制作出演しているラジオ番組
教えてドクター
RADIO BERRY『教えてドクター』市民公開講座 放射線治療「ここまでやります」

●日時
2024年3月3日(日)14:00~17:00

●場所
ライトキューブ宇都宮 3F中ホール
(栃木県宇都宮市宮みらい1-20)
TEL 028-611-5522

●内容
【第一部】

白井克幸先生(自治医科大学附属病院)
基調講演「自治医大、新・放射線治療棟とは!」

【第二部】
笠井信輔さん(フリーアナウンサー)
講演「生きる力~がん、ステージ4からの生還」

【第三部】
林家木久扇師匠
講演「僕の人生落語だよ!」

【第四部】
笠井信輔さん、林家木久扇師匠、白井克幸先生、鹿島田千帆
トークショー「放射線治療とがん克服」

●招待
500名様(無料)

●応募
はがき・インターネットで応募する。

1) はがきで応募する
必要事項〔①氏名②応募人数と応募者のそれぞれの年齢③住所④電話(日中連絡がつく電話)⑤メールアドレス⑥どこでこのイベントを知りましたか?⑦先生・ゲストへの質問〕を明記の上、下記住所にお送りください。

〒320-8550
宇都宮市中央1-2-1
株式会社エフエム栃木
「教えてドクター市民公開講座」係


2)インターネットで応募する
「応募はこちら」のボタンをクリックして必要事項を入力し送信してください。

お申込いただいた方の中から、抽選で500名様をご招待させていただきます。
応募者多数の場合は抽選となります。当選者には、当選通知をお送りします。

●応募締め切り
2024年2月20日(火)
※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
※はがきの場合は当日消印有効となります。

●お問い合わせ
株式会社エフエム栃木
028-638-7640(月〜金 9:30−18:00)

ということで、年明け3−4つのセミナーの講演、ファシリテーターと出演する仕事が続きます。
よかったら会いに来てくださいね。

対面でお会いできるのが何より嬉しいです。よかったらご参加くださいね。

さて今日は1月4日に取材した栃木県壬生町にある 獨協医科大学病院に、不妊に悩む夫婦の検査・治療を行うリプロダクションセンターについてご紹介します。

2024年1月4日に開所式が行われ、診療がスタートする獨協医科大学病院のリプロダクションセンターは最新の医療機器を備え、高度な生殖医療を提供します。

リプロダクションとは?

初めて聞いた方もいるかも知れません。リプロダクションには、再生、生殖などの意味があります。特に医療では不妊症、妊娠、出産に関わる医療(リプロダクティヴヘルスケア)を中心に診療を行うのがリプロダクションセンターと言われています。

背景

現在、子供を持ちたいと考えるカップルの約6組に1組が不妊であると言われています。最近、婚姻年齢が上昇していることから、この割合はさらに上昇すると考えられています。1978年に世界で初めて体外受精による妊娠・出産が報告されて以来、生殖補助医療(ART)は発展し、現在では難治性不妊治療の中心的な役割を果たしています。現在、日本では2017年に生まれた子供の約16人に1人が体外受精で誕生していると言われています。これまで自費診療であった人工受精などの一般的な不妊治療や体外受精が2022年4月からは保険適応となったことも、不妊に苦しむカップルにとっては追い風です。

しかし、多くの医療機関では不妊治療は女性の場合は産婦人科、男性の場合は泌尿器科で行われています。不妊の原因は男女とも同じくらいの割合なのに、不妊治療は女性がするものというイメージが強いこと、男性の不妊治療の医療機関や専門医が少ないことも大きな課題でした。子供を授かりたいと願うカップルが別々の医療機関で治療を行うものも、忙しい世代のカップルにとってはハードルが高く、女性の場合は離職する方も少なくありません。また、男性の場合、心理的な負担や情報不足から不妊治療をネガティブに捉える方も多いと言われています。

全国の不妊治療の病院クリニックの現状

不妊治療を掲げる医療機関が増加している一方で、不妊の原因は多岐にわたり、それに応じた専門性が求められています。病院やクリニックの選択肢が増えたとはいえ、患者が異なる医療機関を受診する必要がある場合、その間の調整や情報共有が課題となっています。

また、顕微鏡での体外受精や腹腔鏡手術など、高度な不妊治療が必要な場合、患者への負担が増加し、通常の生活や仕事を続けることが難しくなることも考えられます。このため、不妊治療を受けるカップルは、適切な医療機関の選択と治療プランの調整に悩み、経済的な負担も検討する必要があります。不妊治療を必要とするカップルに対して、より綜合的なサポートと情報提供が求められています。

獨協医科大学病院 新設のリプロダクションセンターの特徴

  • 大学病院内の専門の不妊治療施設であること

  • 獨協医科大学埼玉医療センターの高い治療成績に基づき、情報共有を図ることができる

  • 最先端の医療機器を導入し、高度な不妊治療をワンストップで提供

  • がん患者様の妊孕性(にんようせい)の温存

  • 大学病院内でも、他の患者との接触を避け、プライバシーを重視

  • 他の診療科から独立した本館の8階フロアに整備

  • 産科婦人科/泌尿器科の医師と看護師計13名により、土曜日も診療を行う

  • サロンのようなくつろげる快適な空間

  • 胚(受精卵)を預かる胚培養士(日本卵子学 会認定生殖補助医療胚培養士)が2名勤務

  • 男性向けの治療も専門医が対応

  • 保険診療と併用できる先進医療も積極的に提供する

胚培養士とは

採卵、採精後の卵子と精子を受精させ、最終的に移植するまでの間、胚(受精卵)をケアする、卵と精子のスペシャリストです。体外受精や受精卵の凍結、融解、培養に携わる不妊治療の専門職として注目が高まっています。胚培養士(日本卵子学 会認定生殖補助医療胚培養士)

不妊治療のスペシャリスト・胚培養士(はいばいようし)を描く、医療ドラマ!『胚培養士ミズイロ』 おかざき真里

まずは1月4日の記者発表から
病院長の麻生先生
https://youtu.be/87o_hYlMWdY

センター長 鈴木達也先生
https://youtu.be/SKZRmvhWU9c

センター長の鈴木先生にセンター内をご案内していただきました。

続いてセンターの待合の様子です

https://youtu.be/0m8iOA9TFmY

男性の不妊治療がかなり充実しているセンターというのが伝わります。
またカウンセリングも重要視しているのも印象的でした。

続いて生殖医療である受精卵の胚移植についてです。

https://youtu.be/Ms0TFMFSa6A

命が紡ぎ出される最前線を取材させていただきました。
取材していた記者たちも、私も初めてみる風景に驚きと共に、神聖な心持ちになりました。まさに神の領域です。

ここで活躍する胚培養士はセンターに2名常駐しているということです。

胚培養士とは

採卵、採精後の卵子と精子を受精させ、最終的に移植するまでの間、胚(受精卵)をケアする、卵と精子のスペシャリストです。体外受精や受精卵の凍結、融解、培養に携わる不妊治療の専門職として注目が高まっています。胚培養士(日本卵子学 会認定生殖補助医療胚培養士)

不妊治療のスペシャリスト・胚培養士(はいばいようし)を描く、医療ドラマ!『胚培養士ミズイロ』 おかざき真里


今、日本の少子高齢化は危機的な状況です。
これは日本に限らず世界中の先進国でも同様な状況が続いています。その少子高齢化に歯止めをかける先進医療は私の想像以上に進んでいました。
鈴木センター長がご紹介してくださった、先進医療タイムラプスインキュベーター

スウェーデンVitrolife社製のタイムラプスインキ ュベーター「Embryoscope+」を導入
胚の培養を行うインキュベーター
インキュベーターとは(孵卵器) 卵を孵化する装置です。
胚を外に出さず10分おきに撮影できる環境を整えるもので、今までは人間の手で通常は1日に1回は胚をイン キュベーターの外に出して観察していましたが、このインキュベーターは自動的に状態を記録し、動画のように(まさにタイムラプス)で観察でき ます。胚にダメージを与えることなく観察できるので、胚培養の環境が改善し、妊娠率の向上が期待できます。

私の後輩たちも人工授精で出産した人が少なくありません。このタイムラプスインキュベーターが導入される前のことでしたので、本当に大変な苦労を経て出産したのだというのを知り頭が下がります。

また、若くしてがんに罹患した方が、出産を望む場合、冷凍保存ができるというのも希望の光となります。

こんなに大変な思いをしても子供を持ちたいかどうか、私だったらどうするか。
今自分の息子が32歳になり、孫が生まれ一緒に過ごす度に、この子供達の笑顔にどれだけ救われたのだろう。まさに生きる糧になっているのは間違い無いと思います。そう考えると、命を紡ぎ出す生殖医療はこれからも求められていくのだろうと思います。

子供はまさに世界を救う宝物。
子供を望むカップルたちにこの情報が届くように、お伝えしていきたいと思いました。
生殖医療は一人だけではできないため、必ず夫婦二人で受診することが定められています。また不妊は女性だけの問題ではなく、男性にも半分その可能性があります。妊娠を望んで1年以上子供ができない状態が続いたら、気軽にリプロダクションセンターを受診するような世の中になればいいなと思います。ただそのためには、働き方や、妊娠出産、子育てに関わる教育、社会保障制度などを相互に充実させていくことも重要です。

私たちが明るい未来を描くためには、日本の出生率を上げることが重要です。いろいろなことを考えさせられた取材でした。

アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオでは、ラジオ番組教えてドクター、医療に関わる取材、インタビューをお送りします。また動画撮影で訪れた旅先の話題をお送りします。
取材の動画リンク、写真はNOTEにまとめています。NOTEのリンクを貼りますのでよかったらぜひ訪れてみてください。
それではハピハピスマイルで


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