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日本は長期休暇を取りにくい理由を海外と比較して考えてみた話

先週木曜日で2020年の仕事納めまして現在3週間の休暇中です。

人生初の3週間休暇。3週間休暇を取ったら仕事に戻るときにどうなるか、という実験も兼ねています(笑)

とはいってもコロナ渦でどこ行くわけでもなく、有休消化のための休暇です。ま、今年一年結構頑張ったし、ゆっくりするのもいいかな、と。

日本にいたときは会社のShutdown日以外に長く休みをとることは余りなかったんです。周りもあまり取らなかったし、そんな中自分だけ休んで周りに仕事頼んでいくのも忍びなくて、、、

ドイツだと会社や上司が休暇取得をさせなくてはならず同僚も、上司も社長も有休は消化します。それも夏休みだけで2-3週間でその他に秋休み+クリスマス休暇とか。みんな結構休むなー、と最初は思いました。2019年にExpediaが実施した世界19か国を対象にした休暇に関する国際調査では日本の有休取得率は50%で19か国中最下位。ドイツはブラジル、スペインと並び100%。

なぜドイツはこんなに休みが取れて、日本だと休めないのか。

私が考える理由は3つあると考えます。

1.仕組み(病欠)                         日本では病気に備えて有休を残しておく、話をよく聞きます。私もそうしていたし。でもこちらは病欠は有休とは別。病気になったのは自分のせいではないため。病気になったら就労できない期間を医師が記載した診断書(就労不能証明書)を会社に提出すれば病欠が取れる。会社によっては1-2日であれば診断書なしでも病欠として認めるところもあるようです。子供が病気の際の休暇は雇用契約に認められている場合は病欠もとれるようです。子供の病欠については以前駐在した東欧の国では子供の病気の際も親は1週間の休暇が法律で認められていたので更に休みやすい環境だと思います。

2.マネジメント                          有休消化を会社が促すので、定期的に(特に年末、年度末は頻繁に来ます)管理職に対し会社から従業員の休暇取得情報が開示され、有休取得をさせるよう本人に働きかけられます。日本だと上司や職場によっては有休の理由を聞かれるところもあると思いますが、こちらでは有休申請の理由も言わなくてOKです。有休消化が前提で、管理職はそれに合わせたマネジメント(業務標準化の推進、代理の人を立てる、情報共有の仕方を工夫する 等)を行うよう求められます。上司は「あなたの仕事をやる人がいないから休まないで」とは言ってはいけません。(私は大昔1週間の結婚休暇を申請したら上司に1週間まとめて休まないで!と言われた衝撃経験があります)

3.同僚のマインドセット                      皆が休暇を取るから自分の休暇中の仕事を周りに頼んでも、「お互いさま」という感じ。疲れてるけど長い時間、日数仕事するより、しっかり休暇とってリフレッシュして、また効率よく仕事頑張ってもらう考え方ですね。(残業も基本同じですがこれはまた今度)

同じExpediaの調査では、日本の18-34歳の有休取得率、休暇の重要度が上の世代より高いようなので、今後日本の休暇が変わることを期待しています。休暇=リフレッシュが生産性改善にもつながると思うので。


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